ブレスレス
劇場公開日 2020年12月11日
解説
妻を亡くし生きる気力を失った男が、SMを通じて生きる希望を見いだしていくフィンランド製の異色純愛ドラマ。不慮の事故で妻を失った外科医のユハ。死んだような空虚な日々を送るユハが10数年後にふと迷い込んだのがSMクラブだった。客と間違えられたユハは、ボンデージ衣装に身を包んだドミナトリクスのモナに首を絞められる。酸欠状態の中、ユハの目の前に現れた映像は妻の死の直前の姿だった。わずかなから生きる糧を見いだしたユハは、モナがいるSMクラブに通い始める。ユハの求めるプレイの要求は次第に激しさを増していき……。監督は「2人だけの世界」のユッカペッカ・バルケアパー。フィンランドのアカデミー賞と称される2020年ユッシ賞で主演男優賞ほか6部門を受賞。
2019年製作/105分/R15+/フィンランド・ラトビア合作
原題:Hundar har inte byxor
配給:ミッドシップ
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ボンデージに身を包んだ女性と、彼女がもたらす行為を恍惚の表情と共に受け入れる男性。思わず、一体何を見せられているのかと、こちらの方が顔を歪めてしまいそうになる。だが、物語を辿れば辿るほど、これが純愛映画に思えてくるから不思議だ。ではそこに描かれる愛とは何か。不慮の事故で亡くなった妻への愛?目の前のボンデージな女性への愛?それとも、もはや苦痛そのものが彼を癒すことのできる唯一無二の愛なのか?もはや正確な答えや境界すら曖昧になるほど主人公は沼にハマり「もっともっと」と求め続ける。興味深いのは男女が共に実社会で「癒す、治す」領域の職業に従事していること。この場所や行為は、彼らにとって自分の生業の延長線上にあるものなのだろう。そういった特殊な設定や人間描写が陰影を刻み、本作に奥行きをもたらす。さっきまで目を背けていたこの物語に引き込まれていく自分がいる。また一つ、奇妙で愛らしい北欧映画が生まれた。
2021年10月11日
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年頃の娘をほったらかして変態プレイに熱中するだけのオヤジの話。何してもいいって言う割には歯を抜かれるくらいで大騒ぎする性根の座ってなさ。だから自殺もできなかったんだね。最初は女王様の女の子の方には感情移入しかけたけど、このしょうもなキモオヤジをなぜか気にいるあたり全然共感できず。娘のこと気にしてくれるボーイフレンドがちゃんと現れたのだけがこの映画の唯一の救い。
2021年9月26日
Androidアプリから投稿
ストーリー、芝居、映像、音楽
映画的要素の全てが高次元!
それでいて、作中で画いているのは過激なインモラル入門なので、人により合う合わないが有るのは理解するが、低評価付けても"映画"としての完成度の高さは認めて欲しいモノです。
どう捉えれば良いのだろう?
コントのようです。
最初はシリアス路線ですが!
歯は抜くより、ドリルで抉る方が痛いですよ、たまに歯茎を抉るとか、痛いですよ。
痛すぎるのがごめんなのが、SM、支離滅裂映画が、私へのSM。
久しぶりのトホホ映画でした。
明日、歯医者に行こう!歯医者に行こう🪥🦷ハハハ。
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