THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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肉弾戦と暗い雰囲気、これぞバットマン!
バットマンとして活動を始めて2年、ゴードンと関係を築き、コスプレ変態野郎としてゴッサムの悪人たちに認知されていたブルース。
ブルースの両親が殺害された日にゴッサム市長が殺される。現場には嘘を暴くというリドラーからのメッセージが…。繰り返される殺人とメッセージを追い、ドロップ(ドラッグ)を流通させるマフィアであるマルコーネと権力側の癒着に辿り着く。
しかし、リドラーの狙いは権力側の腐敗の原因はウェイン家にあり、そのすべての責任は恵まれた孤児であるブルース=バットマンにあるとしてバットマンの守ろうとする秩序を破壊することだった。
ガジェットやバットモービルなどはシンプルで無骨さが大変素晴らしく、コスチュームも重厚感がありつつムチムチすぎず良い。登場シーンは静かにゆっくりと闇から歩んでくる。超かっこいい。
何より格闘が基本力任せのステゴロというステキさ!
バットマン自体への説明がほぼないので、バットマンを全く知らない人は導入が分かりにくいかもしれない。しかしその辺りは呑み込んじゃって、ブルース(ロバート・パティンソン)の鬱々としたカッコよさと謎解き、アクションを楽しみましよう。
バットマンという青年の成長ドラマ
この映画はかなり好みが分かれると思う。
とにかく作品全体が暗い!ブルースも画面も作風も、とにかく暗い!ついでに重い!
全体的にブルースの暗い内面に合わせて作品を作っており、ダイナミックなストーリー展開も無いので、その雰囲気が陰気臭く感じる人は地獄の3時間になるでしょう。私は重苦しい作風は好みだったので、没頭できた3時間でした。
ストーリーも当然のごとくブルースを中心。レギュラーキャラのアルフレッドやゴードンは当然、悪役すらもあまり存在感は無かった
それでも高評価をつけた理由は、ブルースという1人の人間の成長物語として見ると、非常に楽しめたから。
これまでのブルースは大企業の社長という面の顔を併せ持っていたが、今作は社長業そっちのけでバットマンにほぼ専念。その姿は「俺にはもうこれしかない」と、活動することで自分の存在意義をなんとか見出している若者でしかない。
バットマンの活動に見え隠れする「若さゆえの苦悩と暴走」は非常に人間味を感じたし、ストーリーの最後でバットマンの活動に本当の意味を見出せたところでは感動すら覚えた。
シーンの見せ方も、固定カメラを多用してカーチェイスの緊迫感を上手く感じさせたり、絵画のように印象的かつ象徴的なシーンを要所で盛り込むなど、リーヴス監督なりの工夫が感じられたのも良かった。
ノーラン3部作は壮大かつ重厚なストーリーと魅力的な悪役の存在があったので、それと比較するとどうしても地味な映画には感じられてしまう。
それでも、あの完成された物語の後に違う切り口で新しいバットマンを描いたのは凄いチャレンジだと思うし、この1作目から続く次回作は十分期待できるものになると思う。
否定的な声もそれなりに出るとは思うが、個人的には十分楽しめた作品だった。
あと、最後の洪水は公開日が3.11だったこともあり批判的な意見が散見されたけど、そもそも日本の作品ではないし、映画の内容の批判として列挙するのは違うのではないか。
Noir in the Batman
マット・リーブスが描く新たなバットマン。
ガムテープを引っ張る音から始まるファーストトレーラーの重々しい雰囲気。期待に胸を膨らませずにはいられなかった。
バットマンとなり2年が経つブルース・ウェイン。
執事アルフレッドとの関係性も若干ギクシャクしたまま、街の秩序を守っていた。
そんな中、彼はある犯罪調査を始める。なぞなぞを使って世間を翻弄するリドラーが起こした事件だ。そこから浮かんでくる犯罪組織の実態。そこへキャットウーマン=セリーナ・カイルの登場。少しずつ真相が明るみになる中でブルース自身に関わる過去もまた浮き彫りになっていく、、、。
私が知ってるブルース・ウェインというキャラクターは表の顔は心優しい性格で世界屈指の大富豪かつ慈善家で、様々な美女との浮名を流すプレイボーイ。裏は闇の騎士・バットマンとして悪人に容赦せず、犯罪と戦うという二面性を持つ。
歴代の作品でも描かれていた部分ではあったが、本作ではやさぐれに近い態度で周りを寄せ付けず、憧れを抱かせない影を落とした人物として登場している。
これにより殺伐とした雰囲気が延々と3時間続くノワール作品に仕上がっていた。
互いの正義や信念のため、相棒となるキャットウーマンや警察組織唯一の協力者ゴードン刑事とのやりとりはある種のハードボイルド小説の様な雰囲気も見受けられた。コミカル要素は一切なし。
とはいえガジェット、バットモービル、バットケイブなどこれぞという要素は惜しげもなく取り入れているので、これぞバットマンという醍醐味は存分に感じられる。
今作のメインヴィランであるリドラーについては、冒頭の出方でギョッとする出方をした以外はあまり惹かれるところはなかった。というのも、特殊メイクの完成度があまりに高いコリン・ファレル演じるペンギンの方が悪役感満載で、それに食われてしまったかなという印象を受けた。
それ以前にジム・キャリーが演じたリドラーの方がインパクトが強く、ビジュアルもイメージとかけ離れてしまっていたためだ。
何より、ダークナイトで魅せたヒース・レジャー版ジョーカーの不気味さ、狡猾さ、カリスマ性には及ばない。
最後アーカムでリドラーが知り合う、高笑いするジョークまじりに話すヤツが果たして今後どう出てくるのかを期待しつつ、ヒーロー映画に欠かせないヴィランを今回の唯一のマイナスポイントとする。
www.rataalada.com
曇天の道
海外でのヒット、レビューの好調っぷり、前夜祭で観た方々の称賛っぷり、期待値を上げすぎるのは野暮だとは思いましたがかなり期待して観に行きました。
うーん、悪くは無いんです。ちゃんと面白い部分はあったのですが、自分にはあまりハマらなかったです。
今作の良いところを列挙していきます。
"ロバート・パティンソンの雰囲気が素晴らしい"
「TENET」「ライトハウス」でも常々思っていましたが、ただならぬ色気を漂わせており、今作は陰鬱な雰囲気を最初から最後まで気を抜く事なく演じきっており、物語の雰囲気とも合わさって新たなバットマンだなとニヤニヤしてしまうレベルのかっこよさでした。
"キャットウーマンの華麗なる足技"
ゾーイ・クラビッツのしなやかな足捌きがお見事でした。敵をスパッと遇らう蹴りや、素早い動きで牽制を仕掛けたり、時にはドカンと吹き飛ばす強い蹴りもあり、可憐さと華麗さの共存が気持ちよかったです。
"カーチェイスがド派手"
今作、アクションに比重は置いていないので印象的なアクションシーンは少ないのですが、敵を追いかける際のカーチェイスは中々良かったです。窓からバンバン銃を撃ちますし、グイングインハンドルは切りますし、ド派手に爆発はしますし、そこから駆け抜ける様にバットマンが炎の中から不死身の復活を果たして犯人を捕まえるシーンは最高でした。
褒めポイントはこの様な感じでした。ここからは?ってなってしまったところです。
"とにかく暗い!"
スクリーンも基本ずっと暗いのですが、初期DCよりももっと暗い、闇の様な話が3時間展開されます。正直、時間に関してはそこまで長いと感じませんでしたが、どうしても話のトーンが重いので疲れてしまいました。その暗さが今作の良さだとは思うのですが、うーんどうも重い…。
"悪役に魅力が無い"
アメコミ原作の映画は大小問わず悪役の良さも映画全体の評価に関わってくると思います。ジョーカーはとても良い例で様々な俳優が演じてもそれぞれの色が出る素晴らしい悪役だと思います。それに比べ今作の悪役リドラー、魅力という魅力を見つけることができませんでした。やっている事はとても暴力的なのですが、直接的な描写が少なく、顔も終盤まで分からないので正体も分からない、いざ分かっても小物感が否めない、最後の高笑いも続編へ繋げるためのものだと思うので、今作だけではリドラーの良さは分かりませんでした。
"キスシーンそんなにいらない"
バットマンとキャットウーマンのキスシーン、正直そこまで親密な仲では無いはずなのにチュッチュするのはかなりノイズでした。そのシーンは削っても問題ないと思いました。原作は見ていないのでもし原作準拠だったらまぁ良いかな…。
という感じで十分楽しめたは楽しめたのですが、どこか消化不良なまま劇場を出ました。続編は確実にあると思うのでそこまで首を長ーくして待ってます。
鑑賞日 3/11
鑑賞時間 12:40〜15:50
座席 S-14
復讐心剥き出し新生バットマン
ロバートパティンソンを主演としたダークすぎるバットマンを描いた本作。
本作を観終えた時にまず、ずっしりとした疲労感を感じた。その理由として全編通して暗く、重い雰囲気が立ち込めるゴッサムを十分すぎる臨場感で描いていることが挙げられる。また、本作のゴッサムシティはこれまで描かれたゴッサムとは一線を画した圧倒的な暗さがあり、観ているだけで気が滅入るほどの腐敗っぷりだった。
また、バットマン、リドラーのホラーを感じる登場シーンもまた、観客の緊張感を煽る要因だったと思う。
特に本作のバットマンは活動2年目かつ、復讐が動機であるため、犯罪者に対し、バイオレンスで一切容赦がなく、どちらに感情移入すればいいか分からなくなる程だった。
ブルースウェインをこれまでのようにオンオフのはっきりしたキャラクターでは無く、脆く、未熟な暗い青年として描いたアプローチには新鮮さを感じた。
リドラーが放つ謎解き、キャットウーマンの素性、被害者の関係性という様々な要素が複雑に絡み合う本作は一括りにバットマン映画とは言えず、観る者の目を離さない重厚な1つのサスペンス映画だと思った。
最後のバリーコーガンの笑い声には興奮を隠せなかった。
アメコミ ヒーローになる前のバットマン
初日ドルビーシネマで視聴。
今回のバットマンは所謂アメコミヒーローではない。
(事実としては兎も角)少なくとも周囲からはヒーローとしては見られていない。
冒頭の不良の前に初登場したシーンも市長殺害現場に現れたシーンも同じ。
周囲には、コスプレしたキ○○イかサイコ野郎としてしか見られていない。
ヒーローとして扱われるには、勇ましいBGMだったり周りがワーワー騒いだりのお膳立てがあって初めて成立することに改めて気付かされる。
今回のバットマンは事前に言われているとおり探偵である。
もちろんアクションシーンも沢山あるが、そこはメインではなく完全にサスペンス映画。
アクション映画を、期待して見に来た人には合わないかもしれないが今までとは違うバットマン像、かなり新鮮だった。
その他
・キャットウーマン、いいね!(小並感)
・3時間ハラハラしっ放しで長さは気にならなかった
・ロバートパディンソン、めっちゃ嵌ってた!凄い。
重厚なストーリー。でも、とにかくバットマンがカッコイイ‼️
DCEUとは別路線の新バットマン。作風としては「ジョーカー」に近く、暗く重い雰囲気が終始漂っています。
バットマン自身、過去作と比べても特に暗く、世の中の苦しみを一身に背負ってるかのような影のあるキャラ設定となっています。
舞台はほぼ夜。陽の下でのシーンは皆無です。
アクションは比較的地味で、意外と雑魚キャラにもダメージをもらっちゃうバットマン。
しかし、そんなところが逆にリアリティーがあり、立ち振舞いやなんかひっくるめて、今作めちゃくちゃカッコいいバットマンとなっています。✨
ストーリーとしては、市長候補が殺される事件が発生。そこにはバットマン宛の手紙が添えられていた事から展開していきます。
権力者達が次々と殺されていくわけですが、実は皆汚職にまみれた人物ばかり。
相変わらずゴッサムシティは腐ってます😅
そして、今作のメインヴィランとなるのはリドラー。
謎なぞが好きなこのキャラは、一見ふざけたヴィランという印象があり(ジム・キャリーのせいかな?w)、リアルな世界観には合わない気がしていました。
しかし今作のリドラーは、殺人の都度謎を残していき、腐敗した社会の権力者達を始末していくという知的殺人犯という立ち位置で、見事に世界観にマッチしていました。
現場に残された謎を解き、事件の真相に近づくにつれ、思わぬ真実にたどり着くという、一般的なアメコミヒーロー作品とは別物のサスペンス感の強い作品となっています。
それでいて、ペンギンやキャットウーマンといった主要キャラも登場し、しっかりバットマンという作品が成り立っています。
3時間という長い時間ではありますが、重厚なストーリーが詰まった作品でしたね。
たしかに青年期のバットマン
スクリーンがカーウィンドウと化す演出と、暗闇で点滅する銃撃戦が良かった。あと終盤のバットマンが飛び降りてくる参上シーンかな!
素顔のリドラーはあまり狂気を感じないけど、超絶頭が切れるとか、ずば抜けたカリスマ性があるわけではないので適度かも。物足りなさを感じてしまうのは、アクの強いヴィランを見過ぎ?笑
車が横転して逆さまになる演出はTENETのオマージュだったりするのかしら。
ロブブルースは各方面に青いお坊ちゃん感を出していて、バットマンにもそんな時代があったんだなあと。マスクを被っていて目と口だけでも表情が伝わってきました。
カーアクションとガジェットは楽しいが、少し迫力に欠けるかも?
ジェフリーライトさんが演じる役は苦労人が多く、幸せになってほしい。
前々から宣伝チラシで2019年の『JOKER』のタイトルを出して...
前々から宣伝チラシで2019年の『JOKER』のタイトルを出しているのが不安でした。『JOKER』は従来のジョーカーをいい意味で気にせずに、見せたいものを没頭して作られた名作だったので。今作もそういう映画が観たかった。『JOKER』のヒットは気にせずに。
しかし今作は、私たちの知っているバットマンではありましたが、殻を破るものはなし。バットマンの歴史のなかで特筆すべき映画とはならないでしょう。ファンの期待を裏切ることは、良くも悪くもなかった。
バットマンは変身前と後共に、私たちのイメージ通りのバットマンを見せてくれました。コスチュームも肉弾戦もカッコいい。胸元にパチッとハメるバットナイフが好き。段ボールの開封とかに便利そう。
しかし私は、バットマンのテーマは、秩序を守ろうとして戦う自分自身が違法行為の私刑を繰り返し秩序を乱す存在であるという矛盾にあると思っています。それがゴードン警部補と二人三脚で動き、堂々と捜査に関わっています。工藤新一か。警察はあくまでバットマンの行為を公式には認めない立場をとって欲しい。また父親が善人ではなかったのではないかと不信に陥るシーンは、らしくなってきたとワクワクしましたが、執事アルフレッドの話ですぐ我に帰ってしまう。
またキャットウーマンとのチームワークは、ほのぼのすらしています。彼らはコスチューム格闘家という共通点はあっても、正義のためと信じて警察と協力するBATと自分の目的のために盗みを働くCATなので、たまたま利害が一致して共闘することはあっても、チューしたりバイクで抜きつ抜かれつイチャイチャしてどうするんです。
リドラーは孤児であり、自分たちを抑圧してる社会に不満や怒りを持っています。権力者たちはその実、殺人や収賄で地位を守り、市民に嘘をついている。それにNO MORE LIES.と叫ぶ、過激な正義。これはジョーカーはジョーカーでもペルソナ5の方と似てますね。屋根ゴ○さん。そんな世直し思想は同じく社会不満を持つ人たちを煽動していく。この辺は『JOKER』ぽい。リドラーは勝手にバットマンと正義コンビを築いたつもりがフラれてしまう。なんか、ただただ1人でダダ滑りしていったリドラー。そして街中を洪水に巻き込んでクライマックス。なんで洪水にしたのか全然ついていけなかったです私は。嘘つきをカメラの前に引きずり出し全部暴きたいキャラじゃないんですか。
最後は洪水からの復興をめっちゃ手伝っていたバットマン。彼は結局、社会の歪みの根本に手は出さず、対症療法的に今起きている問題の解決に尽力する人なんですよね。今殴られようとしている人がいれば守り、瓦礫に埋もれる人がいれば助け、腹を空かせている人がいれば顔の一部をあげるのでしょう。ゴッサムの歪みに手を出したハーヴィーデントやリドラーはヴィランでした。
ペンギンは人外にならずに、ペンギン感出てたのよかったです。ゴードンとバットマンのコンビに、good cop or bad cop rouroutine?って言うのはあの名シーンを思い出しますね。頭を机に思いっきり叩きつけてからはじまる取り調べ、また観たくなりました。
私たちの観たいバットマンがそこにいて、楽しかったのは間違いないですが、バットマンの哲学が進むことはなかったように思います。普通の映画という感じ。
アーカムアサイラムで奇怪に笑う男は…
ガジェット視点からのバットマン(ストーリー評価無)
ノーラン版バットマンの最初にタンブラーが出てきた時、驚きと動揺に包まれていた。
それまではバートン版をベースにトッピングしての登場だったため印象が薄かった。
ミスターフリーズ版は尾翼がふらふら揺れるのが気になった。
ランボルギーニからの着想と言われているタンブラーはもはや戦車である。
爆音を鳴り響かせ、ダークナイトではバットポッドまで射出する。
今でも記憶に新しい。これでこそダークヒーローだと印象付ける位影の主役だった。
時を経て、ザック版の薄いバットモービルを経て登場した今回のバットモービル。
ヒロインのゾーイクラヴィッツも相まって殆どMAD MAXのようなスパルタンな車に仕上がった。
一応ジェットエンジンは積んでいる。
ただ、それだけ。
シンプルに爆音を鳴り響かせ、ペンギンを追い詰める。
気分はデスロード。
賛否両論あると思うが、僕は好き。
バンダイから出るプラモデルも予約した。
でもやはり、ティムバートン版の優雅さには負ける。
数多くのアルフレッドが登場したが、今作のアルフレッドが最強ではないだろうか。
ゴラム役の記憶も薄くなり、モーション役から今や重鎮の貫禄まで見せるアンディーサーキスは今作は特にガジェットを手がけていない。
手紙を読んでるか病床で寝ている。
今作にバットスーツはケープの収まりがカッコよく首回りのデザインは歴代上位だと思う。
そして最初からver.2.0とでも言える完成形で登場。
両腕の武器に加え、今作は胸のバットマークが武器として機能する。初めてでは?
基本目新しい機能はなく、本来の探偵コミックの要素を重視しているため全てが地味に見えるけど、しっかりとまとまっている。
良くも悪くも地味なバットモービルが今作の象徴とも言えるが、丁寧に仕上げられており、好感は持てる。
そういう意味で5点。
歴代のバットマンバカとしては至高のダークナイトを超えきれず無念さが残るが新作として劇場で観れる喜びは嬉しい。
P.S. 今作でグッズが色々あるのですが、バットエンブレムペーパーナイフがオススメです。
3個買いましょう。
P.S. 今21:05上映回を予約して映画館に来ているのですが上映時間間違えて20時前に映画館に入ってしまい、する事なくて今これを書いています。(20:31)
ロバート・パティンソンがイケメンなだけ
今回の始まり方はすごく好きだった、小悪党がバットシグナルを見て背後の影を気にしてしまう、彼が悪に対して抑止力になり始めているのが伝わる。
町並みや世界観もゴッサムらしくティムバートン監督時代のバットマンによせている感じで高評価出来る。
ただ、まだバッドマンになって2年目だとしてもバットマンがマヌケすぎる。
それぞれのヒーローにとって一番重要な戦う理由が明確じゃないし、ただの人間だがただの人間じゃないところがバットマンのいいところなのに唯一の家族であるアルファベットも守れてないし、ビルから飛び降りることに戸惑うし、ミスって橋にぶつかるし、あって数日の女には心を開いてしまうし、悪役の挑発で頭が回らなくなるし。
あとブルース・ウェインが暗すぎる。ロバート・パティンソンはナレーターじゃない。あんなにイケメンなのにハンサムなブルース・ウェインを全く演じていない、表の顔が裏の顔とまとう雰囲気が同じなら顔半分出してるんだからブルース・ウェイン=バットマン誰だって気が付くだろ。そういう意味で光と闇の対比も少なくて闇が強調されない。
悪役から受ける武力には屈しないが誠心的攻撃で心を傷つけられ苦しむがそれでも殺すとい選択肢を選ばないのがバットマンだと思っているからそれが感じられないのは残念。今作が1作目でそれが今後成長して変わっていくことに期待している。
影から光へ
登場シーンから既に完璧でした。闇の中から全身黒い男が現れる、それだけで映像としてカッコ良過ぎますよね。そして自分自身が影であると言うバットマン。
最初は復讐心のみで動いていたバットマンですが物語が進むにつれ真実を知り彼の中で何かが変わって行ったのでしょうね。最後は洪水で流されそうになる人達を純粋に人助けをしたいという気持ちだけで助けに行きます。かつて影だった彼が暗闇の水の中で1人輝き人々を導く光となったあのシーンこそ、彼の心の中に希望が生まれた瞬間なのだと思います。その後の夜以外に救出活動を行なっているバットマンのシーンからそれが良く伝わって来ました。
本編を通してゴッサムは明らかに前よりも酷くなっています。結局街自体は何も変えられなかったし、これからも変えられないかもしれません。でもどんなに苦しくて絶望的でも希望だけは捨ててはいけないという事をバットマンは教えてくれたのですね。
内容もさる事ながら映像も素晴らしかったです。霧やスモークを使った演出、そしてカーチェイスのシーンは敵目線から見える炎をバックに迫るバットマンがカッコ良過ぎました。映画なんて映像の一種ですから正に"映像的な作品"とも言えるでしょう。是非IMAXのスクリーンで(出来れば前の方で)体感したい作品ですね!あとキスシーンは普通にカットで良かったと思います!
ヒーローしてるバットマンが見れた。それだけで満足。
私はまだ未履修のため詳しくはないが、ミステリー要素から「バットマン:ロング・
ハロウィーン」を想起した。これを履修した人の感想を聞いてみたい。
以前のヴィランvsバットマン、のような出すヴィランの数をケチる勧善懲悪スタイルから打って変わり、キャットウーマン、ペンギンなど人気キャラをポンポン出す、コミックのスタイルに近く感じた。
今回の懲らしめられる悪はリドラーと、しっかり居るにも関わらずだ。
リドラーといえば「バットマンフォーエヴァー」のふざけたキャッチーなヴィランと浮かぶが、今作のリドラーはユーモアある奴ではあるがそれがどこか狂気的で名ヴィランと呼んで差し支えないと思う。
説明もテンポよく、車アクションや戦闘アクションはかなり多めで飽きない。バットマンへの手紙も毎回凝っていた。だが、いちいち手紙の内容を覚えてられないし、ミステリー初心者には退屈なシーンもあった。この映画を十分に楽しむには必要な教養が多いように感じる。
ラスト30分くらいの人々を救うヒーローとしての側面のバットマン、キャットウーマンとの恋よりヴィジランテの道を選んだハードボイルドなバットマン。そのふたつが拝めただけで私は満足に感じる。
ただ、ジョーカーの事件の後、とあるがそれが何なのかわからなくてモヤモヤした。(あと復讐のあたりも。)
ジョーカーの映画のことであれば私はタクシードライバーの解釈をしている為矛盾が生じ混乱してしまうところだが。まあ、続編を匂わせていたためそこで明かされるのだろうが。
(洪水都市となった結末はノアの箱舟を暗喩しているのかなー、ダークナイトはソドムとゴモラの考察あったしなー、という軽い考察をした。)
ジョーカーのテイストのバットマン
映画館にて鑑賞。
とりあえず、ジョーカーに寄せてるのは感じたけど、長い。
ドラマ性があって面白いんだけど、んー、、、って感じ。
個人的にはリドラーに負けてるじゃんってなってしまった。
マシンガンでストロボっぽいところとか、最後の方のガラスが割れて入ってくる所とかの戦闘シーンはめっちゃカッコいい。
あと、発煙筒で進んでいくシーン。
最初に俺は影だって言ってた所との対比なんだろうなとは思う。
良いシーンだなと思いました。
あと、ペンギンとのカーチェイスのシーン。
カッコいいけど冷静に考えたら、タンクローリー爆破してまで勘違いって、、、
巻き込まれた人の気持ち考えてしまった笑笑
バットマンとキャットウーマンのキスシーンも良かった。
リドラーとムショで話してた君は誰だい?
顔を少しお見せよ。
君かい?君なのかい?ってなりました。
ラストは続きもあるかもね?風で終わり。
次やるとしたら何やるんだろうねー。
72/100
ロバートパティンソンの演技が最高
序盤のバットマンが登場するシーンで犯罪者がいかにバットマンを恐れているかが十分に分かるのがたまらん。そうそう、犯罪者にとってバットマンは恐怖でしかないよねってなる。
バットモービルの重低音かっこいい。市民にとっては助けにきてくれる存在であるのに、あの重低音が近づくにつれて恐怖を感じるあの緊迫感、威圧感。
ロバートパティンソンのブルースウェインは両親を殺された過去を常に感じさせる演技で最高。闇を抱える、闇に生きるブルースウェイン好き。これまでの作品の明るく社交的なブルースウェインももちろん好きだけど、この暗くて地味な感じが閉鎖的で窒息しそうなゴッサムシティに似合う。
そして復讐に燃えていたバットマンが「ダークナイト」になるまでの過程をサスペンスとして書かれたストーリー素敵。リドラーが「セブン」のようになぞなぞを与えながら殺人を重ねてバットマンを挑発していくのも普通におもしろい。
リドラーとの対峙でバットマンとしての存在意義が復讐から正義へと変わるシーン、バットマンが市民に手を差し伸べてるシーンは新鮮でありながら光と闇、善と悪、表と裏、誰もが持ち得る二面性を描いていてバットマンらしさもある。勧善懲悪では消化しきれないこの世の複雑な正義のあり方を描いてる感じ、バットマン見たな〜って感じがして大変満足。
「ダークナイト」と比較する必要はないと思うけど、するとすればブルースウェインのキャラクターはこちらの方が好み。全体を通して「ダークナイト」とはまた違う重厚さ、重苦しい。好き。
ただ、あの監獄でジョーカー匂わせてくるのはファンサ感あって余計だったかな。
濃密なサスペンスアクションを堪能
バットマンはコミックを読んでなくて映像作品もノーラン監督の三作しか知らない私。今作を見て、ダークナイトのように知能犯に翻弄されながら敵を追う展開に、終始楽しみながら見ることができて、見てよかったと思える作品だった。
あと個人的によかったのはBGM。終始重く沈んだ印象の音楽が作品の世界観をガッチリと作り上げていて、これがほんとに好みだった。
気になったのは最後、収容されたリドリーの隣のやつは一体誰なんだろう?
なんか…もっとこう…あるやろ!
あれっ?どうなの?これポイント
・ジョーカー以来の衝撃!…どこの事ですかね
・3.11公開にこの内容はさすがに配慮無さすぎ
・コリンファレルである必要ある?
・なんとなく解けていく謎
・表の顔がよく分からないブルース
・強さの説得力がイマイチなブルース
・この世の不幸を一人で背負ってる感のブルース
・どこでキスするほど打ち解けた?
・人が急に出てくるシーンが死霊館的SE
・要人の背後にいとも容易く忍び寄る頭脳担当リドラー
・イマイチ絶望感が伝わってこない最後の仕掛け
・(覆面男と言われてる知名度の奴の)正体を俺は知ってんぞ!…で?っていう
・アルフレッドの爆発は彼を狙ったのかミスったのか分からんけどどちらにしても殺せてないのでここだけ手段がお粗末じゃない?
・サイコパス演出のためだけのアヴェマリア
そんな中でよかった点
・ロバートパティンソンの雰囲気
・キャットウーマンの足技
・双子をゴスゴス殴るとこ(小並感)
・手下の警官たちじゃないぞ!のとこ
・場面転換のための無駄なシーンをはぶいてサクサク進んでいくとこ
期待値が大きかった部分もあるのと、比較対象がダークナイト、ジョーカーであるという部分もあるが、淡々とミッションをこなしていって3時間使いましたという感じの3時間。
これ、12話くらいの連続ドラマシリーズにして、謎解きや両親の話を丁寧に描いた方がこの題材にはよかったのかなと。それで面白くなるかは分かりませんが…。
個人的にはバットマンの新しい夜明けとして喜びたいのですが、なんか…もっとこう…あるやろ!な出来栄えだと感じました。
ロバートパティンソンのカッコ良さがチート級
ノーラン3部作を観ただけの、にわかバットマンファンですが、今作は「バットマン」がとにかくカッコいい映画でした。使用されている楽曲が映画全体の暗い雰囲気にとてもマッチしていて3時間があっという間に感じるほど、どっぷり浸かれました。
後から気づいたこと↓
3時間ずっとシリアスななか、敵にマントを掴まれてジタバタするバットマンやクラブハウスの双子、ダチョウ倶楽部のキスする流れかよってくらい顔が近いゴードンとバットマン等々、雰囲気を壊さない程度にマヌケな演出とかがあってすごく良かった。
ただ自分のような理解力が無い人は、ニ回は見ないと100%楽しめないかも。
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