ディック・ロングはなぜ死んだのか?のレビュー・感想・評価
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アニマルラブ♥ 犬に噛まれたって嘘はついては駄目
『ブレイク・イット・トゥ・ミー・ジェントリー』
『不快な知らせを優しく伝える』
と訳される。しかし、不快な知らせどころでない。
終盤に女性保安官が曰う
『実はこの事件2度目なの。』直ぐに否定するが真実味があり、実話に基づく話なんじゃないかと感じた。
コメディと言うから。
フィクションと思うから。
事故と思うから。
男性達は優しいと思うから。
しかし、宗教、道徳、法律から見てもブラックジョークで済まされる話ではない。
ペド◯◯◯◯、イン◯ストと並び称されるタブー中のタブーなのだ。性的マイノリティーと同等の扱いはしては駄目である。
単純に最後に娘がミドルフィンガーを立てなくて良かったと思う。個人主義の自由と民主主義のアメリカだが、同じDNAはこの娘の中にも流れている。そして、ウマウマな
否ウマシカな髭面男は『武士なんとか』と言うTATT◯◯を残したまま、何一つ反省する様子もなく、同じ仲間とつるむのである。
さて。僕には到底笑えぬ代物だった。
あるカウボーイの真実の姿で、2回あることは3回もあるって事?
コメディやブラックジョークではないのに、ブラックジョークとして鑑賞出来る事にジョークを感じる。
感想を聞かれても困るが、気持ちは吐露したくなる映画
アメリカの片田舎で起こった殺人事件。その被害者の死の真相を追うサスペンスといったところなのですが、主人公がやっている中年バンドの練習風景から始まるこの映画。
彼らのバンド「ピンク・フロイト」のグダグダな演奏が披露された後は、練習もそこそこに「ハメ外すか?」と飲酒して花火を打ち上げ、空き瓶・空き缶を的に射撃をし、焚火に小便をかける。と、いい年してこのノリで楽しいのかな?と思うのは自分が根暗だからなのか?と思っている間にシーンは移り、バンドメンバーの1人ディックが重傷を負ったため、病院へ運んでいく主人公とその友人。ところが何故か病院の前に重傷を負ったディックを放っぽり、その場を離れてしまいます。
結果ディックはそのまま死んでしまうのですが、ディックが重傷を負った理由を知っているハズの主人公と友人の2人は、これまた何故かディックに何があったのかを隠蔽しようとするのです。
ところがオープニングで見た印象の通り、2人とも別に知恵がまわるタイプではないので、短絡的なアイディアと嘘で施された隠蔽工作はほころびだらけ。だが事件を追う保安官側も、のどかな田舎の保安官のため、のんびり捜査を続け、直ぐには真相にたどり着かない。
こんな感じで特に緊張感もなくヌルい展開なのに、ナチュラルに墓穴を掘りまくり、いつの間にか追い詰められた主人公はとうとう自分の妻に事件の真相を告白するのです。
そこで明かされた真相があまりにもあんまりな内容のため、もう観ているこちらは笑うしかありません・・・。
しかし当人達は悲惨そのものなのです。こんな真相が小さな田舎町で周知されたら明日からどの面下げて生きていけばいいのか?そのことに思いを馳せると何ともいえない気持ちになるのですが、幸いなことに真相が真相なだけにあまり共感ができない!
もうこちらの気持ちは戸惑いながら森へと消えていくコメットとシンクロしています。
別に見る映画に毎回人生の糧になる何かを求めている訳では無いのですが、こんな話を見せられてどうしろというのか!?
かつての木曜洋画劇場の解説者 木村奈保子さんに「あなたのハートには何が残りましたか?」と問いかけられたらこれ程困る映画もありません。(いや、木曜洋画劇場で放送された映画は結構答えに困る作品が多かったのですが…)
しかし世の中には、あぁ面白いなぁ、楽しいなぁという感想を抱いてもエンドロールが終わった瞬間から内容を忘れてしまう映画というものもありますよね?
そのような映画に比べたら、コレはいったい何だったのだろう?と思わせる、尾を引く映画です。お勧めはしませんが得難い経験をさせてくれると思います。
おバカ映画は嫌いじゃないけど
この手の性癖はあまり好きじゃないんで。
嫁さんがあまりの馬鹿さに茫然自失するさまと
警官がえ?!ひょっとしてこういうこと?
にたどり着くところなんぞ笑えるが
この手の性癖はあまり好きじゃないんで。(強調)
40点
アレックスシネマ大津 20200908
妙な哀愁
とある事件をファーゴ風に語っていく。
あきらかにおかしいのに、つくっている人も演じている人も笑わず笑わせようともしない──を徹底すると、コメディになりえる。たとえばジャームッシュやジャーヴェイスのThe Officeみたいな感じ。
ポイントは「笑わせたい欲」を完全に払拭しにじみ出させもしないこと。ばあいによってはコメディだと認識される必要すらない。日本だとはねトびみたいな感じだが、総じてオフビートはあちら(海外)の方が得手だろう。
今最も旬の監督コンビといえばDaniels(ダニエル・クワンとダニエル・シャイナート)。オフビートの(斜め)上をいく「なんだこれ」なクリエイターだと思う。
映画The Death of Dick Longはシャイナートの単独仕事だが「なんだこれ」なエスプリを含有しつつ、主人公が陸続として苦境にはまっていく演出が巧かった。
──
バンドもやっている仲の良い三人の男。それぞれ恋人や妻子をもつ善良と言っていい男たちだが、秘密がある。
飲んでハメを外すと厩舎で馬を掘ったり馬に掘られたりする。
トリオ「ピンク・フロイト」はじつは獣姦仲間だった。
話は実際にあった事件から翻案されている。
獣姦は変態行為だが、男たちはそのこと以外は、いたって穏やかな家庭人であり、だからこそオフビートが加速する。
失策を糊塗しようとして、さらに失策をかさね、にっちもさっちもいかなくなっていく演出が上手だった。
太って緩慢な警官はファーゴを思わせたが、映画はコメディよりも哀感へ振っている気がした。
映画内の男たちは要するに酔ってやらかすわけだがその意味ではマンチェスター・バイ・ザ・シーに似ている。
むろん突飛な比較対象なのは解っているが、酔って途方もないことをやらかし、その後の顛末を哀感でつづっていく──ゆえに両者は近似プロットだった。
スイスアーミーマンやエブエブをクリエイトしたDanielsのテーマのひとつはおそらく人間がもっている複雑さだと思う。
獣姦を習癖としてきたジーク(Michael Abbott Jr.)だが、素は妻子を愛する穏やかな家庭人だ。であるなら、無垢な娘の視点から、獣姦で捕まった父親はどのように見えるのか、どのように納得すればいいのか。──その複雑さに対する哄笑と哀愁がDanielsの狙い、ではなかろうか。と思った。
人間は計り知れない。
Are you joking ?
↓
Don’t touch me‼︎
↓
What the hell is going on?
こちらからは以上です!
前半は男たちが隠蔽工作でわちゃつくアホらしさ、後半は警官が真相に気...
前半は男たちが隠蔽工作でわちゃつくアホらしさ、後半は警官が真相に気づくが、被害者妻に知られまいとさらに隠蔽工作しようとする主人公たちの浅ましさがコミカル?に描かれる。
何故死んだのかを探るとゆうより、死んだ後の隠蔽工作がメイン。前半の男たちのアホなバタつき具合は馬鹿らしくて面白かったが、タイトル回収は中盤であっさり終わるので、分かったあとが冗長に感じた。
なぜ妻が最初に死因知らないのか。
警察が気づくまでが長い。
車と財布以外の意表つく仕掛けが欲しかった。
色々考える映画
まず死因についてはしょうもなくてすごい好き。笑えたし、そこまでして隠したい理由も何となくわかる。
けれど、馬を愛している主人公を馬鹿にはできない。今は男女関係なく同性同士の恋愛はさして珍しものではない。それが馬か人かの違いであって、同じように主人公は馬のことを愛している。いくらなんでも人と馬は違うと言う人はこの男が馬鹿に見えるかもしれないけど、私は主人公のことを馬鹿にできるほど出来た人間じゃない。でも、死因は笑えた。あと始まりかたと終わり方はかっこよくて好きだ。
ディックの死因を知る前と後
誰だって性癖やフェチ、(性)欲くらいはある
それを自分の人生、思う存分 楽しめば良い
しかし、それが死や犯罪に繋がらないように 理性が必要になってくる。
人は死んだら感情が無くなるから、自分の死因なんてどうでも良くなるはず。しかし生きてる方は自身の「変態」な部分を隠そうと必死になる。
実際カミングアウトしたら奥様に軽蔑されちゃったもんね… 本当はここでパートナーは笑ってくれたかもしれないのに…ディックが死んでるなら笑えないのも当然か…
この映画はディックの死因が判明してからは まるでコントに変化する、とても新感覚な作品で結構楽しめました。めっちゃ好き☆
ただ、ディックが死んだ時の回想シーンがあったら
もっと良かったなって 思ったりしちゃいます♪
海外ってやっぱすごいな
田舎町で起こったある殺人事件を描いたダークコメディ。
バンド仲間のハメの外し方が、実に田舎町っぽくて微笑ましい。
主役のマイケル・アボットJr.が、グランジファッションど真ん中で見た目モロにカート。
でも腹が弛んでいたりとアマチュア感がたっぷり。スターには程遠いこの感じも、良い片田舎感。
腕にある漢字タトゥーも「武士家」と謎。武家のことでしょうか?
そんな緩いパーツがいっぱいな感じで物語は始まります。
物語はディックの死因を隠ぺいする為、場当たりな嘘を数珠繋ぎにつき続ける話。
フェチズムと体面のせめぎ合い。
知られたら決してこの町では生きてはいけない、閉鎖的な田舎町ならではの悲劇なのでしょう。
完全にワンアイディアで最後まで引っ張るんですが、やはり着眼点は面白いです。
何というか、海外ってやっぱすごいなって思いましたw
こんな時、おしり探偵がいたらなぁ〜
当事者は真剣なんだけど、どう考えても全てがバカバカしい感じがイイ。
事件の手掛かりが次々と目の前に現れるのに、全然ひらめいてくれない警官のもどかしさ。気弱で馬鹿過ぎてどんどん墓穴を掘るジーク。全てダメダメな感じが面白い。おしり探偵ならこんな事件、秒でププッと解決しちゃうよ。
あと、人間のバカさ加減に動物を巻き込むのはやめて欲しい。
言葉以外にも
言葉で説明している所以外でも俳優の演技や表情で理解しなければいけないところがまぁまぁあるので洋画を見慣れていない人や1から100まで説明されないと分からないような人には少し難しいかも知れません。しかしサイトなどを利用すれば詳しく書いてあるのでそんなものを使いながら見れば楽しめると思います。
「馬鹿馬鹿」しい映画。
いろんな愛というか、性というか、欲というか、が
あるうだろうけど。
これを、コメディなんていうなよ、笑えない。
しかし、イヤな感じだね。何がイヤかというと、
すごく狙ってる感じがするんですよね。
こういうのを作った監督やスタッフのドヤ顔が目に浮かぶ。
「俺たちにはタブーなんてないぜ」
「どうだい、ぶっ飛んだだろう」みたいなw
最近見た映画の中では最低作品。
ファンの方、ごめんw
馬を逃すなよ、馬鹿馬鹿しいw
今回が二度目…
女警官の台詞で思わず吹き出した。風変わりという一言で表せない、下らないのだけど、何とも言えない余韻を残す不思議な映画だった。思わず見返し、そうか3人とも馬小屋に入ってったわと。君と会う前から、俺とアールはコメットと…だから君は関係ない、愛してるって、どんなシチュエーションなんだ。結婚してもだめなんだと言われた妻の心境は如何に。子供は賢く、正直に真実をつく。しかし、己のため、百歩譲って、親友ディックの名誉のため、という考えを捨て、真実を初めから告げれば、いや、息があるうちに病院に担ぎ込めば、罪は免れただろう。助かったかもしれないし。しかし、家庭崩壊は免れなかったかもしれない。ディックの妻は夫が死なれ、よりにも寄って死因がそれじゃいたたまれない。人に言うことも憚られるし、消化できない。きちんと料理を作っていれば、事件は起きなかった。いやいや、そんな夫は要らないと思う方が賢明かも。アールの彼女も知らないのが不幸だが、この先3人どうするんだろう。と色々考えてしまう摩訶不思議な映画。嘘に嘘を重ねて、ドツボにハマっていく様が何とも良い。途中から好転してくれと思ってしまう自分がいた。あまりにもダメンズ達だが、その、ダメさ加減、友情?が微笑ましくも感じ、妻や娘には同情した。女警官達も良い味を出しており、人間は計り知れないという一言に尽きた。
The Death of Dick Long
観終わって作った人の意図がイマイチピンとこないので、USでは有名な三面ニュースがあってそれに引っ掛けてるのかな?と思って検索してみたら、そうみたいですね。この話でここまで作る人たちはすごいけど、はぁそうですかという感じです。この邦題間違ったサスペンス臭が出るのでよくないと思う、The Death of Dick Longの方がシャレが効いてる。
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