劇場公開日 2020年8月7日

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「“ばあばスパイ”と呼ばれた実在の人物をモデルにした、イギリスのベス...」ジョーンの秘密 ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5“ばあばスパイ”と呼ばれた実在の人物をモデルにした、イギリスのベス...

2020年8月10日
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鑑賞方法:映画館

“ばあばスパイ”と呼ばれた実在の人物をモデルにした、イギリスのベストセラー小説が原作。
派手さはあまり無いし、エンタメ要素も薄いですが、役者さんたちの演技の上手さがひかるなかなか見応えのある作品でした。

小説のモデルとなった人物を演じるのは
ジュディ・デンチ。
彼女はさすがの貫禄。かなりしなびた感じの役柄なのに、深く刻まれた皺で語りかける表情が素晴らしかった。
ジュディの若き頃を演じるのは
ソフィー・クックソン
彼女がまたいい感じなんですよね~
とびきり美しいというわけでも無い気がするんですが(←何様だよ)ストーリーが進むにつれすっかり彼女に魅せられてしまいました
後から知りましたが「キングスマン」に出演してました(キンギスマン観てたのに全く気がつかずw)

第二次世界大戦へ走り出すイギリスの状況、
イデオロギーと愛の狭間で揺れる心、
そして、僕ら日本人の心に突き刺さる広島、長崎。
彼女が取る行動の理由付けが少し飛躍した感じにも思えましたが、様々なテーマを上手く展開させてゆく脚本は個人的には、なかなか好みでした。

本作のようなテーマだと120分超えも珍しくないですけど、101分なのであまり構えることなく観られるかもしれません。

ただ、原題「Red Joan」なんですよね。
Redは、あちらの“赤”を差している思うので原題のままのほうが面白い気がするな

とみまる