「ラストは超展開だけどそれまでは良質なJホラー」事故物件 恐い間取り ヌルハチさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストは超展開だけどそれまでは良質なJホラー
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売れないお笑い芸人が、コンビ解散後、事故物件に住んで、そこで起きた怪奇現象をネタに売れていくとともに、徐々に霊障がひどくなって…という感じのストーリー。
現実の芸人をベースにしており、最近はやりのユーチューバーが出てこないので、不謹慎ゲージが上がらないのは良いところ。
事故物件は1件ではなく、4件の事故物件を巡るので、そこで発生した事故由来の霊障の演出は、素晴らしいです。
自分は、映画といえばホラーばかり見ていますが、久々にゾクッとしました。
4件目序盤までは、最近見たJホラーの中でも抜群に良い出来でした。
問題は、全てをぶち壊す最終4件目の後半。それまでコソコソ出てきた霊が大挙して現れ、意味ありげにチラチラ現れていた黒マントの何か(死神みたいなもの?)も登場。
一気に画面が騒がしくなり、主人公とヒロインがとり殺されるような展開に。
どうなるかと思ったら、コンビの相方が登場し、なんと除霊バトル発生。
まさかのバトル展開に怖さもぶっ飛び、笑ってしまいました。
除霊バトル後、何とか事故物件から逃れた主人公の相方が放った一言
「なんやねん!」
が、観客の思いを代弁しているのではないかと思います。
ラストバトルの黒い人が、顔まで真っ黒過ぎて、いわゆるネットミームの”名倉やないかい”がラストバトル中ずっと頭にチラついたのも、笑いが止まらなくなった原因でしょうか。
最初の怖さも、除霊バトルの超展開も好きですが、落差が激しすぎたので控えめの3.5。
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