GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生
劇場公開日:2020年12月25日
解説
命がけで学校に通うケニアの子どもたちの姿を描いた「世界の果ての通学路」のパスカル・プリッソン監督が、同じケニアで今度は小学校に通う94歳のゴゴ(おばあちゃん)を追ったドキュメンタリー。3人の子ども、22人の孫、52人のひ孫に恵まれ、ケニアの小さな村で助産師として暮らしてきたプリシラ・ステナイ。幼少期に勉強を許されずに、教育の大切さを痛感していた彼女は、学齢期を迎えたひ孫たちが学校に通っていないことに気づき、周囲を説得して6人のひ孫たちとともに小学校に入学する。他の小学生たちと同じように寄宿舎で寝起きし、制服を着て授業を受ける。耳はすっかり遠くなり、目の具合も悪い中での勉強一筋縄で行くものではなかった。しかし、苦労しながら勉強に励んだ彼女は、助産師として自分が取り上げた教師やクラスメイトたちに応援されながら、念願の卒業試験に挑む。
2019年製作/84分/G/フランス
原題:Gogo
配給:キノフィルムズ
スタッフ・キャスト
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ケニヤの大自然の中、御歳94のおばあちゃんがひ孫たちと一緒に小学校で学ぶ。そんな映像に触れているだけで、何とも言えない多幸感と尊敬の念が溢れ出してくる。カメラはこの気高きヒロインが子供たちと同じ緑色の制服に身を包み、耳目や意識の衰えを痛感しつつも、持ち前のバイタリティで歩み続ける姿を映しだす。普通ならプライドが邪魔して到底なしえないことだが、本作でゴゴ(おばあちゃんという意味)は、自ら率先して「学ぶこと」の重要性を伝えようとするのだ。そしてもう一つ際立つのは、彼女の挑戦意欲であろう。学び舎では全てがうまくいくわけではない。しかし、何かしらの壁と対峙し、それを乗り越えようと意欲を奮い立たせている時の方が、ゴゴは活き活きと輝いて見える。人生の価値は「何を成し遂げたか」だけで決まるものではない。たとえゆっくりでも諦めることなく自分のペースで挑み続ける彼女の姿に、何か大切なものを教わった気がする。
2020年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
孫は22人、ひ孫が52人もいる94歳のおばあちゃんがひ孫と一緒に小学校に通う。幼い頃に教育を受けられなかった彼女は、ひ孫たちに教育の大切を伝えるために自らが実践することにする。耳も遠いし目も悪くなっている。試験もなかなかパスできない。しかし、彼女は、学べることの喜びを噛み締めつつ、諦めなずに勉学に励む。ゴゴは新しい寄宿舎の設立を熱心に働きかけもする。「勉強して世界が広がるとワクワクする」と彼女は言う。
ゴゴがとにかくチャーミングで楽しい気分になれる。制服がすごく似合っていてなんかほっこりする。94歳になっても人は前向きに生きられるし、新しいことを学んでいけるのだと勇気を貰える。教育の大切と一緒に人生には遅すぎることなんて何もないんだと教えてくれる。明確なメッセージをわかりやすく届けてくれる素敵なドキュメンタリーだ。
世界はますます複雑になっていく。教育の格差はそのまま経済の格差につながるし、豊かな人生をおくれるかどうかにも直結するだろう。世界のどこでも教育問題は存在している。
2022年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD
94歳のおばあちゃんがどうして就学しようと思ったのか知りたくてみたら冒頭の不就学だった孫たちに愕然として自らが手本になるべく入学ってところが全てかなと
年齢からくる説得力
とにかく学ぶことの大切さを知る。人生は学びの旅なのだと
学校の先生がスパルタ過ぎて笑ったというかちょっと怖かった
自分がケニアの小学生になってゴゴと一緒に学べたら楽しんだろうな。
1つの単語を覚えたとき、
1つの数式が解けたとき、
1つの学びを得る喜びがゴゴには分かるから、それを見てみんなにもそれが伝播する
だから、頑張れる。
頑張っても結果がでなくてつらいときは友達に話して、また頑張ればいい。
何度だって挑戦すればいい。