43年後のアイ・ラヴ・ユーのレビュー・感想・評価
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ブルース・ダーン×ラブストーリーという変化球
中高年をターゲットにした、よくあるタイプのラブストーリーかと思って見始めると、思いがけずグッと引き寄せられる瞬間が幾度もあった。まず一つ目は、なんと言っても名優ブルース・ダーンが主演を務めていること。つまり、一筋縄ではいかないってこと。いわゆる”可愛らしいおじいちゃん”というステレオタイプからは完全にかけ離れた、我が道を曲げない、クセのある人物像が強烈だ。第二に、評論家でもある主人公がその昔、女優とロマンティックな関係に陥り、43年後の今になってアルツハイマーを患った彼女を追いかけ介護施設に入居するという突飛すぎる設定。さらにシェイクスピア「冬物語」のストーリーラインが決してそのままではなく、うっすらと絡みながら展開していくところも、我々を楽しませてくれる点である。見終わった後、深い余韻をもたらす傑作ではないが、軽やかな香りをそっと残す。偶然見つけて、あ、いいな、と思えるささやかな一作だ。
感動するかな
内容はわかりやすくて良いんだけど、最初から無精髭が気になった。もう少し身なりに気を使わないもんかね。
あと手紙を読むとこはリリーがしっかりしすぎてるのも違和感あった。
最後はああなるんだけど、うまく行きすぎを感じた。ひねくれ者。
評価:3.2
老人ホームコメディ
ブルースダーン扮する元演劇評論家クロードベレンソンは、かつて愛したアルツハイマーの女優の記事を見た。その女優がいる老人ホームにボケを装って入居を試みた。
まあ老人ホームコメディだね。確かに余生を送る老人ホームで知り合いがいればありがたいし、ましてかつての恋人が一緒なら潜り込みたいよね。でも思い出せない恋人も辛いかな。それでも好きな人の傍にいられれば幸せだ。
こういうじいさんになりたい
アルツハイマーの専門書を読み、アルツハイマーの特徴をおさえ診断書をもらったじいさん。すべては老人ホームにいる昔の恋人のため。友人との薬の話、孫に酒を頼むとかベテランならではのジョークがありストーリーの流れもよい。おばあさんの迫真の演技と、主人公の存在を許容するおばあさんの旦那、全員すばらしい人々。人生、本当の愛、なんかいい年の取り方。
おじいさんの旅もの映画はいいですね
休日の午後にのんびりと観るととても癒やされます。ストーリーに意外性は無いけれど、それが良いです。
それと男同士の友人が学生時代のような関係に戻れるのは、お互いの連れ合いが居なくなったときだということがよくわかるのも興味深いです。
優しい映画♪ こんな風に、人を愛したり、大事に思ったりする事が出来...
優しい映画♪
こんな風に、人を愛したり、大事に思ったりする事が出来る人がホントにいるのだろうか?と・・・思わされがちな今日この頃ですが・・。こうありたいと思います。
iPhoneSEの第一世代の同じ色を使っているのは、主人公の凝り性、拘りの演出なのだろうか? もし、そうなら、こだわって使い続けている私は嬉しい♪
設定ナイス。ありそうでなかった。
かつての恋人が、アルツハイマーになったことを知り。
会いたい一心でアルツハイマーのふりをして、同じ施設に入所する。
って、ええ!。
主人公は演劇評論家、彼女(おばあちゃんだけど)は舞台女優。
入所(というかもう潜入だ)し、彼女と同じ名前の花を送ったり。
いろんな「五感の刺激」を与えることで、彼女を目覚めさせる=思い出させる。
涙ぐましいというか、そんなの無理でしょと思いながらも。
主人公の友人(こちらもおじいちゃん)や、孫娘。
いろんな協力者が出てきたところから、もしや?と思う。
そんなドキドキ感や、もし思い出してもじゃあ何をしたいの?。
主人公が取った行動に、もう胸キュンでちょっと涙しちゃった。
大切な人を思うあったかい気持ち。年齢は関係ないものね。
予測した以上にしっかりとしたストーリーでした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「君を愛し続ける。命ある限り」
アルツハイマーからの奇跡
主人公(ブルース・ダーン)は元演劇評論家、若いときにあこがれていた女優が、アルツハイマーで施設にいると聞いて、自分も偽ってその施設に入所する。
娘と孫娘には内緒にしていたが、ばれてしまい二人は飛んでくる。
女優の記憶はどうなるのでしょう。
老人のラブコメで面白い。
診断の手がかりは行動様式だけなのさ
映画「43年後のアイ・ラヴ・ユー」(マルティン・ロセテ監督)から。
「昔の恋人がアルツハイマーのため介護施設に入ったことを知り、
自身もアルツハイマーのフリをして同じ施設に入居する」
映画だから、主人公は演劇評論家と大女優だったりするが、
私たち小市民でも、あり得る話だな・・とメモをした。
どうやら「アルツハイマー病」って、数値化できないようだ。
冒頭、友人にこの作戦を告げる時、こんな会話をする。
「顕微鏡とかスキャンでも診断はできない、死後に初めて確定する。
つまり診断の手がかりは行動様式だけなのさ」
「だからどうした?」「鈍い奴だな、バレないってことさ!」
「脳とか神経の回路でも?」・・と。
医者が病気として診断するのだから、何かしらの基準があるはず、
そう思っていた私は、完全に裏をかかれた気がする。(汗)
予告編では、インパクトのある言葉が私を引きつけた。
「今日から俺はボケ老人になる」
ボケ(もの忘れ)と認知症(痴呆症)、そしてアルツハイマーは、
別の病気のはずなんだけどなぁ・・と苦笑い。
そうか・・「診断の手がかりは行動様式だけ」なるほど・・。
素敵な老後
なんだか君に読む物語みたいなのを想像して見たが、こちらのが現実的ではある。
主人公のお爺さんがとても頭がよく、ちょっと悪いとこもある爺さんなのがよい。
だが、たまたま昔の恋人に出会ってアルツハイマーなのを無理やり自分を思い出させたいって話なので純愛とはまた違う。相手は結婚もしてるしね。
それでもなんとなくほろりとくるものがある。
友人のやりとりや、老人ホームの人々とのやりとり、家族の関係も交えて全てはよい方向へと進み小綺麗にまとまっていたのがよかった。
大きなドラマはないけど面白かった。
頭の中から全てが消え去ったとしても。
良いわぁ、これは良い。
スペイン・アメリカ・フランス合作。フランスは毎年800億円レベルで政府が映画製作支援しており、海外作品にも金を出しています。と言うか、「人」を支援に出して、その「人」に金を払っていたりするんで、日本のODAと同じ構図。回収ループの向きは違うけど。
だってスペイン映画って、ねぇ。アレだもん。この映画なんか、丸っ切りのフランス映画ですやんw
Absolutely everything reminds me you ですって。違いますでしょ。貴方が、何時も彼のことを考えているだけでは?
いずれせよ、この手紙の言葉が伏線になります。
43年前の不倫ですよ。Wじゃ無いのが救いだよ。スペイン・フランス的には、どうなんよ。と言うか、あの辺って入籍するんだっけ?子供も無いのに。って事で、舞台はアメリカてすが、発想は南欧的。イタリアが舞台だったら、一番しっくり来るかも。
いずれにせよ。
タニアが演じるハーマイオニーの台詞はリリィを覚醒させます。
She reminds me what myself was.
が、リリィの立場からの言葉でしょうか。
アルツハイマーで全てが頭の中から消えて。自分自身が何者であったのかを思いださせてくれたのは「演劇」だったと言う。
この落とし方が最高。やっぱり、フランス映画でしょ、コレw
またまたですが。邦題が最低のセンスだよ、全く。
Remember me、と奔走するクロード。リリィが自分自身を取り戻したきっかけは、彼女自身が何者かであったかを教えてくれる、シェイクスピアの冬物語。それが分かっていたクロードの本当の愛。
やっぱり、邦題がダメ過ぎですw
良かった。とっても!
優しい気持ちになれる、ハートウォーミングな小品。あぁ、睡魔が…😪
かつての恋人がアルツハイマー患者用の老人ホームに入居していることを知った演劇評論家のクロード。
彼女に会うため、病気を装ってホームに入居するが…、というヒューマン・コメディ。
今年初の新作映画鑑賞!…だったかな?
扱うテーマがテーマだけに、劇場のお客さんの平均年齢が高い!
老人と老人のラヴ・ロマンスという、中々珍しい作品。
老人の比率が高い日本において、今後ますます需要の増えてくる題材かも。
40年ぶりに恋人と再会するが、彼女は何も覚えていなかった…、というなかなか重い内容の作品だが、映画のタッチは軽快でコミカル。
誰が観ても嫌な気持ちにはならないであろう、カラッとした作風で小気味良い。
主演のブルース・ダーンをはじめ、老俳優たちの演技は素晴らしい。リアリティのあるアルツハイマー演技には心が動かされます。
映画の尺は90分と短め。映画の内容もそれに見合うかのような地味さ。想像以上のことは何も起こらない。
そのため、中盤以降はかなり眠かった…😪
エンディングも、あまりに安易なハッピーエンドな感じがしてどうも…。
なんというか、扱っている題材に対して作品の着地点が軽すぎる感じがしてしまった。
クロードがアルツハイマーに対して偏見を持っており、入居者と過ごすにつれてその偏見が消えていくとか、そういう内的な成長を描いてくれるとよかったかも。
クロードと入居者たちの交流描写が少なかったので、最後の退去のシーンで感動が込み上げるとか、そういう気持ちにはなれなかった。
孫娘の描写も中途半端。最後、なんか演劇して終わる。
というか、娘夫婦のいざこざってなんかふわふわしたまま終わった気がする。結局、あの旦那のクズさに対しての報復とかなかったし。
ここはもうちょい膨らませられたところだと思った。
死ぬまでに一度、かつての恋人に会いたいとか、初恋の人に会いたいとか、そういう気持ちって特に男の人なら誰でも持っているような気がする。
クロードの回想シーンの切なさは、ちょっと涙腺にきましたね…😢
「チャンスは逃すな」と言いアグレッシブに行動するクロードの姿には、老人になっても守りに入るな、という教訓が込められているような気がする。
全くその通り!
まぁ、正直絶対に映画館で観るべき!って映画ではない。ほかに観たい作品があれば、これは後回しでもいいと思う。
ランタイムも短いし、ハートウォーミングな作品なので、ご夫婦でのんびりと鑑賞すると吉、かな?
ロマンティックだと思います。だけど…
最初に言っておくととても面白かったです
登場人物が皆チャーミングで素敵だった
でもなんだか納得のいかない自分がいます
おそらく賛否ある物語だと思います
いや!賛否あってほしい
本当に本作には期待していました
きっとロマンティックな話なんだろうなって…
アルツハイマーになった初恋の女性の心を取り戻すためにじいさんがボケたフリをして施設に入所するって純愛ラブストーリーなんだと思っていました
だけど純愛といえば聞こえはよいのですが
☆要するに不倫ですわ
病気のリリィを責めるのは酷だとは思うけど
若い頃のリリィはズルい女だと思います
リリィ夫のピーターが可哀想ですよ
これでピーターが嫌な奴ならよかったのに多分本当にいい奴なんだろうと思います
若い頃に妻の不倫相手(クロード)に敗北を自覚し、それでも妻を許し、そして戻ってきた不倫相手に再び妻の心を奪われる
それでも面会を許すなんて…ピーターが優しすぎる!!
情けない!もっと妻と向き合えよという気持ちもあるけど夫婦にしかわからないことだってあると思う
徐々に記憶を失い、ひょっとしたら過去の恋愛を思い出して口に出すこともあったかもしれない
愛していたからこそ一緒にいるのが辛かったのかもしれない。自分の感情よりもリリィの精神面を優先してクロードの面会を許したピーターは本当にリリィを愛しているのだと感じました
それよりも施設を退所し家族と楽しく暮らしこれからもピーターの払うお金で入所するリリィと面会を続けるであろうクロードの美味しいところのつまみ食いっぷりがちょっと許せない
リリィを施設から連れ出して慰謝料払って2人で暮らせばいいのに
クロードがチャーミングなおじいちゃんでお話の流れもロマンティックだっただけにとても残念でした
なぜリリィを未亡人にしなかったのか理解に苦しみます
最後に一言
彼女の記憶を呼び覚ます事だけが目的なら絶対にピーターに協力を求めるべきだった
そう思います
よくよく考えたら強引で乱暴で身勝手なお話
主人公は妻に先立たれたベテラン演劇評論家のクロード。渾身の原稿を持ち込んだ出版社で目にした記事で、かつての人気舞台女優リリィがアルツハイマーで介護施設に入ったことを知る。実は若かりし頃の恋人だった彼女とはある日を境に疎遠となったままだったが当時の美しい思い出を忘れられないクロードは家族にはスペイン旅行に行ってくると言い残し、親友のシェーンの協力を得て彼女と同じ介護施設にまんまと入所、リリィに自分と過ごした日々を思い出させるために奮闘する。
何十年も前に別れた彼女にもう一度告白するというと一見ロマンティックですが、よく考えてみると随分強引で乱暴で身勝手な話。いい歳した老人なのにクロードのメンタリティはほぼ中学生レベルなのでリリィの心情などお構いなしで猪突猛進。その無神経さにチクリとひとくさりあってもよさそうですが、そこは一切問わない辺りが正直物足りないです。しかしながらシェークスピア劇のセリフを巧みに引用したクライマックスは美しいし、クロードとシェーンの子供じみた友情も微笑ましくてハートフルであることは確か。もう少し辛辣さを滲ませていたら『50回目のファースト・キス』のような分厚いドラマになったかも。
渋い役が多い印象のブライアン・コックスが文句を垂れながらもクロードをサポートする親友シェーンを軽快に演じているのが印象的。クロードの娘セルマを演じているのが、『バイオハザード2』で演じたジル・ヴァレンタインがクリソツ過ぎてファンの度肝を抜いたシエンナ・ギロリーだったのにビックリ。年頃の娘を持つ母親役がしっくりくる女優になっていたことに月日の流れの速さを感じますが、一方のアリスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチはまだまだ現役でモンスターと戦っていらっしゃるわけで本筋とは全然関係ないところで人生について深く考えさせられます。
タイトルがインパクトあるので
超ドラマチックな展開を期待してると物足りなく感じると思います
歳を重ねた2人の恋愛ストーリーなのゆったり穏やかです
でもそれくらいでいいと思います
口が悪いですが劇中何度もクロードに対して「じいさんなにしてんのwwwwwwwwwwww」と心の中でツッコミを入れてました
それくらい頭が切れて行動力があるんですよね
語彙力も豊富
それが突飛なだけ
そして優しい
そしてリリィが少女のようでとても可愛らしくて…アルツハイマーの方でも色んな人がいるのだなと思いました
みんなキャラが立ってて私は好きでした
そこまでドラマチックにしなかったのはむしろ正解な気がします
でも 愛って美しい そう思える映画でした
好きな人の事は、ずっと忘れられないものなんですね。孫娘にはロマンチ...
好きな人の事は、ずっと忘れられないものなんですね。孫娘にはロマンチックでも、実の娘にとっては複雑な気持ちなのでは。
個人的にはホームを去るときに入居者に声をかけるシーンが好きでした。「君は頭が良い」や「最高だ」と。ホームに残る人にこんなに温かい言葉をかけられるなんて、これこそ最高の人です。
ご高齢のお二人は素敵なのに、若いときの二人はパッとしないのが残念。
年を重ねるって悪くないね!
43年前の大切な思い出の封印を解き、大切な人の記憶を取り戻そうとするクロード。それもアルツハイマーのフリをして老人ホームに潜入してしまうという奇想天外なストーリー、、、?
認知症の側面から見ると、アルツハイマーのリリィがずーっと編み物をしているシーンは、「僕がジョンと呼ばれるまで」のワンシーンを思い出させる。きっと監督はあのシーンを意識していたのではないかと一人ほくそ笑んだ。クロードの献身的(?)な関わり方でリリィは見事に記憶を取り戻す様は、身近に認知症を方を持つ人々に希望を与えるだろう。人生の中ですれ違う人々が、お互いに支え合っていることがさりげなく伝わるからこその心地よさなのだろう。クロードやショーンをはじめ、老人ホーム入所者の魅力的なキャラ設定さりげなく。
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