THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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期待はずれ。がっかり。
ハラハラしないストーリー、ワクワクしないアクション、どうでもいいサスペンス。荘厳さも重厚さも全てが表層的だった。見終わった後に何も残らない空っぽ作品。
ただ、役者さんは皆、素晴らしかった。
地味なバットマン
バットマンほど、時々のいろんな解釈でキャラクター像が生まれ変わるヒーローはそういない。
ティム・バートン以降のバットマンのダークな感じは定番化してて、今回も見るからにその路線。
古くは40年代、50年代にアメリカで映画化され、60年代にはTVシリーズも作られたバットマンは、コミカル路線。相棒のロビンと共に悪い奴を明るく楽しい感じでやっつける、ダークさとは無縁のヒーローだったのが、ティム・バートンのバットマンからは幼少期に両親を目の前で殺されて心的外傷を負ってアルフレッドと俗世と隔絶された薄明かりの豪邸で独身のまま暮らし、暴力で悪い奴をボコボコにすることでトラウマを晴らすという歪んだキャラクター設定に置き変わった。
コミックでも、敵は精神異常者たちで、犯罪が絶えない暗黒都市ゴッサムシティを舞台にしたダーク路線ものが存在し、バットマンはコミカル路線からダーク路線が通常化していった。
唯一、コミカル路線に向かいつつあったのが、ジョエル・シュマッカー版。バットマンの精神を病んだ感じはあまり強調されず、『Mr.フリーズの逆襲』は完全にコミカル路線だった。スーツに乳首までついて、ピンプ感満載だった。
そこからノーラン版のバットマンになるが、バットマンの心の闇は雰囲気は出てるが、はっきりとよくわからない感じになっていて、一方敵がはっきり狂ってるがそっちの理由もあまり定かではないという謎めいた作りに変わっていった。
そしてなんといってもバットマンのガジェットからデザイン性が削ぎ落とされ、無機質でケレン味がないものになっていき、コミックの世界の話ではなく、現実の世の中の闇を反映している感を売りにするような独特の路線になっていった。敵のスケアクロウがボロ雑巾をかぶったただの頭のおかしいオッサン、ジョーカーが綺麗に整った化粧ではなく、汚いぐちゃぐちゃしたチョークの粉を塗しただけのような適当メイクで登場したり、ビジュアル面のケレン味をなくすノーラン版は狂人たちの心の闇を浮き立たせることに全面的に力を入れていた。
そして、今回のバットマン。リドラーはノーランのスケアクロウみたいなボロ雑巾のケレン味のなさを受け継ぎ、そこらのホームセンターで売ってるようなビニール素材の作業服をつぎはぎしたマスクで登場。ジム・キャリーのリドラーがいかにキャラ立ちして素晴らしかったことか。
キャットウーマンも、目鼻額が全く覆われていない顔ばれしまくりの安物ニットにちっちゃなトンガリが猫耳としてついたチープな感じが、これまたノーラン版のテイストを引きずっている。
そのチープさ地味さケレン味のなさがバットマンの風貌にも及んだ感があるのが今作。変調ボイス機能もなくなり、マスクの雑な鼻の縫い目、靴はワークマンで買ってきた作業靴みたいなパカパカとしたものにかわり、マントを開けば、コウモリではなくモモンガ上に羽が開き、最後はパラシュートというダサさがすごい。
飛び道具は、四つ又金具のついた飛び出しワイヤーしかなく、基本パンチで戦う。武器ではなく発煙筒やアドレナリン注射セットみたいなよくわからないものがスーツに装着されていて、よくわからない。ガジェットで楽しめる部分は極めて少ない。
特殊なガジェットで敵をバタバタやっつけるあっぱれなアクションシーンを期待すると残念な気持ちになる。
では、このバットマンの魅力はどこにあるかといえば、ミステリー的なストーリー展開である。バットマンが警察の犯罪捜査に協力して、セブン的な謎々で猟奇的な犯罪を繰り広げるリドラーの正体を追うという内容には見どころはあるが、セブンには叶わないと言う意味では、バットマンをミステリー化することで新境地を開こうとしたかもしれないが、あまり成功していない。
結論としては、ガジェットはもちろん、ストーリーも地味なバットマンという感じであらゆる意味でパワーに欠けたバットマンだった。
新しいバットマン像はある
ダークナイトのバットマンは病的な自己犠牲精神があったし、ジャスティスリーグのバットマンは冷静さと容赦の無さで熟成された狂気を見せてくれたが、今回は若さ故か自暴自棄でやや猪突猛進という危ない面が表れていて、そこがまたバットマンらしくていいキャラクター像だなと思いました。
ただ、後半はほぼコスチュームを着ているのにそのスーツやガジェットを駆使して捜査をするような場面は少ないのは気になりました。歩いて現場を回りバットシグナルがある塔の上でゴードンと話す場面を何度も見せられるからか冗長に感じる場面も。
ゴードンを殴り警察署で大立ち回りして逃走、指名手配までされたのにファルコーネが狙撃される時には警察も普通にバットマンを受け入れていたりとちょこちょこ引っかかった点もあり。
リドラーの犯行と目的、キャットウーマン、両親の死の真相、マフィアたちの抗争…と沢山の謎が徐々に解けて線に繋がるのは面白くはありますが、大きな盛り上がりよりも小さな盛り上がりがいくつかある、という感じでそう言う意味では単発映画というよりTVドラマシリーズを駆け足で見ている感覚。
あと、これは好みですがやはりマントで飛んで欲しかったな。リアル路線でウィングスーツにしたのかもしれませんが、そこは残して欲しかったという気持ちが大きいです。キャットウーマンを追って塔から降りるシーンも飛ばなかったし、うーん…。
バッドマンに全く新しいストーリーとサスペンス仕立て、登場シーンのミ...
バッドマンに全く新しいストーリーとサスペンス仕立て、登場シーンのミステリアスさなどなど構想はとてもいいと思う。
でも3時間は長い、長すぎる。2時間半で描けなかったのか。ブルースウェインの闇に脚光を与えた意味ではロバートパティンソンは良かったと思う。
自分の中ではバットマン役は知的なクリスチャンベール、キャットウーマンはセクシーなアンハサウェイ、最高傑作は『ダークナイト』
あっウェインさんや‥バレてないと思ってるからなぁ‥(察し
ヒーローモノとしては警察と普通に協力したりしてて肩透かしを食らいましたが、ミステリー感の強いバットマン。推理もの感がモリモリで誰が犯人なんだろう??と前半の4分の3くらいまでは楽しめました。ただ犯人の顔が写った時に、は???誰??という感じで一気に冷めました。これだけミステリ感、推理モノ感出しておいて未登場の人物が犯人って1番やっちゃいけないと思います。これをやるなら最初から犯人を顔出ししておいてヒーローモノ感を出すべきでしたね。コナンの映画で未登場の奴が犯人でしたーみたいな。そんな感じ。後半にバットマンの汚名返上シーンあるんだろうなぁと思ってましたがまさかのなし。全体を通してもずっとバットマンがやられっぱなし。正直良いとこなし。犯人もほぼ自首だし。よーわからん恋愛要素も無駄なだけ。絶対キスするなよ。するなよと思ってみてましたが結局しました。バットマンのキャラが軽くなるだけのシーンでした。あとサイコパスはダークナイトでもう完成されてるので犯人のキャラも魅力なし。以上。
顔半分丸出しは酷い。顎撃ち抜かれたら終わり。てかあんだけ明るい場所で声も変えず喋ったり近づいたりしたらブルースウェインだと丸わかり。警官も「あ、コスプレウェインさんやん。バレてないと思ってるからなぁ‥‥(察し」って感じでしょ笑
リアルめに寄せてきた
・画面がダニエル・クレイグ版007みたいなカッコよさ
・バットマンもキャット・ウーマンも実に絵になる
・ちょっと犯人万能すぎない?とか、所々リアリティラインが画面のリアルさと合わない箇所もチラホラ
大画面で
公開第一週だから大きなスクリーンでしてるだろうと思ってたら、近くの劇場はドラえもんに取られちゃってたから、名古屋まで。
大画面で観てよかった。
前情報をできるだけ入れずに観たけど、長かった。いつ終わるんだろうと思った。
いい画(え)を見せようと凝りすぎかな。
アクション、中でもカーチェイスのシーンなんか大掛かりだったけどあまりワクワクドキドキしなかったなぁ。
コリン・ファレル出てたんだと思ったら、まさかのペンギン!
マイケル・キートン版(敢えてマイケル・キートン版と言わせてください、ティム・バートンも好きだけどマイケル・キートンのファンなんです)も、結構ダークだったけど、大人から子供までみんなが楽しめる作品だった。
当時はみんながバットマンのTシャツ着てたもんね。
ジャック・ニコルソンのジョーカーも、名優がビラン演じるはしりだったな。
初バットマン
バットマンシリーズは話題になったジョーカー以外は未見。
ストーリーも全然知らない。
そんな状態で見た。
だからこの作品がバットマンの中でどういう位置付けなのか原作やこれまでのシリーズとの比較はわからない。
率直な感想としては途中中弛みするところも少しあったが3時間飽きずに見れた。
ただジョーカーほどのテーマとしての強烈な衝撃はなかったし、じゃあエンタメ作品としてとてつもないド派手な見せ場があったかというとそんなわけではなくもう少しどっちかに振り切ってもいいのではないかとも思った。
ラストも1人の強敵とのタイマン対決というわけではなかったので絵面が地味になってしまうきらいもあった
が、クライマックスの水害シーン。
色々言われてるようだがこのザ・バットマンという作品のテーマに於いてはぴったしだったのだとラスト近くで気づいた。
この映画では貧富の差というのがかなり強調されてる。
リドラーは両親を亡くしてゴッサムシティの最下層で育った正真正銘の孤児。
片や同じ孤児でも父親の遺産等々で上の階級で育ったブルースウェイン即ちバットマン。
この2人の対比が憎いほど効いていた。
そして、その貧富の差が最も露わになるのが水害。
貧しい最下層の人々はなす術なく水に飲まれるが上層階に住む富裕層は自宅から余裕綽々と街を見下ろす。
水害のシーンでそんな直接的な描写はなかったが水に沈んだ街を見下ろすペンギンを見た時になんとなくそう思った。
バットマンは年が経てども経てども犯罪が無くならないゴッサムシティに残って人々を助け続ける。
それが焼け石に水だと知りながら。
そこまでゴッサムシティにこだわる理由がなんなのか非常に気になる。
それと同時にゴッサムシティはこの現代社会を風刺してるんだなと思った(バットマンファンの方からしたら当たり前の話かもしれないが今回の映画で初めて見た物でご容赦いただきたい)。
どんな手を打っても市長がどれだけ変わっても犯罪は無くならない。
戦争も犯罪もなくならない現代社会というか人間の歴史そのままだなと思った。
【追記】
公開日について色々言われてるそうだが、アメリカの制作会社はそんな日本のことにまで口出ししてこないだろうし、責任があるとすれば日本の配給会社だと思う。
が、Twitterで事前にワーナージャパンが水害のシーンが含まれてると注意喚起していたことでそれでもういいではないかと思った。
まぁまぁ面白かったけども
ストーリーのほとんどが謎解きに割かれているので、まぁ面白いとは思うけど、バットマンじゃなくても成立するようなストーリーかな。
ジョーカーの時もそう感じましたが…
金持ちという強みを活かしきれてないバットマン。
アルフレッドが微妙です。
予想通り
176分。覚悟して観る。全体的に暗めに話が進む。アクションシーンもそれなりにはあり、
ストーリーも集中して観ていると、肝心な告白シーンで少々カックン😴
時計を見たら2時間経過。あと1時間もある…。
途中2〜3人帰る。
やっと、エンドロール。
普段より出てゆく人が多いような気がする。
トイレを少々我慢しながら、最近のエンドロール後の続きが気になり
じっと待つ。
⁉️エンドロールで出た人が帰って来た。
この人も最近の映画の傾向を疑っているのだろうか。
…やっぱり。エッ…⁉️戻らなくても良かったかも知れない。
トイレ行こ。
光と闇の対比が素晴らしい。
先ず、今作品を観るにあたり、前作を観るべきか悩んでいる人には伝えたいのは、先ず観てほしい。
ダークナイト3作品と、ジョーカーを観ればより深く色んなことに気づけて楽しめる。
*今作品視聴後、未視聴者ならスーサイドスクワット、バットマンvsスーパーマンをお勧めします。
ダークナイトで描かれているバットマンとは大きく異なる点があるのは、表舞台に出ている主人公が少ないことや、使用している武器に現れている。
変声器や、インターネットの回線を利用した逆探知器、バッドモービルなど。
今まで描かれていたバットマンの過去を深掘りし、主人公が親の死に触れていくにあたり今まで知られることがなかった闇が暴かれる。
闇そのものと主張する彼は、復讐にかられるが、闇を知るにつれ、闇に囚われて行く人から復讐が更なる復讐を生むことに気づいて行く。
バットマンとトーマス氏の表と裏の真理を、上手く表現した作品。
無駄な音楽がなく、よりリアルなアクションには見応えを感じました。
正直、今作に低評価をつける理由が見当たらない。
コウモリ ネコ ネズミ 暗黒街凶戦
スパイダーマンは2度リセットされたが、それを上回るのがバットマン。
60年代のポップなTV版、ティム・バートン版、ジョエル・シュマッチャー版、クリストファー・ノーラン版、DCユニバース版…。
さらにTVアニメやレゴになったり“ニンジャ”になったり…。
作風や世界観も多種多様。他のヒーローとは違う“ダークヒーロー”は作り手の創造を刺激する。それだけ魅力的な作品とキャラ。
そんなバットマンがまたまたまたまた…新生。
バットマンの“ダークさ”を決定付けたのがバートン版。
圧倒的なリアリティーをもたらしたのがノーラン版。
これらは誰もがイメージする“バットマン像”。(いやいやいや! 往年のポップなノリこそバットマン!…と言う人もいるだろうけど)
今回はヘンにそれを覆そうとはせず。それらを継承しつつ、今回もまたこれまでとは似て非なる。
よりダークに!よりバイオレントに!より重厚に!
ノーラン版に引けを取らないKO級のバットマンであった。
もう本当にダーク。作品を一言で表すなら、これに尽きる。
劇中ほとんど雨夜のシーン。まるで、光など差した事が無いような。
そんな天候だけではなく、“ゴッサム”という街そのものがそうなのだ。
犯罪、暴力、殺人…。常に街の何処かで起きている。
政治家、法の番人、慈善家…この街をより良くしようと悪や犯罪と闘う者たち。
が、その“仮面”の下は…。
“嘘”で塗り固められている。
彼らがしてきた事は、汚職、隠蔽、賄賂、闇との繋がり、保身…。言えば言うほど気が滅入ってくる。
皆、病んでいるのだ。
彼らを蝕んだのは自分自身の弱さであり、彼らを覆う環境。
これまでのゴッサムは犯罪が蔓延る街だったが、そんなんじゃない。ゴッサムそのものが病んでいるのだ。
一部の者がその耐性が出来、そこから漁夫の利を得ている。
ほとんどの人が何も知らぬまま、平凡に生きている。
彼らは社会のヒエラルキーの上層部や中腹。
では、最下層は…?
ゴッサムに見棄てられた護られなかった者たち。ゴッサムの“嘘”の犠牲者たち。
そこから生まれてくるのだ。“恐怖”や“復讐”は。
バットマンもリドラーもゴッサムが産み落とした代償と言えよう。
片やゴッサムの悪や犯罪と闘う闇のヒーロー。
片やゴッサムをパニックと混沌に陥れる狂人。
さらに言えば、恵まれた大富豪と誰も存在を知らない孤児。
立場や正体は真逆だが、根底の動機や抱えるものには近いものを感じる。
ゴッサム再開発という夢半ば、何者かに殺された両親。父の意志を継ぎ、自ら“恐怖”となって“復讐”を果たす。
その再開発という名目の下で、虐げられた子供の一人。その“罪”を暴き、自ら“恐怖”となって“復讐”を果たす。
恐怖を武器に、自身は復讐者。
極端に言えば、ヒーローとヴィラン。言動もやろうとしている事もまるで違う。
が、一歩踏み間違えれば…。
表裏一体の善と悪。
もう一つ、等しいものを感じるのは、手段を厭わない。
悪を葬る為なら、情けは無用。相手に徹底的に恐怖の制裁を与える。時には、殴り続け殴り続け殴り続け…。
これほどまでに暴力的で激しいバットマンは初めて。
何が彼をそこまで狂気的に駆り立てるのか…?
ターゲットを奇襲し、残忍な手口で殺すリドラー。謎を仕掛け、時にはその模様を生配信。
ベースとなったのは犯罪史上初の劇場型殺人事件である“ゾディアック事件”。戦慄の殺人ショー。
単なるヒーロー映画のヴィランではなく、異常なサイコ・キラー。
今回登場のヴィランは皆そうなのだ。
現実に存在する人間であり、犯罪者。
ネコの不思議な力で生き返ったり、外見も変貌し下水道でペンギンと暮らしてもいない。
友人を救おうとする彼女も復讐者。
大物マフィアと繋がりある犯罪者。
リドラーもかつて登場した時のようなコミカルさやおちゃらけは微塵も無い。全く以ての別キャラ。
リアルであればリアルであるほど、存在感や恐怖を感じる。
バットマン自身もそう。
単独作としては最長の3時間。
バットマン映画とは言え、その長さで、暗く重い。
見る前はさすがに身構えるが、見始めたら一気に作品世界に引き込まれる。
リアルなのはキャラ像だけではない。
リドラーが仕掛ける謎を解明していく。
謎解きは高難度過ぎなのが困りものだが(って言うか、こちらが考える間もなくバットマンが解いてしまう…)、じっくり系の犯罪捜査サスペンスの醍醐味は充分で見応えあり。
ダークヒーロー映画であり、犯罪サスペンスであり、捜査劇であり、ホラー映画のような赴きも。
ドキュメンタリータッチの『クローバーフィールド/HAKAISHA』、リアルタッチの『猿の惑星:新世紀』『~聖戦記』などのマット・リーヴス監督の手腕が存分に活かされた。
ただ暗く重いだけではなく、アクションもインパクトあり。特に中盤のカーチェイスの迫力と圧巻さと言ったら! 間違いなく、バットマン映画最爆走のカーチェイス・アクション!
激しさだけではなく、ペンギンの車のバックミラー越しにジャンプしたバットモービルが炎と共に現れるシーン、横転した車の中のペンギンにバットマンが炎をバックに近付いてくるシーン…画作りはいずれもしびれる!
仄かに惹かれ合うバットマンとキャットウーマン。バットマンとゴードンのバディ。バットマンと支えるアルフレッド。そして、バットマンvsリドラー…。
3時間も納得のボリューム。飽きも無駄も無い。
映像も音楽も一級。
ロバート・パティンソンによるバットマン/ブルース・ウェイン像もこれまでとは全然違う。
大富豪やプレイボーイの顔は消え失せ、全てを遮断し、孤独の中に生きる男。何かに取り憑かれた病的な姿を感じさせる。
演技派として活躍目覚ましいパティンソンが、複雑なヒーローを熱演。
ゾーイ・クラヴィッツのキャットウーマン/セリーナも新鮮。初のショートカット、怪人や怪盗ではなく、己の信念を貫く戦士。
お馴染みのゴードンとアルフレッド、今回も心強い。ジェフリー・ライトとアンディ・サーキスが好助演。
口悪さが妙にリアルで唯一ユーモア感じさせるコリン・ファレルのペンギン、リアル・マフィアのようなジョン・タトゥーロも存在感あり。
中でもやはり、ポール・ダノ。
マスクとコスチューム姿は不気味さを漂わせ、ラストの素顔を見せた時の異常さは、かつてジム・キャリーが演じてヘンなイメージを植え付けたリドラー像を一新させてくれた。
さすがの演技巧者。それだけでも称賛に値する。
(また、ラストのリドラーの独房の隣に居たのは…? 明らかに、“奴”。続編が作られるのなら、再びバットマンとの対峙を是非見たい!)
リドラーの武器は、謎。その題材は、嘘と真実。
偽りの仮面の下に隠された衝撃の真実が、一つ一つ暴かれていく…。
市長、本部長、検事の嘘。その罪。
許されるものではない。しかしだからと言って、個人が復讐の為に命を奪って良いものなのか…? 罪には問われるべき。ならばその前に、公正な裁きを。が、その正義すら信じられないこの街。
バットマンにとって衝撃だったのは、両親の過去。父を理想的な“正義”と信じ、自分の今の行動はそんな父の背中を見て…。父はこの街の犯罪者と同じく、蝕まれた偽善者だったのか…? ならば、自分は…?
ゴッサムの罪と嘘を暴こうとするリドラーは、もしかしたら異常者ではなく、真実の伝導者なのか…?
リドラーの裁き。
バットマンの苦悩、葛藤。
ブルースの父の真実。
ゴッサムそのものの嘘と罪。
それらと闘い、救済する手立ては…?
背筋が氷り、全てを洗い流すテロ行為でも、それこそ軍事侵攻などでもなく、きっとある筈だ。
恐怖や復讐に囚われる事なく、自らの信念と正義を信じ、その“シンボル”となれ。
そうすれば、世界は後に続き、立ち上がる。
サスペンスをバットマンというモチーフで。
重低音の効いた暗いサスペンスを、バットマンというモチーフで描いた印象。
これまでのバットマン作品群同様、ヴィラン達の怪演が光っている。
『ダークナイト・トリロジー』や『ジョーカー』へのオマージュとも取れる表現があるが、それを野暮ととるかニヤっと嬉しくとるかは人それぞれだろう。
にしても、BGMの使い方やカメラワークがレトロというかなんというか…ゴニョゴニョ…最近の米映画の流行りなのだろうか。
※映画の見せ場となる観客がワクワクするシーンを予告編の段階であまり見せてしまうのは、映画の楽しみを削いでしまうので"極力"遠慮願いたい。
ジョーカーからの期待が高すぎたか?
本日観てきました。
序盤から中盤にかけて薄暗いイメージで常に雨が降っている。
ゲームの「バットマン:アーカムナイト」を思い出すくらい常に暗くて雨が降っていた。
事前に観ていたトレーラーでバットマンが人を何度も殴り倒してる暴力的なシーンがあったので不安になっていたが、あれはラストでヒロインのセリーナが殺されそうになっていたところをバットマンが助けようとしていたのだが、バットマンが大怪我をしていて意識が朦朧としている最中にバットスーツのボタンを押したら強心剤のような効果がでて一時的に興奮しまくっていたので、殴り倒していただけだったということが判明した。つまり別にバットマンが狂ってるわけでなかったということ。
全編通して相変わらず不殺を貫いているのでご安心を。
映画の内容はリドラーによる連続殺人事件を解決するお話しでした。
最初市長が殺されてリドラーから出されるナゾナゾをアルフレッドと共に解いていきながら捜査していく。
次々とお偉いさん達が殺されていく中、今回の事件は過去のトーマス・ウェイン(バットマンのオヤジ)がもともと関わっていた再開発計画というのが原因だということがわかってくる。
そしてリドラーはその再開発する予定だった孤児院出身者であることが判明して、トーマス・ウェインが賊に殺されて再開発の話が流れてしまったため、リドラーを含む放置された孤児院出身者たちの恨みが爆発したのが今回の事件の全貌。
今回のバットマンはすごくリアル系に寄せていて、空を飛ぶことも出来ず、ビルの屋上から飛ぶときに、一応高いところから飛ぶときのためにスーツを膨らませるみたいな機能はあるようだったが、半分落下するように急降下で落ちていって地面で転がって車や壁にぶつかってめちゃくちゃ痛そうだった(笑)
空はハンググライダーのように飛べなかったが、目には最新式のコンタクトを入れていて録画が出来たり映った人物が誰かなど調査する能力も持っていてすごかった。コンタクトがこんなに凄いのに空を滑空することは出来ないバットマン、ゴッサムシティの技術が進んでるのか遅れてるのかよくわからない(笑)
今回のお話はスーパーヒーローバットマンというよりはサスペンスの探偵バットマンといった感じでリドラーの連続殺人事件を止めれたわけでもなく捕まえてもいない。(リドラーを捕まえたのは警察)
最後に市長候補のおばさんと市民を助けたくらいがお手柄だろうか。
全編通してめっちゃ盛り上がったかって言うとそうでもなく、いつもの勧善懲悪なバットマンを楽しむことは期待できない。このリアル系に寄せるのは映画の「ジョーカー」に近い感じで悪くは無いと思いました。なので続編があるとしてもこのままリアル系の本当にいそうなバットマンとして事件も登場人物も本当にいそうなある意味ぶっ飛んでいない現実的なバットマンになっていくかと思います。それはそれでMARVELの映画と棲み分けできて良いのでわないでしょうか。
といった感じでザ・バットマンの世界にはジャスティス・リーグにいそうな超人は存在していない模様。おそらく「ジョーカー」からはDCEUとは違うバースなんでしょうね。
というわけでこれからのリアル系バットマンに期待を込めて評価は4.0をつけておきました。
やっぱりBATMANだな
ヒーローものに入れていいのか迷うけど、小さい頃からヒーローものの中では1番バットマンが好きだったので、今回も楽しみに♪
しかも、トワイライトの時から少し気になってる俳優さんのロバート・パティンソンがバットマン役だし、観るに決まってる(笑)
上映時間が3時間近くあるので、もし、万が一とてもつまらない映画だったらどうしよう…と少しの不安を抱えつつ入場。
やっぱりBATMANはカッコイイ!
悲しいヒーロー、ダークな世界観、乗物のカッコ良さは健在!
私は小さい頃なんでバットマンが好きだったんだろう?って思う位ずっと暗いシーン。
きっと単純にあの黒いバットマンスーツがかっこ良くて好きだったんだろうって思います(人 •͈ᴗ•͈)
今回は、キャットウーマンのセリーナも強くてスタイル良くてカッコイイ女性でめちゃくちゃ素敵でした。
強いのに色気あるって、ズルいです(≧▽≦)
あとは、ずっとバットマンと相棒でいてほしいゴードン刑事★
バットマンに負けないくらいカッコ良かった!
3時間はあっという間に過ぎてました。
ダラダラ長いだけの映画だったら…なんて心配無用でした!
1番面白かったシーンはバットマンとペンギンのカーチェイスのシーンです!有りえない馬力のバットマンの車の迫力も凄かったし、ペンギンのマヌケさも面白かった(笑)
バットマンシリーズまた観たくなった!
TSUTAYAに行ってバットマンシリーズ借りちゃおう!
名探偵バットマン
バットマン
DCコミックスの出版する漫画に
登場するスーパーヒーロー
戦前から創作され架空の犯罪都市
ゴッサムシティで
表向きは慈善家の孤児
ブルース・ウェインながら
その実態は執事アルフレッドの
協力で人知れず
悪人を懲らしめライバルの
ジョーカーやペンギンらと日夜
戦い続けている
アニメや映画など様々な展開を
続けている
忍者になった事もある
マーベルに対抗するように
しょっちゅう映画化されてる
バットマンだが
クリストファー・ノーラン
による刷新以降陰鬱な
世界観がフィーチャー
され2019年にはいまだに内容の
考察に議論がなされるスピンオフ
「JOKER」も話題となった
今作はバットマン初期のまだ
ロビンらと戦う以前の頃を
リメイク?リブート?という
感じでまあマーベルと同じ
ような仕切り直しシリーズ
もう今後展開する何かの一部
かのように予告で既に
別のバットマンが出てきて
なんかやってる様にはもう
ウンザリした感じあります
個人的に一連の
アメコミユニバースに食傷気味
なのもありますが
で今作は予告などの世界観からも
JOKERの世界観を踏襲した
暗い暗い心象風景みたいな
感じなんでしょ?と箍をくくって
いたらえらくフツーに淡々と
展開するミステリーでした(笑)
こないだのナイル殺人事件より
ミステリーしてたよ
ただテーマ自体は
名士の表の顔と裏の顔
みたいなのを許せない
会計士出身の殺人鬼リドラーが
殺して回るうちブルースが
尊敬する父についての
闇の部分を示唆されつつ
真相を突き止めるもの
ですがお話部分は今更感全開で
もうすこし捻りがないのか
と常に思ってしまう感じ
この映画180分もあるんですよ
その割には同じようなセット
同じようなビジュアルが
行ったり来たりで
さすがに冗長的
コリン・ファレルのペンギンも
確かに誰だかわからないくらい
すごいメイクしていますが
あまりに変えすぎて
もうこういう顔した人でよくね?
って感じの空回り感します
あとレニクラの娘ゾーイの
演じるキャットウーマンの
マスクが日本人には
泥棒の「鼻掛け」にしか
見えなくてなんかしまらない
(いやまあ確かに泥棒なんだけど)
ただ主役のロバート・パティンソン
「TENET」では特有の意味深キャラで
話題となりましたが今作の
どこか影のあるピュアな青年役も
ハマってました
アクションはあんまりぎこちない
感じでしたが最初期のバットマン
という設定ならアリなのか?
あと日本でも3・11公開で
終盤のあのシーン
おいおいマジかって日本人は思って
しまいますよね
他意はないと思いますが
別の意味で唖然としました
製作のご都合でまた真っ新な
リメイクされたりまたごちゃごちゃ
やるんだろうなと思うんで
そろそろ次はスーパーマンか?
とか思っちゃいます
でもこんだけブーブー言いながら
暇だったら観に行くんでしょう(笑)
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