43年後のアイ・ラヴ・ユー
劇場公開日 2021年1月15日
解説
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた名優ブルース・ダーンが主演を務め、アルツハイマーで過去の記憶が失われた元恋人に思いを伝えようと奮闘する老人の姿を描いたハートフルドラマ。妻に先立たれ、ひとり気ままな老後生活を送っていた70歳の元演劇評論家クロードは、昔の恋人で人気舞台女優のリリィがアルツハイマーのため介護施設に入ったことを知る。もう一度リリィに会いたいと考えたクロードは、自身もアルツハイマーのフリをして同じ施設に入居するという大胆な計画を実行。リリィと再会を果たすことに成功するが、リリィの記憶からクロードの存在はきれいに失われていた。そんなリリィに対し、クロードは毎日のように2人の思い出を語って聞かせる。そしてある日、かつてリリィが演じたこともあるシェイクスピアの「冬物語」を施設で観劇することなり、クロードは孫娘と一緒にある作戦を立てる。
2019年製作/89分/G/スペイン・アメリカ・フランス合作
原題:Remember Me
配給:松竹
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中高年をターゲットにした、よくあるタイプのラブストーリーかと思って見始めると、思いがけずグッと引き寄せられる瞬間が幾度もあった。まず一つ目は、なんと言っても名優ブルース・ダーンが主演を務めていること。つまり、一筋縄ではいかないってこと。いわゆる”可愛らしいおじいちゃん”というステレオタイプからは完全にかけ離れた、我が道を曲げない、クセのある人物像が強烈だ。第二に、評論家でもある主人公がその昔、女優とロマンティックな関係に陥り、43年後の今になってアルツハイマーを患った彼女を追いかけ介護施設に入居するという突飛すぎる設定。さらにシェイクスピア「冬物語」のストーリーラインが決してそのままではなく、うっすらと絡みながら展開していくところも、我々を楽しませてくれる点である。見終わった後、深い余韻をもたらす傑作ではないが、軽やかな香りをそっと残す。偶然見つけて、あ、いいな、と思えるささやかな一作だ。
2022年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ブルース・ダーン目当てで。常識人なおじいちゃんだった…。あーいうの期待してしまったのでちっと物足りない。
結末が素敵だったね。
2022年1月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
リリー頑張ってクロードを思い出すシーンは驚くほどの感動でした。
『凄い』の一言に尽きるほどの傑作でした。
かつての恋人が、アルツハイマーになったことを知り。
会いたい一心でアルツハイマーのふりをして、同じ施設に入所する。
って、ええ!。
主人公は演劇評論家、彼女(おばあちゃんだけど)は舞台女優。
入所(というかもう潜入だ)し、彼女と同じ名前の花を送ったり。
いろんな「五感の刺激」を与えることで、彼女を目覚めさせる=思い出させる。
涙ぐましいというか、そんなの無理でしょと思いながらも。
主人公の友人(こちらもおじいちゃん)や、孫娘。
いろんな協力者が出てきたところから、もしや?と思う。
そんなドキドキ感や、もし思い出してもじゃあ何をしたいの?。
主人公が取った行動に、もう胸キュンでちょっと涙しちゃった。
大切な人を思うあったかい気持ち。年齢は関係ないものね。
予測した以上にしっかりとしたストーリーでした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「君を愛し続ける。命ある限り」
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