T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版のレビュー・感想・評価
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展開が解っていても面白い!
展開が解っていても面白い!
これって凄いことだと思う。
両方鑑賞してみて、26分足されて…というか、多分上映時間が2時間を越さないように26分をやむなく削ったのだなぁと、マザマザと感じた。(上映時間が2時間越えると上映回数も少なくなるので興行収入がダブルで減る仕組みらしいです。)
当たり前だけど、お話しとしては矢張、ダイナミック版の方が流れが自然でより人物像が巧く描かれていたと思う。
声を大にして云いたい…是非、映画館で鑑賞していただきたい。
初っぱなの砲弾が遠くで聞こえるところとか、飛んできた弾がスローモーションになって一瞬止まるところの音響とか…素晴らしいので。
しかし、何故アカデミーにノミネートされていないのだろう?音響賞を差し上げたい。
2019年度個人的ベストが更に完成度アップ
昨年通常版も鑑賞し
50本以上は観た2019年度映画のベストはこれでした
相変わらず
エンタメとしての完成度が高く
有り弾の数さえわかっていれば
戦車とか軍事とか詳しくなくても全然大丈夫です
今回の完全版ではプラス26分の追加シーンが加わり
・足されたセリフ
・イェーガー大佐との会話内容の追加
・アーニャが地図を手に入れる時のスリルシーン
・砲弾軌道のマトリックス風CG処理シーンの追加
・脱出後の戦車を給油する
・エンディング後の後日談
などが加わっています
ストーリー展開は大きく変わってはいませんが
序盤のリアリティあふれる戦車戦シーンから
脱出からファンタジックな展開を挟んで
再び戦車戦に移るヒロイックな展開は
やはりしびれました
戦車はよほど正面装甲が厚いようで
側面を取れるまでなかなかすぐ発射しない
ハラハラ感などはかなり臨場感もって
味わえると思います
相変わらず公開されている劇場がそう多くないようですが
爆発音などの音響、大画面と共に
味わって欲しいと思います
おすすめです
「【唸りを上げる戦車砲弾、ドイツ戦車VSソ連戦車&ニコライ・イヴシュキンVSイェーガー大佐再び。アドレナリン大噴出のロシア製エンタメ作品、厚みを増して再び降誕。】」
ー下記の途中までは2019年10月31日 の鑑賞レビューである。オリジナル版を観た方は飛ばして下さい。ダイナミック完全版レビューはその下に記載。ー
<1941年 独ソ戦 Ⅲ号戦車 VS T-34-76>
イェーガー率いるⅢ号戦車団にたった一騎のT-34-76で挑むイヴシュキン戦車長達。彼の的確な指示により次々にⅢ号戦車団を撃破する・・。
冒頭のこのシーンで、”この作品は間違いなく面白い”と確信。
唸りを上げる戦車砲弾、鋼鉄の戦車でも弾が掠るだけで物凄い衝撃が戦車兵を襲う。
砲弾の飛んでくる様の映像が素晴らしい。ストップモーション技法も駆使して戦車戦の迫力を観る側に伝えてくる。
<1944年 独ソ戦 ハンター戦車 VS T-34-85>
捕虜になっているイヴシュキンを偶然見つけた因縁の相手イェーガーはある提案を”死にたがり”イヴシュキンに突きつける。
ここからは、一気呵成にラストまで突っ走る。
独逸の通訳になっている捕虜、アーニャとイヴシュキンとの恋愛も絡ませながら、自由を求めて疾走するT-34-85。戦車兵たちのキャラクター(特にヴォルチョク)が良い。
イェーガーに代表されるナチスドイツはきっちり悪役で描かれ、(でも人間性もきちんと描かれている)ロシアで大ヒットした理由は良く分かる。
が、ロシア人でなくても充分に見応えのある戦車戦をメインにしたロシア製エンタメ作品。
見事な作品である。
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2020年2月12日 追記
今週末、今作に26分プラスしたダイナミック完全版が公開される。
【重震タンクMix 上映】などと、摩訶不思議なタイトルが被せられている・・。楽しみである。(重低音と振動が凄い劇場なのである・・)
週末は、”1917 命をかけた伝令”と今作と”ドカドカ”映画を満喫しよう・・。
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<2020年2月15日 ダイナミック完全版 鑑賞>
通常版から26分追加したバージョンを鑑賞。矢張り、面白い。
先回、鑑賞時に気付かなかった部分のみ追記。
但し、26分どこが追加されたかは、各自確認したほうが面白みが増すと思うので割愛する(物語に大きな影響はないが、登場人物の深みが出たと思われるシーンが幾つかある・・。)
が、一つだけ・・・
エンドロールに草原で再開した彼らのその後の幸せそうな姿が挿入されている。(個人的には、お腹の大きくなったアーニャがニコライの母と抱き合うシーンが沁みたなあ、勿論ニコライとお母さんの抱擁シーンも・・・。)
・まず、イェーガー大佐の印象が少し変わった。
”イヴシュキンのニコライと自分のファーストネームを掛け合わせて”ニコラウス”と呼び合おうとする場面、後半のクライマックスで効いてくる。
そして、ドイツ軍大佐としての矜持をしっかり持っている男だと分かるシーンも再確認。
あの橋梁上でのT-34-85とハンターとの一騎打ちのあとの、イヴシュキンとイェーガー大佐が対峙するシーンはグッときたよな・・。”
・エンドロールで流れる言葉
”独ソ戦で戦った”全ての”戦車兵たちに捧ぐ”
ここは、初回鑑賞の際、不覚にも余り気にも留めずに読み流した。が、確かに、今作はドイツ兵を”悪逆非道”的な描き方を余りしていない。
そして、ここが今作制作陣の想いと今作の鑑賞後の”爽やかさ”が増している部分だと気づく。
■蛇足 ”パンフレット”について
オリジナルバージョンと違うのかな、と思い店員の方に発行日を確認していただき、装丁も違うと分かり購入。
内容は、オリジナル版+”ニコラウス”の二人のキャストインタビュー及び鑑賞ポイント解説が追加され、映像写真も追加。
購入するかの判断はお任せします。
<矢張り、素晴らしい作品は再鑑賞すると面白さに”厚みが増す”事を確認でき、大満足で劇場を後にした。>
求めてる戦争映画ってこういうの!
第二次世界大戦中のドイツを舞台にした戦車映画。一緒に観た友達(戦車ものに詳しい)は昔の映画「鬼戦車T34」のリメイクなんじゃないかって言ってた。基本的な話は同じだったからそうなのかも(鬼戦車はつまらないみたいだけど)。
いやー、めちゃめちゃ面白かった。オリジナル公開版は観ていなかったので比較はできないが、長さをまるで感じない。仲間との信頼関係、敵を出しぬこうとする知略、そして何よりも戦車での戦闘シーンがすごかった。
弾丸が飛んでいく様や、当たった戦車内で火が上がる瞬間の映像がスローモーションになっててそれが何しろすごい。こんなスローモーションなんて使い古されている手法かもしれないが、まだまだ使える手法なんだな。他にも戦車の旋回や砲台の回転、弾のチョイスといった戦車ならではの戦闘が存分に楽しめる作りになっていた。
同じ日に1917も観たが、戦争映画なんだから、やっぱりこういうのがいいんだよ!こっちの方が断然楽しめた!
戦争映画だからと敬遠するのはもったいない。一流の傑作。
まず最初に、これはミリタリー系の知識の乏しい者によるレビューであるとお断りしておきます。本作を鑑賞中も、ドイツ軍の戦車は分かりやすい塗装だから良かったー、と思ったくらいですからね…。
ポスターやパンフレットのアートワークが示すように、本作は第二次世界大戦におけるソ連軍の戦車戦を扱った映画です。それ以上の情報を読み取ることすら困難なほど、明確で分かりやすい表現であると言えます。
映画の冒頭から、観客は独ソの戦車戦の只中に放り込まれます。戦車や砲塔の間近に備え付けられたカメラが捉えた映像は、猛り狂う戦車以外の要素が画面に入ることを拒絶するかのようです。そこには恐ろしいと言うよりも、ある種うっとりとしてしまうような様式美があり、さらに超スローモーションで砲弾の軌道に沿って飛ぶ視点が加わることで、一層演出の外連味が増しています(超スローモーション映像はいささかくどいけど)。
そして激戦をかろうじて生き残った主人公が、ドイツ軍の包囲網を突破せんとするところから、物語は猛然と動き始めます。ここからのたたみかける展開は見事です。ちょっと都合が良いと思うところもないではないですが、そんな柔な批判をあっさり蹂躙するほど、主人公を始めとした精強なソ連軍軍人は、知恵と技術を振り絞って、圧倒的に強大なドイツ軍に立ち向かっていきます。主人公達には孤軍、限られた砲弾という非常に分かりやすい制約を課す一方、包囲網を狭めるドイツ軍と目的地までの位置関係を一目で分かるように示すなど、黒澤明の『隠し砦の三悪人』や『七人の侍』を連想させるような、動きと視覚を巧妙に組み合わせた演出が成されており、最後まで目を離させません。『1917』や『ダンケルク』も、臨場感という点では非常に優れた映画ですが、本作は戦闘に肉薄した映像と制約の見せ方の両方を組み合わせて臨場感を醸し出していると感じました。
凄惨な戦闘場面とは対比的に、戦車が走り抜ける林道や草原の美しさは目を見張るものがあります。本作でほぼただ一人の女性の登場人物の描写は素晴らしく、ちょっと『初恋の来た道』を連想させるような場面もありました。製作を務めたニキータ・ミハルコフの影響でしょうか。
手に汗握る痛快戦争アクション映画として幕を引くかと思いきや、幕引きに示された最後の一文に思わず泣きそうになりました。この大戦で未曾有の犠牲者を出した旧ソ連(ロシア)の人々が書くからこその、非常に重みのある文でした。
戦争映画やミリタリー物に疎くても非常に楽しめたのですから、これらに精通している人はもっと楽しめるんでしょうね。そうした方々が少し羨ましくなりました。パンフレットに武器や戦車の詳細な解説が掲載されているのですが、現時点ではあまり理解できないので、これからゆっくり解読していきます。
戦車同士の戦いってこと
ミリオタホイホイウィーク・萌え死一本目
1917とコレと、どっちを先に見るか、結構真面目に悩んで。チケットの販売状況を見て、こっちんが少なかったのでT-34にしました。決して、断じて、イリーナ・ストラシェンバウムの色白の、細面の、可憐な笑顔の魅力に負けたからではありません!
通常版、二回見たんです。特典の手ぬぐいが欲しくて、ムビチケ買って待ち構えてましたもん。でもでもでも。26分アディショナルの完全版があるならあると、先に言って欲しかった!なんてこと言いつつ、初日レイトショーに万難排して、飛んで行って来ました。
グラディエーターはコロシアムでなぶり殺しに遭うはずの奴隷たちが結束し、絶対的に不利な状況をひっくり返します。Star Warsなんて、「絶対的に不利な状況からForceを使って逆転劇」がテンプレ。ドラゴンボールも同じですよね。要するに、T-34も「全人類」が大大大好きな逆転劇な訳です。やっぱり萌えました。
26分の追加の内訳は、10個程度のシーンの延長、数個の追加などで、大きなものは以下の通りです。
☆オープニングが違う。シュバシキンの乗る炊事トラック登場の「前」がある。
☆アーニャがイェーガーの部屋に忍び込んだ際、下士官が部屋に入って来るが、アーニャが機転を利かせて難を逃れる。
☆T-34の給油シーン有り。
☆偵察機発進前に空撮。
☆森を逃げるシーンが長い。
☆焚火を囲むシーンでステパンの歌
☆橋の上の一騎討ちが長い。
☆エンドロールがエピローグになっており、5人のその後が描かれている。
最後のエンドロールは、何故に通常版に無いんでしょうか?コレが無いとダメでしょうよ。
通常版をご覧になった方におかれましても、ミリオタ自称される方、タンクコマンダー達の男の意地に魅了された方、イリーナ・ストラシェンバウムの色白で細面の可憐な笑顔の虜になった方、お勧めします。見逃した!と言うあなた。フォード vs. フェラーリと同じ文法の違うお話です。あっちに萌えるなら、こっちも萌えること必至です!
やっぱり興奮した!とっても!
でも、やっぱ。
バス停でのアーニャの笑顔が、最高萌えだったw
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2/15 追記
★超ネタバレ注意!!!
ステパン(操縦士)
農夫。妻と息子の三人暮らし。今はタンクじゃなくてトラクターを運転。
イオノフ(砲弾係)
教会画家。脚立に登って装飾画を描いている。村からマリアの絵を戦車に持ち込んだのは、彼の職業柄だった。
ヴォルチョク(砲台射手)
鹿狩りの場面。目の前の牡鹿に狙いを定めるが、撃たずに鹿を逃し、苦笑い。
イヴシュキン
実家に戻り母親と抱擁。傍にアーニャ。彼女は臨月かと思うくらいに「身重」の状態。
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