劇場公開日 2020年10月23日

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「紫の毒」ストレイ・ドッグ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5紫の毒

2020年10月26日
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悲しい

興奮

17年前に未解決となった銀行強盗事件の後始末をする為に、当時の主犯格を追う女性刑事の話。

首の後にタトゥーのある身元不明の射殺体、遺体の傍らにはゴースト銃と紫色の染料がついた100ドル札が見つかる事件から始まり、17年前の事件当時、FBIの潜入捜査官として事件に絡んでいた主人公の元に、紫色の染料がついた100ドル札が届きと続いて、17年前の経緯と現在の捜査とを、織り交ぜながらみせていく。

フラフラなのに荒っぽい単独行動の主人公のやさぐれ感が、重々しくて非情に良い雰囲気。
並行してみせる潜入捜査時代の様子も、どっぷりアウトローに染まっていてこれまた危なっかしく良い雰囲気。

話が進行して17年前の結末と、現在のボスへの距離が近付いて行くと、それまでの伏線がしっかり回収されていき結構意外な結末に。
まあ、もしかしたら程度では感じてはいたけれど。

サスペンスとしてみたら、ツッコミどころも結構あるけれど、ノワールドラマとしてみると、重々しさと、危なっかしさのあるストーリーに、家族の話までもが繫がって、なかなか面白かった。

Bacchus