ホーム >
作品情報 >
映画「花のあとさき ムツばあさんの歩いた道」 花のあとさき ムツばあさんの歩いた道
劇場公開日 2020年6月1日
解説
山あいの段々畑に花を植え続けた夫婦と小さな村の人たちを追い、2002年から放送されたNHKの人気ドキュメンタリーシリーズ「秩父山中 花のあとさき」を映画化。埼玉県秩父市吉田太田部楢尾。山深い村に暮らす小林ムツさんは60歳を過ぎた頃から、夫の公一さんとともに丹精込めた段々畑をひとつずつ閉じていき、そこに花を植えてきた。長い間世話になった畑が荒れ果てていくのを申し訳なく思ったムツさん夫婦は、せめて花を咲かせて山に還したい思いで、毎日コツコツと花を植え続け、その数は1万本以上にもおよんだ。暮らす人が年々少なくなる村に、春になるとムツさん夫婦の植えた色とりどりの花が咲きほこる。やがて、ムツさんにつらい出来事が訪れてしまう。
2020年製作/112分/G/日本
配給:NHKエンタープライズ、新日本映画社
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
2022年1月29日
Androidアプリから投稿
すんごい山の中にすんごい急斜面 しかも埼玉なんですね ビックリ ムツおばあちゃん含め他の方々もみんなお年なのによく働いて穏やかだし、お元気で朗らかだなと思いました 内容はボツンと一軒家か秘境に暮らす人みたいでしたけど、凄いのは20年位追ってるんですね 庭や近くも手入れをしないとすぐに草だらけになるので山中ならもっと大変!苦労はよく分かります お盆にみんな集まったり、氏神様(?)祀るのなんかは田舎あるあるなので祖母のいた頃を思い出しました 人生なんてあっという間だよ、と仰っておられましたが、花木はずっと残るのでいいですね 後ずっと引き継いでいってほしいと思いました
2020年9月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
限界集落で最後は誰も居なくなる山奥の急斜面にある家と畑。
昔は養蚕と炭焼で生計を立ててたようでそこそこ栄えてたようだが、今はどちらも成り立たなくなってるのが実情。
子供たちは生家を離れ戻ってこないが、不便だし仕事が無いのだから仕方ない。
これから離島や山奥の家って人が居なくなって、猿やイタチよような動物のすみかになっていくのだろう。
人口が減っていく日本を象徴するような作品だった。
そんな中、歳をとって面倒見れなくなることを考え畑に花を植えてきたおばあちゃんの発想が素晴らしい。
人が入らなくなっても、遠くから眺めても、美しい花に癒されるだろう。
ほのぼのとする良いドキュメンタリー作品でした。
2020年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
平成13年に初めてムツさんに焦点を当てたドキュメンタリーを撮り、その後も思い出したかのように埼玉県秩父市吉田太田部楢尾を訪れた百崎監督。監督の名前も桃咲満春と漢字を変えれば見事にこの情景にフィットしてしまう。
養蚕と炭焼きがこの集落の主な収入源だったが、後継者は都会へと移住し、残されたのはわずか9人、平均年齢73歳。数年ごと取材するたびに人数が減っていく様子もリアルで哀しい。
生活する人々はみな素朴で優しい。花を植えて山に返すことを生きがいとするようになったナツさん。毎日歩いたり、屋根に登ったりで元気な様子。そのほかにも住民の方が描かれていて、自然の中での生活の苦労も見えてくる。鹿、ウサギ、イタチなどの動物、それにツバメも巣作りにやってくる。
たまにやってくる彼らの子どもたちや、獅子舞などの祭り、お盆など・・・特に桜と桃の花のイメージが残りますが、春と秋の景色の美しさもみな住民たちのおかげ。とにかく優しい気持ちになれる作品でした。
2020年8月13日
Androidアプリから投稿
NHKの番組を見たことがなかったので、おばあさんたちがどのような人か知らずに鑑賞した。
不便でも、離れたくない故郷を持っているというのは、幸せだと思う。
やることがないとつまらないというおじいさんや、花を見ると無心になれるというおばあさんの顔は、いきいきとして穏やかに見え、共感した。
それだけでなく、人間が植樹をした結果、手入れしないことで地盤が弱ったり、他の動物の餌がなくなるということを考えたこともなかった自分が、いかに自然から意識が離れているか分かった。
すべての映画レビューを見る(全6件)