DAU. ナターシャのレビュー・感想・評価
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全員 プロの役者だよね?
これは…我慢の限界というのを超えてる…。
今年50本目(合計116本目)。
まず、この映画はR18。ただ、どのような理由でR12以上になったかは一般に公開されておらず、最終最後は映倫のサイトの指定理由を見ないとわからないです(そして普通、映倫のサイトなんて誰も見ない…)。
この映画、「ロシアでは放映禁止」とか「映画祭でも賛否両論」等あったので、普通に考えると、日本基準で考えて「思想良心の自由を超えて、思想表現が極端に過ぎる」(ナチス政権を肯定的にとらえる等)など、そのような内容と考えるのが普通だと思うのですが(かつ、舞台はソ連(ロシア)なので…)、中をあけたらそんな内容はほとんどないという…。
じゃ、どうなってるのかというと、ただのアダルトシーン…。
140分ほどの映画ですが、正直、ぼかし(モザイク)がかかるのなんて、R15の「プラットフォーム」以来だったかと思います(あれもあれで極端だけど、ストーリー上必要とはいえうる)。
ただ、この映画、そのアダルトシーンは全体の3割近くを占めるし(ぼかしがかかるのは1か所だけですが、ほか、描写でギリギリ回避していたり、表現がどきつい部分も含めると3割は行く)、最初のそれに至っては10分近く続くので「目のやりよう」がない状態です…。
しかも、ストーリーというストーリーは存在するのですが、多くの方が書いている通り「レストラン?で2人で言い合っているシーン」「食事をするシーン」「アダルトシーン」「取り調べを受けるシーン」で9割を占めているので(それ以外のシーンは1割も存在しない…)、もう何がなんだか…。
普通に考えれば「ロシアでは放送禁止」など言われれば、思想関係(特にロシア/ソ連)と考えるのが普通ですが、首相・大統領や思想関係の事柄は全く出てこず、ただ単に「目のやり場がないシーン」を見せられるだけという…。
これ、「10,000人の動員で…」との売込みでしたが、まぁ譲って100人はいるとして、残り9900人は一体どこに出てくるんでしょう…。
まさか、「この無茶苦茶なアダルトっぷりに我慢できるかどうかのテスト者(=換言すれば、私たち)だ」というならロシアのブラックジョークも度が過ぎるし、「本国など以外を除けば日本が初公開」との他の方のご意見ももっともだなぁ…と思えます(韓国や台湾(便宜上、国扱い)はまだしも、お隣中国はこういうのうるさいし、ましてやイスラム系の文化が根強い東南アジアや西アジアではぜーったいに流せない…)。
要は「映倫の基準はあるけどそれさえクリアすれば自己責任で見られる」日本(と、やがては韓国も?)がターゲットにされたのかなぁ…というため息しか出ないです。
日韓は色々社会問題や経済摩擦があることは知っているけれど、映画の中では切磋琢磨している点はあるし、韓国映画は今やもう日本映画はおいつけないほどの水準になってるので、いやまぁ、色々な意見はあると思うけど、これを「わざわざチョイスして」選択して見に行くのは激しく後悔するかと…(間違っても、○回見ると1回ただ」系で消費してはいけない)。
しかしシリーズ化するらしいけど、第1作からこれだと(日本では映画人口って単純比較して男女で半々くらい理解できると思うのだけど、事前予告等から、あそこまで淫らな内容を想定しろというのは無理)、もう2作目からは誰からも放置されそうですね…。
男性の私もこれは気持ち悪いと思ったし、女性の方もこれはちょっともう…という方もいても仕方がないかと…(間違っても、カップルで見に行くような映画ではない…)。
もう何がなんだか…。
いや、映画って「何か伝えたいもの」ってあると思うんですよ。でもこの映画のそれって何なのでしょうか…。
まさか「公開されている事前情報以上に(合法な範囲で)情報収集して、良い映画かよくない映画か理解するITリテラシーを身につけましょう」であれば、ブラックジョークも過ぎるかなぁと。
減点対象は下記2.0です。さすがにこれは…。
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(減点2.0) 「ロシアでは放送禁止」だの「映画祭でも賛否両論」だののキャッチコピーがあれば、一般的な日本の教育を受けた人であれば、ロシア(ソ連)の思想批判等を想定するのが普通であり、R18指定されていても、「その度合いが極端に過ぎる」か、「それに絡んで表現が残酷に過ぎる」(R15のプラットフォームを超えるレベル)しか想定しないと思うのですが、中を開けたらこれという…。
一体何を信じたらいいかわからない…。
大阪市ではこの映画、なぜか他に比べて1週間遅れだったのですが、他の「都市部ではない」場所での少数の意見でも把握したかったんでしょうか…。
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ウェイトレスは表も裏も見ている
飴と鞭の話
う~んわからん
なんだこの映画は
予告編では大層な年月と人員を動員して撮った映画だと宣伝していたけれど、スケールも登場人物もこじんまりとしていました。
主人公ナターシャの人物像が見えない。
日常を切り取っているからそれなりにはわかるのだが、行動などが理解できなかった。
見せ場とすれば、結構長めなベットシーンとラストの尋問シーンですね。
中年二人のベッドシーン嬉しくもないし、無駄に長いしで結構苦痛でした。
でも正直退屈な本作の中では見てられるシーンでしたね。
尋問シーンは怖かったです。
優しいと怖いの行ったり来たりで精神に揺さぶりをかける。
嫌な緊張感がありました。
こんなの突然されたら助かりたいがために従順にもなりますわ・・・
ソヴィエトの闇が垣間見れますが、なんだろうそこまでたどり着く前に退屈と不可解さで眠くなる。
実際、自分が見た劇場では2~3人の寝息が聞こえてきた。
雰囲気はかなりよかっただけに物語の推進力がなかったのが残念。
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劇中セリフより
「床を拭きなさい」
いつも言われてる事、言ってる事でも状況が違う時があるものです。
相手はいつもと違う気持ちかも知れない。
不愉快なソ連社会
ソ連全体主義の社会を前代未聞のスケールで完全再現?
変わった映画でした
映画?ドキュメント?盗撮?
表題の通り、何のくくりになるのかな。前半から中盤は、食堂を舞台にしたウダウダした日常からのポルノ?としか思えない本番映像。ここから何か?変わるのかと思えば、また食堂でウダウダ。このまま終わるのか?と思っていたら、KGBの取り調べ。アメとムチで精神的に支配されてゆくナターシャ。ラスト、それまでと違うナターシャの鋭い目つきが怖かった。
アドリブ
「DAUプロジェクト」の16本(?)ある内の1本にすぎない本作品は、「衣装4万着、1万2000平方メートルのセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人」という宣伝文句とは、全く無縁の内容であった。
始まってすぐ、変だと気づくのは、ナターシャとオーリャの会話がかみ合っておらず、しかも、いつ果てるともなく続くことである。
2人のつかみ合いのケンカも、何だかおかしい。
監督との“オンライントーク”によると、シナリオはなく、演技者の言葉を“自然に”記録したという。
つまり、状況を設定しただけで、具体的な台詞はアドリブ(即興)だったらしい。
ということは、性交シーンも自由にやらせた可能性が高い。
ちなみに、本作はポルノであるかを巡って、ロシア文化省と係争中だそうだ。(刑事罰で6年?)
“ハプニング”を取り入れる手法は面白い。
後半のKGBの尋問シーンだけは、アドリブのおかげで、奇妙にリアルになって、成功していると思う。
しかし、例えば映画「エレファント」(ガス・ヴァン・サント監督)の場合のアドリブと異なり、この作品は基本的に会話劇である。
台詞にこそ意味があるのに、アドリブに任せるとは、何という無謀な試みであろうか。
それこそが、「DAUプロジェクト」の本質なのか・・・?
この映画は、結局、139分かけて、“ナターシャという女の乱痴気騒ぎ”を描いただけになっている。
別に観たくもない映画だった。劇場公開は、日本が初めてというのもうなずける。
虚構でないことを「嘘」で説明せよ。
エンドロールが終わるまでいると・・・
映画としてはまったく面白くない
なんとも不可解な作品である。シーンはロシア語が主体だが、英語やフランス語も話される。ロシア人が話す外国語はいずれもカタコトに近い。主人公のナターシャが働くのは、ある施設の中にあるレストランである。ホール担当の同僚は若いオーリャだ。客はほとんどが顔見知りで、誰もが名前でナターシャやオーリャと呼ぶ。映画の大半をこのレストランのシーンが占める。
ナターシャとオーリャは年の離れた姉妹のようで、喧嘩もすれば仲よくもする。このふたりの精神性がよく分からない。両方とも強気なのだけは分かるが、そもそも弱気なロシア女性がいるとは思えない。愛について語ったかと思えば次の瞬間は互いになじり合う。
客はどうやら研究施設で働く人々であり、科学者と軍人とその家族たちだ。つまりレストランはほぼ社員食堂である。酒を出したりするからウェイトレスが必要なのだろう。明治時代の女給のようで、給仕以外のサービスもある。しかし本番までやってのけてしまう必然性は感じられなかった。必然性のない男女の絡みは単なるポルノだ。
時代は第二次大戦中のあたりか。ナターシャの熟れてしぼみはじめた身体と若いオーリャの張りのある身体がカメラにさらされる。一方はKGBの職員によって、一方は研究者たちによって責められる。どこにスパイがいたのだろうか。観客とした何もわからないままだ。
KGBによるナターシャの取り調べのシーンはそれなりの迫力。全体主義者はこのようにして個人の心を折り、服従させていくのかという迫真の演技だったと思う。しかし日大アメフト部の部室でも同じようなことが行なわれていたはずだ。全体主義はソ連だけではない。
作品としてはどう考えても面白くはない。DAUプロジェクトの作品のひとつらしいから、実験的な作品としての位置づけなのだろうが、エンタテインメントの部分が一切なかった。おかげでほぼ満席だったにもかかわらず、終映後の観客は誰ひとりとして言葉を発しないまま劇場を出て行った。同プロジェクトの第二弾があるとすれば、それを観たらもう少しは本作品も理解できるのかもしれないが、本作品があまりにも面白くなかっただけに、観るかどうかは微妙である。
取調べの破廉恥デタラメを除き、話が平板な割に長すぎ。とにかく編集がなってなくて、平板な描写の日常のぼやきやり取りが長くて長くて私は無理無理。
前評判のチラシの莫大な数のキャスト、エキストラ、最大規模のセットで、2年間も当時の生活したとの触れ込みは
何だったのか?秘密研究所という割には何研究してるんだか意味不明だし。舞台の食堂は子供、ファミリーも来る普通の食堂。
そもそも場面が①食堂でのウェイトレス主人公の中年女ナターシャと若いオーリャとの営業後の諍い②主人公、なんかの実験の成功の祝勝会で知り合ったフランス人科学者リュックとの泥酔→セックス③再び女二人のウェイトレスの諍い④ソビエト国家保安委員会のアジッポによる性的暴行含め強制的な取り調べというより、陰湿かつ強制的な上申書でのフランス人科学者告発強要。
この4つしか無い。
とにかく食堂でのやりとりが長い長い。ええ加減編集で短縮できる他愛のないやりとりの映像垂れ流し。
取調べは執拗かつキテレツ破廉恥で、実際のソ連1950年代はそうだったのか?まあ心理学的には相手を思いどおりにさせる王道ではあるが、普通のまともな人間ならこの取調べ。良心の呵責を感じるだろ。なんか関係ないけど、大正時代関東大震災時の特高警察の取調べ、無政府主義大杉栄、その女房の伊藤野枝の取調べを想像した。クソ憲兵甘粕ならやりかねん。それぐらい特高はクソ蠅以下。でもさ、ただ男と女寝ただけで何でフランス人科学者を犯罪者にしたてる必然性が描かれていない。ソ連全体主義もよく分からない。とにかく前述4つの場面の映像延々と垂れ流し。
とにかくベルリン映画祭って言うのはたいしたことねーなぁと強く感じた。
映画は娯楽なのだから、もう少しスピード感を持って編集して観客が咀嚼し易くして提供するのは常識。とにかく大したことない安いセットで、変化のないセリフの垂れ流し。観客は息苦しくて、つまらなくて我慢比べ大会と映画館が化してしまった。2021年でこの編集は無いよなぁ。私は一人で見たから良かったけど、この映像の陰湿さ、平板すぎ、長すぎのは、カップルはキツい。セックス描写も生々しくて引いてしまったですよ。おまけに最後は尻切れトンボの突然のスタッフロール突入。
しかもこのスタッフロール音楽ついてなくて長い長い。もう!倍速でいけよと思った。そういやこの映画一切音楽使ってないのでは無いかな?
とにかく、長く、生々しく陰湿で息が詰まる作品。コレを芸術だと評価する人の気がしれない。なんか続編ありそうな終わり方だけど、とても観に行く気になれない。
【”DAU.プロジェクト”第一弾作品。激しい情交シーンと、酷薄なソ連国家保安委員会の”尋問シーン”に戦慄した作品。】
■DAU.プロジェクト<資料による>
・欧州史上最大の12000㎡のセット。
・主要キャスト 400人
・撮影機関 40カ月
・35ミリフィルムで撮影したフッテージ 700時間
・今作後の、上記フッテージを編集しての映画製作数 16本予定
- 旧ソビエト連邦の全体主義を風化させない事が発端。 それにしても、スケールが大きすぎないか・・。-
◆印象
1.各シーンの長廻し。とにかく、各シーンとも、延々と撮影している・・。
・ナターシャが働く研究所の食堂でのシーン。若きオーリャとの言い合い、確執・・。
・ナターシャがMGB(後のKGB)調査官アジッポに”尋問”されるシーン
2.”尋問”シーンを見ると、当時ソビエトで、人民が如何に洗脳されていったのかが、良く分かる。ちなみに、調査官アジッポを演じた人は、実際にKGB大佐だったそうである!!
3.ナターシャと、フランス研究者リュックの情交シーン。一応、モザイクはかかってはいるが”今、映画観ているんだよな、私・・。”と思う程、延々と続く・・。
<既に第二作目も公開されたそうで、あのラストをみても、まだまだマダマダ作品が公開されるのであろう。
それにしても、この壮大なDAU.プロジェクト、現ロシア政府は容認しているんだよね・・。
後、何作日本で観れるのかなあ・・。
壮大な実験作の第1弾作品である。
エンタメ性は希薄であるが、鑑賞価値は十分にあると思った作品でもある。>
鮒は海にいませんよ
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