実りゆく
劇場公開日:2020年10月9日
解説
長野県のりんご農家を舞台に、夢を追う息子と父親の絆を描いた青春ドラマ。オフィスクレッシェンド主催の映像コンテスト「第3回未完成映画予告編映画大賞 MI-CAN」で堤幸彦賞とMI-CAN男優賞を受賞した作品を基に、芸能事務所タイタンのマネージャーである新人監督・八木順一朗がメガホンをとり、若手漫才コンビ「まんじゅう大帝国」の竹内一希が主演を務めた。長野のりんご農家の跡取り息子・実は、父親と2人で農園を切り盛りしながら週末になると東京へ出向き、お笑いライブに出演していた。そんな彼には、母親が他界してから笑わなくなった父親を笑顔にしたいという強烈な思いがあった。夢を実らせるべく、人生をかけたステージに臨む実だったが……。
2020年製作/87分/G/日本
配給:彩プロ
スタッフ・キャスト
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2020年11月27日
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鑑賞方法:試写会
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爆笑問題などが所属する芸能事務所タイタンの映画好きのマネージャーによる長編初監督作品だが、八木順一朗監督は初メガホンとは思えない手堅い演出を見せる。
第3回の「MI-CAN 未完成映画予告編映画大賞 」で堤幸彦賞とMI-CAN男優賞を受賞したことが始まりで、そこから長編映画として完成にこぎつけた。しかも主演はタイタン所属の若手漫才コンビ「まんじゅう大帝国」の竹内一希という変化球的な作品でもある。
しかし物語は、長野県のりんご農家を舞台に、お笑い芸人になる夢を追う息子と父親の絆を描いた青春ドラマ。りんごを実らせることと、夢を実現させることがシンクロするのだが、実は主人公が吃音症であることが本作のポイントになっている。
愛する人を笑顔にしたいという思いと、りんご農家を継がなければならないという責任感が交錯し、もがき苦しむが、父親や友人らとの絆によって、どちらも実らせようと一歩踏み出していく。
八木監督の夢の実現とも重なり、物語と同じように笑わせつつ、ほろっとさせるところもある良作となっている。
2022年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
個人的に共感できる部分があった。
筆者も同じ長野県出身で実家がリンゴを作っていた。
行動範囲が狭く相互監視に近い感じも似ているし、行事になるとかり出されるのも分かる。
外の世界を知った実が才能を開花させていく。
筆者もイベントで東京に行って東京を知ってから、長野に居ることに満足できなくなり東京の大学に行った。
実の父が周りの思いを実に押し付けるのも、父からではないが親族からされた経験がある。
今でも親交のある中学時代の友人たちの多くは長野に残り、同じく東京に出た者の多くも挫折や就職で長野に帰って行った。
筆者はやりたいことがあったため、ある程度一本道の人生で現在に至る。
長野に居ることは悪い事ではない、実際故郷を守っているのは彼らである。
ただ言いたいことは、故郷に残るなら外の世界を知った上で残って欲しい。
故郷にいる甥っ子の純真で外の世界を知らない姿を思い出し、ふと思った。
2021年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
青森のリンゴ農家、母を亡くし、主人公は父と二人で何とかやっていた。
主人公は週末だけお笑いライブに出演していたが、目的は笑顔を見せない父を笑わせることだった。
ゲストは豪華だけど・・・。
2020年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
2年前には鉄拳のパラパラ漫画を元にした『家族のはなし』という映画もあったが、それも長野のりんご農家。同じようなストーリーかと思っていたら、展開がかなり違っていた。家族の想いもそうだし、バンドと漫才という違いも・・・
最も気に入ったのはハイゼットのオープンカー。りんごはたしかに美味しくなさそうに感じたし、農業としてなら『奇跡のリンゴ』のほうが真に迫ってる。それよりも奇抜なオチも予想つかなかったし、将来を考えると“二足の草鞋”になりはしないかと心配にもなった。調べてみて、実話じゃないことがわかってホッとしました・・・
ゲーム「天穂のサクナヒメ」が大人気になっているほど、今農業が注目されていますが、コロナ禍にあっては芸人の道よりリンゴ農園を選びそうな気もします。
ちなみに松川町出身の芸人にはタイタン所属の松尾アトム前派出所がいるようだ。しかも、今年結婚した相手が日本エレキテル連合橋本小雪の相方・中野聡子というのも偶然なのか否か・・・