あの頃。のレビュー・感想・評価
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高額医療費は還付されます。
2004年大阪で、ハロプロにハマった青年とハロプロが切っ掛けで出来た所謂ヲタ仲間達の話。
バイトに明け暮れまともに練習出来ていなかったことを、バンドメンバーに咎められて落ち込んでいた時、友人から貰った松浦亜弥のDVDで涙を流した主人公。
その勢いで駆け込んだCDショップで、月に1度行っているハロヲタのイベントのチラシを貰い、参加し、沼にハマっていくストーリー。
当時はモーニング娘。とか松浦亜弥とかがまだ大人気だった頃ですかね?
年齢も職業も異なる、というか半分は無職?のヲタ達によるオフ会での熱~いやり取りで、深い友人になっていく様を、面白可笑し気にみせていくけれど…いや~主人公達アツイっすね。
しかしながら、賑やかで明るい空気感ではあるものの、相容れるものがあまりないし、テンポや間がイマイチ合わなくてノリきれず。
最初の握手会それかよ!?wとか、全力土下座とか、ネタとしては面白いし、話として決してつまらないとは思わないんだけど、空気が暖まらないから笑いにまでは繫がらないもどかしさ。
2008年になってヲタ活とはガラッと流れが変わってからはヒューマンドラマ的に好みの話なんだけれど、これは前半とのギャップが活きるところ。
前半でハマってなかったからか、個人的には激アツとまでは行かなかった。
河内のオッサンの歌♪
ハロプロを題材にした青春レクイエムの映画とは分かっていたけど。
笑かしてくれました!
人物全てが大阪の街中に、よういてはる人物っぽくて、今泉監督がまるで浪花生まれなんかいなって思えてくる!
コンサート抜きでここまで、ファン達の生態がえがけるとは・・・まあ及第点かもしれない。
ところでこの映画の主演は松坂君なんだけど、まるで仲野太賀の究極の演技巧者のショーケース
みたいやった。今年に入って「生きちゃった、泣く子はいねぇが、すばらしき世界、そしてあの頃。」である。なんか那須少年期から観続けたこちらとしては、その後の太賀の進歩は涙もんでうれしい。
もっと性格俳優まで上り詰める役者として、まだまだ期待しとります。よろしくでっせ!
ようきたなわれ。まあ上がってハロプロの話でもせんかい、われ。河内のオッサンの歌♪
題名通りだが
それさえあれば生きていける
仲間と過ごした日々の物語
まさかこんなに感動するとは思わなかった。
主要キャスト皆さんがそれぞれに素晴らいです。
松坂桃李や中野大賀、若葉竜也はもちろんのこと、見たことあるけど名前までは・・・な名脇役な山中崇、芹澤興人
いわゆるオタクの雰囲気がものすごく似合うこのキャスト。
存在感や言動、仕草が板についていて演技力の凄さを実感した。いやもしかしたらこれが彼らの素に近いのかも知れないが・・・。
劇中なんども笑ってしまったし、終盤では目頭があつくなった。感情を揺さぶられるのはいい映画の証拠!
「佐々木、インマイマイン」は過去を振り返り前へ踏み出す勇気をくれる作品だが、本作は過去を振り返り日常を生きる力をくれる作品だと感じた。
「あの頃。」って誰しも経験しているし、これからも経験できるはずだから、好きなことでこんなにも強い絆で結ばれる仲間と出会えるチャンスがこれからの人生に広がっていると思うと明日が楽しみになる。
くすぶってる時期や辛い時期に偶然出会った生きる原動力になるもの。
自分も救われた経験がある。この映画の彼らのように生きる糧になる好きな事を大事にしていきたいと思った。
人は熱量が有る人に惹かれるのではないだろうか。
どれだけ好きかどれだけ詳しいか、そしてどれだけ愛しているか。
興味のない人には無意味に見える事柄でもわかる人にはわかる熱の度合い。
それは時間であったりお金であったり気持ちであったりするだろう。
アイドルオタクではないけれど、彼らの熱量に惹かれたし仲間になれたら絶対楽しいだろうなと思った。
だれにも負けないのではなくてだれもが認める愛の深さに惹かれるし憧れてしまった。
話は少し逸れるが
後輩いから言われたことがある
「時々この人なにが楽しくて生きてるんだろうって人いません?そんな人見ると不安になるんです」
その場では
「そんなのほっておけばいい」
とかなんとかお茶を濁している。
本音は
「その人の何をしってるんだ?勝手に不安がってろ」
と思ってる。
自分には情熱を傾ける好きな物事が有るけれど、何もない人は可哀そう。
「可哀そう」って憐れむこと自体が失礼過ぎないだろうか。
誰もが日々を生きるために何かにすがっているし何かを好きになって毎日を乗り越えているはずだ。
自分が理解できない事、興味がない事にもちゃんと価値を見出す人がいるし情熱をかけてる人がいる事を知ってほしいとつくづく思う。
こんなところで愚痴るのはネット弁慶かも知れないけれど。
アイドル、アニメ、ゲーム、フィギュア、いろんな世界があって、いろんな好きがある。
だから偏見を持たずに心にいろんな熱量を測れる温度計を持とうということ。
自分もまだまだ温度計が少ないし性能もよくない。だけれど、熱を知って、熱せられ、誰かを熱せるようになりたいと思った。いい映画でした。
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劇中セリフより
「俺、今が一番楽しい」
好きな物を増やす、大事な物を増やす、それぞれに情熱をかけることが楽しく生きるコツなのかも知れない。
今が一番楽しい!そう言いたい。
【滅多に見られない”モジモジ桃李”始め、中学10年生たちの日々を描くブラックな笑いを絡めた青春”卒業”映画。”仲野太賀さん!良い土下座でしたよ!” From「関東土下座組組長」 】
■”ハロプロって何だろう?”と思いながら、序盤は鑑賞。
1.いつもの、格好良い松坂桃李さんではなく、モジモジ内気な、桃李さんの姿が新鮮である。
2.他のハロプロオタクのおじさんたちのキャラ立ちも良い。
・何といっても、”コズミン”を演じた、仲野太賀であろう。
だって、あんな状態になっても、笑いを提供するって・・。
・怪しいおじさんにしか見えない、山中崇さん。
・エロいお兄さんにしか見えない、若葉竜也さん。
・剣君(松坂桃李)を、ヲタクの世界に引き込んだ、CDショップの店員ナカウチを演じた芹沢興人さん。
- 皆さん、何だかとても、楽しそうに演技をしている。
“素”ではないかな、と思ったのは、わたしだけだろうか・・。-
<昔からアイドルヲタクって”秋元商法”に乗せられちゃって、しょうがないなあ・・・、と思っていたけれど、何かに夢中になれる事って、ヤッパリ良いなあと思った作品。
そして、一緒におバカに熱中できる仲間の存在も良いよね。
-だって、あんなに長く、6人のムサクルシイ男たちの友情が続くなんて、素敵ではないか!-
劇中、出演した”モジモジ桃李さん”と握手したのは、松浦亜弥さんではないよね。
詳しい方は、教えて欲しい・・。>
全く面白くなかった、、、
熱が足りない
今が一番楽しい
痛い痛い。
原作者がハロプロヲタだった過去を描いているが、「推し」へ前のめりになり、熱に浮かされている姿がもう、(私はアイドルが対象ではないが)漫画や小説、映画、音楽と、過去にいろいろハマった自分に重なって痛い。
コミュニティだけで通じるお約束のセリフや、周りから見たらやりすぎなヲタク行動に、リアリティがありすぎる。
まぁ、面白かったんですが。
そんな彼ら(=僕ら)を、監督が優しく包み込むように、見守るように描いていた。
誰もがある時、推しに救われる同時に、そこに逃げていた部分があったのかもしれないと物足りなさを感じ、他人に託すだけでなく自分が成し遂げたい目標を追って今の人生がある。
常に「今が一番楽しい」と言える人間でいたい。
それと同時に、「あの頃を経て今がある」「あの頃の自分と仲間が愛おしい」と言える人間でいたいな、と思った。
「あの頃が恥ずかしかった」と卑下することもなく、「あの頃が一番よかった」と過去に逃避するようにならないようにしていきたいとも。
『松浦亜弥』は平成の宝
当時の『娘。』のライブは間のグダグダコントが楽しかった。彼女達のバイタリティーは凄かった。
女性客がそれなりに居てアサヤン(TV)の影響が今とは比べ物にならなかった時代。
松浦亜弥はハロプロの勢いを一身に受けて敢えてソロでデビューした事に衝撃を覚えました。
熱かったハロプロ推しの人達。
そんな方々をそれなりに見ていた私もアイドルを家族ぐるみで追っかけたりしてました。
仲野太賀と松坂桃李の最後の絡みが切なくて凄くいい。
アイドルに流れる時間はゆっくりだけどファンに流れる時間は容赦無いんだよね。ファン同士で行うイベや反省会はめっちゃ楽しいし… そのあとは寂しい。
推しごととお仕事はなかなか相入れる事はできないんだ。
そんな事を見事に描き切ってくれた作品。
愛しい
楽しい日々の足跡
今泉監督らしい あったかい世界観。
これまでに恋愛ストーリーを多く手がけてきた今泉監督が、「仲間」をテーマに時代を彩ったカルチャーとともに描く青春エンターティメント。
今泉力哉の手がける作品、世界観が私は好きで今作も楽しみにしていたが、期待していた以上、最高に笑って泣ける作品に仕上がっている。
脚本も素晴らしい!
本作はハロプロに夢中になったオタク達が一緒に過ごした大人の青春ストーリーと言ったらよいだろうか。
2000年代を彩ったハロプロとともに現代までを描いている。
思春期に松浦亜弥、モーニング娘。を聴いて彼女達とともに大人になっていった世代のため、本作の音楽も懐かしさとともに楽しめたところも◎。『恋ing』めちゃくちゃ良い曲やないか。
主役は松坂桃李ではあるが、実は本当の主役は仲野太賀ではないかというくらいに仲野太賀の存在感と演技力には圧倒される。
現在公開中の「すばらしき世界」で見る彼とは全く違った印象だ。
ーーあの頃。仲間と過ごしたあの頃を思い出す 。大人になると誰もがそんな経験をしたことがあるはず。
だけど、「あの頃はよかった」なんて思わずに「今が一番楽しい」と胸を張って言えるくらい、今を楽しんでいるだろうか。今を全力で楽しみ生きた後の未来、「あの頃」がキラキラした輝かしい日々になっているはず。
エンディングの演出が秀逸で、エンドロールの曲とともにぼろぼろと涙がこぼれ落ちた。
もう一度観たい!
「好き」はすべての原動力
推し活する全ての人に捧ぐ、生きる原動力をくれる愛と青春の全てに涙腺崩壊
しばらく揺るがなそうなくらいの2021年ベスト。まさに、"泣き笑い"。誰にでもあるであろう、"推し"という名の愛は、揺るがない青春の群像として残ってゆく。
主人公の剱は、バイトとベースの日々に虚無感を覚えていた。そんな時に出会ったあややのPVに感動を覚え、同じハロプロのオタクたちと共に、青春を謳歌してゆく。続く日々に変わってゆく剱は、出会いと別れと変わる日々を過ごしてゆく。そんなある日…。序盤では、剱がハロプロを通じて、自身の逃げていた日々に向き合ってゆく。その過程に笑いっぱなし。バカでネット弁慶なコズミンに、リーダー格のロビを筆頭に、ハロプロへの愛が止まらない。それに対して、ハロプロを知らずとも困らないリードがしっかりとされており、彼らの原動力として形容すれば大丈夫なように、しっかりと脚本がリードしている。そこで起こる恋の苦味に、友情の熱さ。仲間という名の青春のギアは全快となり、可笑しくもかけがえのない一瞬が過ぎてゆく。同時に、彼らの人生も照らし出され、社会活動への分岐も映し出される。剱もベースへの未練を引きずっており、ライブハウスの仕事を始める。日々の充実を感じた頃に起こる、悲痛な知らせ。推し活への思いが離れつつあるように見えながら、人生のピースとしてかけがえのないものが一生モノへと形を変えてゆく。その輝きが一杯になるとき、私は涙が止まらなくなった。重厚なキャスティングが魅せる熱くて愛らしいキャラクターと、巧みな脚本。そして、長谷川白紙による音楽がなにより効いていて、私をスクリーンに映る彼らの感情への熱量を共に体感させるように煽動する。「ハロプロによる青春の奇蹟」を知っているハロプロファンが、とても羨ましい。
ハロプロの音楽に気がつけば、泣いている自分がいた。青春の群像がいかに一瞬でも一生のモノなのかを感じさせてくれる。今泉力哉監督だからこそ出来る、人と人が生み出す暖かな雰囲気。こんなに笑い泣きするなら、バスタオルを持っておくべきだった。笑
追記
2021/2/19 2回目@MOVIXさいたま
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