「ジェームズ・ガン監督DCへの恩返しやジョン・シナの上映順の妙(ワイスピのネタバレも若干あります)」ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 アクション大魔王さんの映画レビュー(感想・評価)
ジェームズ・ガン監督DCへの恩返しやジョン・シナの上映順の妙(ワイスピのネタバレも若干あります)
控えめに言っても、ジェームズ・ガン監督は天才です!
ジェームズ・ガン監督作はガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(以下GOG)と続編のリミックスしか知らないド級の素人です。
過去のSNSでの不適切投稿により、GOG3作目の監督から外され(東京2020でも似たような案件があった気がしますが…)、そこに目をつけた(のか知りませんが、多分そうでしょう!)DC側の本作への監督オファー。
この不適切騒動の渦中に、監督抜擢とはDCあっぱれ!
そして、その期待に応えるべく本作。
タイトル ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結
サブタイトル ジェームズ・ガンの恩返し
といっても過言ではない本作。
ジェームズ・ガンの本気の悪ふざけ(ホメてます)。
R指定を避けるマーベルでは出来なかったゴリゴリのR指定作品。
とは言え、カラッとした血しぶき・人体破損描写で、見ていてもそこまで痛々しい描写がないので、そっち系が苦手な方にも、そこまで気分を害さずに観られると思います(個人の見解です)。
一時は、GOG監督から外され路頭に迷っていた(ハズ!)、さらにアメコミ映画制作欲がたまりにたまって(いたハズ!)出来た本作ですから、そりゃあR指定にもなりますよ。
キャストは、マーベルゆかりの面々が多く、GOGから好きになった私にとっては堪らないの一言です。
イドリス・エルバ
ヘイムダル(マーベル)
→ ブラッドスポート(DC)
マイケル・ルーカー
ヨンドゥ(マーベル)
→ サバント(DC)
ショーン・ガン(監督の弟)
クラグリン(マーベル)
→ ウィーゼル(DC)
タイカ・ワイティティ(マイティ・ソー3作目監督)
コーグ(マーベル)
→ ラットキャッチャー2の父(DC)
S・スタローン
スタカー(マーベル)
→ キング・シャーク(DC)
終始オシャレな演出(草が文字になったり、建物の一部が文字になったり)、時系列の絶妙な演出「一方そのころこちらのチームでは…」みたいなのは、クドい説明じゃなく自然に説明されていて物語の推進力を妨げず良かったですし、何といっても選曲のセンスが抜群です。
上映時間132分でしたが、あっという間に終わってしまいました。
ラットキャッチャー2の父がタイカ・ワイティティだったぁ!…の登場シーンで驚きと同時に、涙モノの屋上シーン。アントマンのアリで涙する以来の衝撃、ネズミに涙する日が来るとは思ってもいませんでした。
あとは、ジョン・シナ出演映画の上映順の妙。
一週間前にワイルド・スピード ジェットブレイクが上映され、そちらでは、当初は悪役、後半は味方(ワイスピ用語で言うところのファミリー!)でしたが、本作ではその逆。上映順が逆だったら、ジョン・シナの印象も変わったのに、今現在、私の中でのジョン・シナは最低ランクの野郎ですよ。上映時期が少しでも離れていたり、上映順が逆だったりすればと…ある意味、ジョン・シナもコロナ禍の被害者なのかもしれません。
ただし、このタイミングなのを知ってか知らずか、エンドロール後のオマケ映像で再びジョン・シナ登場!まだまだ続きそうな雰囲気で終了とは…ジェームズ・ガン監督、控えめに言っても天才です。
マーベル作品しか追っていませんでしたが、本作からDC作品まで好きになってしまいそうです。
過去作とか知らなくても、全然楽しめるし、大いに笑えるR指定作品てレアなんじゃないでしょうか。