THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
全638件中、1~20件目を表示
隠された「暗部」が作る物語の奥行き。
○作品全体
ゴッサムシティとそこで起きる事件、そして主人公であるブルースの秘密。その全てにある「暗部」の演出が面白かった。
フィルムノワールを意識した黒が支配する画面が作品の大半を覆い、街にも人にも影を落とす。事件そのものは謎解きの要素が饒舌すぎる印象はあったが、世界の仄暗さが劇場型犯罪の派手さを上手くコントロールしているように感じた。
暴力や犯罪に澱む街の暗部から始まり、バットマンの過去の暗部に踏み込んでこんで行く展開も良い。街のヒーローであるはずの存在も、ゴッサムシティと同様に暗部を抱えた存在であることを示すことで、漂白されたヒーロー像と明確に一線を画している。ブルース自身が持つ正義心の野太さも相まって、単なる「アンチヒーローもの」というジャンルではない雰囲気を纏っていた。この雰囲気づくりはやはり、暗部を多く持った画面の質感があったからだろう。
眩しいほどの正義感を魅力的にさせるのは、不確かで陰鬱とした過去の暗部の演出、そしてそのコントラストだ。
○カメラワークとか
・「ぼかし」の演出が多彩。主観視点の「ぼやけ」や明度に慣れない視界の不良、雨が流れるフロントガラス、汚れたグラス、窓ガラス…事件の真相に近づこうとするシーンで印象的だった。掴みづらい真相や上述した暗部を意識させる演出。一方でブルースの父の真相に触れかける時には、その話をするファルコーネとブルースを切り返しで見せる「よくあるカメラワーク」で真相を騙すように裏をかいていたりするのがまた面白い。
・アクションはブルースがセリーナを助けに行くシーンでマズルフラッシュを使ったアクションシーンがカッコよかった。既視感があったけど思い出せず。
○その他
・痩せこけて目の周りに影を落とした長身の主人公、カッコいいよなあ。『ガングレイヴ』のブランドン・ヒートとか『鬼哭街』の孔濤羅とか。どれも無口なタガが外れたタイプの主人公だ。
・劇場型犯罪の派手さが逆に滑稽になってしまってる部分はいくつかあったなあ。「翼のあるネズミ」を推理するシーンなんかは、なぞなぞに一生懸命になって走り回ってるようにも見えたし、犯人とテキストチャットでやりとりするところは画面だけ見せてたけどカタカタ「どういう意味だ??」とかタイプしてるバットマンとかちょっと滑稽かなあ…と思ったり。
・『エレンの歌 第三番』を歌う悪役、『フルメタルパニック セカンドレイド』以来で見た。他の作品にもいそう。
社会の病理を映すダークヒーロー物の最先端
シリーズはノーラン三部作しか観ていない。今回は3時間という長尺が不安だったものの、ロバート・パティンソン目当てで観に行った。
いや、とっても面白かった。見たい世界をしっかり見せてもらえた感じがする。
殺伐としたゴッサムシティ、ジョーカーを彷彿とさせる白塗りメイクの集団。セクシーで意思も戦闘も強いキャットウーマン(とかわいい飼い猫たち)、迫力のアクションとバットモービルのカーチェイス、一筋縄ではいかないヴィラン。シリアスなトーンで通された中、まだ滑空し慣れてないバットマンの姿はちょっと愛嬌があった。
「TENET」ではどこか気のいいお兄さんの風情を漂わせていたパティンソンの瞳が、見事に復讐の情念がにじむ暗い輝きを宿していて、マスクを着けていてもそれが伝わってきた。鑑賞歴のせいでクリスチャン・ベールのイメージが足を引っ張らないか少し不安だったが、絶妙な塩梅でイメージが更新されていて、残念な違和感は皆無だった。
バットマンの世界では、権力側の腐敗が繰り返し描かれる。そこにはびこる悪を、やんごとない出自の主人公が人知れず討つ。ラストで希望が見えても、ゴッサムシティの治安がよくなる世界線はない。
これは荒く括れば日本の時代劇の様式にも通じる気がする。悪代官がいて越後屋がいて(これはほんの一例だが)、お主も悪よのうとかやってると、必殺仕事人とか桃太郎侍(古すぎる)みたいなのが夜中にやってくる。見得や殺陣で盛り上がった末に悪人は始末されるが、そのイベントは次の話に影響を及ぼさない。
どちらにおいても肝となるのは、悪の姿が現実の権力腐敗や社会悪を反映していることだ。時代の移り変わりで悪の生態は変わり、根絶やしになることはないから、こういう物語はネタが尽きない鉄板の構図だ。ただし、情報化社会で価値観の多様さが見えやすくなった現代では、ステレオタイプのヴィランは既にリアリティを失っているのかも知れない。
本作のヴィランであるリドラーは、ブルースの父トーマスの基金で再建されるはずだった孤児院の出身で、トーマスがファルコーネに頼った末に基金の金が腐敗した権力者の食い物になったことを恨んでいる。
従来のいかにも悪人らしいキャラクターではなく、社会の不条理に人生を踏みにじられた弱い立場の人間が、SNSでコミュニティを形成しながら知能犯的な殺人を重ね、最終的に無差別な殺戮に及ぶ。キャラクターのたたずまいはバットマンに対峙するヴィランとしては迫力に欠けるかも知れないが、あまたいる似た境遇の人間がフォロワーとなり、ゲリラ的に増殖してゆく恐ろしさがある。これは、ジョーカーに追随する集団が現れたのとよく似ている。
見捨てられる弱者、巨額な基金の横領、絶望した人間による無差別殺人……まさに今の時代を感じる要素だ。リドラーの犯行は悪質だが、彼の生い立ちそのものにはリアルな悲劇がある。
そして、トーマスでさえかつて魔がさしたのかファルコーネを頼ろうとした。作中ではアルフレッドが弁明していたが、父親を腐敗と無縁の人間と思っていたブルースの心は揺らいだ。
分かりやすい善対悪の単純な対立ではない、その境目の入り組んで複雑な様相を見て、架空の主人公が想像上の世界で闘う話にも関わらず、見る側は現実が凝縮されたようなリアリティを感じる。これはシリーズの他の作品にも見られる特徴かも知れないが、本作では特にこの傾向を強く感じた。
エンドロールにコリン・ファレル……出てた?と思ったらペンギンだった。そのこてこて特殊メイク、ジャレッド・レトですかあなたは。
ちなみに、エンドロールの後に表示されるURLのサイトでは、先日まで週替わりの”なぞなぞ”が出題されていて、それは”新しい友達”ジョーカーの出現を暗示するものだったそうだ。現在は、作中に出てきた写真をダウンロード出来るようになっている。
どうだ観たか!これがBATMANだ!
「正義の味方」という名の乱暴者、得意技は暴力、それがバットマンの真の姿――それが冒頭の第一印象。舞台のゴッサムシティの荒れっぷりはすぐ見て取れる。ジョーカーよろしく白塗り集団のチームに、半分しかメイクされてない新入りが一人。恐らく、それが上下関係を示す証なのだろう。そんな階層をも築かれた街など、もはやロクなものじゃない。その新入りがアイツをやっちまえとそそのかされる。そこに現れた我らが正義の味方、バットマンの登場――などと格好良さの欠片もない。金に飽かせて造らせた鎧で銃弾をもはじき返し、一方的に殴りつけるだけのパワーゲーム。その拳の力は恨み辛みそのもの。正に、「復讐」という名のヒーロー。
これまでバットマンの映画化・映像化は何度もされているので、詳しい説明はほとんど無く、月に写された蝙蝠のマークはどういう意味か? もちろん意味が有るんだけど、興味がある人が後で調べれば良いことで、本作を観る上では問題ないでしょう。
蝙蝠というだけに、夜の暗がりを飛び交い、得物を狙うのが本性。お陰で、映画の全編が暗くて暗くて、バトルシーンやチェイスや単なる人同士の対話でも誰が誰なのか判り無いほど暗くて暗くて暗い映画。お陰で、途中で眠っちゃったほど。激しいアクション映画だというのにもかかわらず。でも、ラストでハッキリと眼が覚めました。正しく眼が覚めるような結末でした。
ここから激しいネタバレなのですが、警部が犯人に問いかけます。お前は誰だと。普通、聞かないと思います。これは闇にバットマンに向けられた質問だったのでは無いでしょうか。「復讐だ」と応えた瞬間、バットマンにカメラがパン。そう、俺はお前だ。お前は俺と同じなのだと。悪は許せない、許さないと襲いかかり、馬乗りになって、ただ殴りつける。思わず、仲間から制止されるほど、怨みを込めて殴りつける。
しかし、ブルース・ウェインは否定しました。胸のバットマンのシンボルを引き千切り、その思いを象徴するかのようにケーブルを断ち切り、洪水で逃げ場を失った人々の元に舞い降りる。そして篝火を灯して人々を導く、これぞ聖者のような美しさ――本当に美しかった。ずっと暗いシーンが続いただけに、このラストのシーンだけは一生忘れたくない、ずっと我慢して見た甲斐があったと云いたくなるほど美しかった。
その後の続編が出そうな犯人の笑い声、キャットウーマンとじゃれ合うようにバイクを走らせて去って行くシーンも中々でしたが、そして最後の最後。全てのシーンが終わった後に、画面一杯に表示された「THE BATMAN」、これぞバットマン。どうだ観たか!これがバットマンなのだ!――そんな監督の叫びが聞こえたように思えたのですが如何でしょうか。
見終えて、1時間と立っていませんが、ここまで感想を夢中で書いてしまいました。長文ごめんなさい。それほど、ラストに感動していまいました。いやー、良かった。
Once Again, Once Again
Do we really need another one? Here is a reinvention of a Nolan reinvention in the middle of a Joker reinvention that goes alongside a Suicide Squad reinvention; this goes off the charts on a Spidey Multiverse level. But the film succeeds in being more dark than its Bale-led predecessor, some may say the most serious film ever made. The brooding poetry of its hero sums to a new arc in character.
トンチキなところも多かったが、それもこの作品の愛嬌かも知れない。
斜に構えたような見方になってしまって申し訳ないのだが、結構これはトンチキな映画ではないか。過去のどのバットマン映画よりもブルース・ウェインの内面に迫ったり、ダークナイトの異名にふさわしくほぼ全編が夜のシーンであったり、マッスルカーになったバットモービルの異様さだったり、コンセプト的には非常に興味深い。ただ、3時間の冗長さや、セリーナ周りのプロットの弱さ、なんかバットスーツでじゃぶじゃぶと人助けを始めた絵面の間抜けさ、キスシーンの唐突さなど、どうにも上手くいってないと感じる局面が多く、さりとて思い出してみるとそれもこの映画の愛嬌だった気がしてきた。皮肉で言ってるんじゃないんですと言い訳するが、要するにバットマン映画ってハードルが上がりまくってしまっていると思うのですよね。自分の中でも上げてしまっていたハードルを、自覚的に下げみたら、思っていたより楽しい映画だった気がしてきた。ブルースのキャラもかわいいし。ただ、多くの人がすでに言っていますが、3時間のうち半分はトイレを我慢していたので、年齢的にはもはや死活問題であり、休憩を入れて欲しいです。心から。
法と秩序の外側
映画の上映時間に長さを感じるかどうかは、実際の上映時間以上に作品がどれだけよくできているかで決まると思う。この映画は少し長く感じた。あくまで「少し」だ。
今回の悪役リドラーは知能犯以上に思想犯だった。社会には秩序がある、だが社会の秩序は狂っている時がある。狂った秩序を正そうとすると、その秩序内の法や規律を守っていられない。そんな時は法の逸脱こそが、法や規律を超えたもっと大きな意味で正しい行為となる。リドラーはそういう地点に位置しそうになっている。(完全に達し切れていないように思う)
そもそも、バットマンは法で裁けない悪を力で裁く存在だ。だが、街の名士として秩序内の立場を保証された存在でもある。彼の出自はリドラーにつけこまれるポイントだ。最後に究極の善人となるような決断を下すバットマンだが、あれはあれで確かにヒーローの姿のひとつだろう。しかし、法の外に出ることが時に正しいことになるということも否定できないことも確かだ。
暗黒のゴッサムを漂う、虚ろな瞳。
その眼差しには痛切な傷みがある。シリーズを通じてこれほどまでに瞳に注力した俳優も演出家もいなかったかも知れない。寡黙に心を閉ざし、傷心に苛まれながらも、生きる目的を見出そうともがく男ブルース・ウェイン。
新たなるバットマン。
その若き日を描く『THE BATMAN』最大の特徴は、従来通りの寡黙なキャラクターに重ねながら、目にクマ塗りを施してまでマスク下の瞳(眼)にフォーカスしたことにある。観客の意識下で目の演技によってブルース・ウェインの感情をつぶさに伝える。ロバート・パティンソンはシリーズ史上最高の眼力を発揮している。これだけで観る価値はありだ。
『市民ケーン』は死に際に「薔薇の蕾」とつぶやいて生き絶える。
二番目の妻のために巨大な城を作り、金に糸目をつけずに美術品や動物たちを集め、巨大な暖炉がある居間で夫妻が交わす言葉はなく持て余されている。メディア王として巨万の富を得、すべてを手に入れたかのようなこの男。服従しか許さないその態度から盟友は離れ、妻も去り、身の世話をする執事は金で雇われた男だけ。生きる目的を喪失した晩年のケーンに巣くうのは絶対的な孤独、生涯求めた「薔薇の蕾」とは…。
『THE BATMAN』を観て、ケーンの対局に若き日のウェインの姿が浮かんだ。
若くて蒼いバットマン。
精神は成熟の手前にあり、自分の使命だと決めた自警活動は思うようにはいかない。身体を鍛えることは怠らず、父から引き継いだ遺産で悪の撃退アイテムを手作業で整える。ゴッサム屈指のウェイン産業経営にはまるで興味がなく、会社のことも身の回りのことも執事アルフレッドに任せっきり。
彼は日記をつけている。
街を浄化するための活動を始めて約二年、彼が目指す理想を実現するのは困難だらけ。考えることは山ほどある。何を優先しどう対処するのがベストなのか、試行錯誤の連続だ。夜な夜な獲物を求めて街を彷徨う。こんな自分は獣と同じではないのか…。しかも、カオスと化したゴッサムシティは目の前で堕落し続けている。
ウェインの眼に語らせるために、日記によるモノローグが効果的に使われている。自分だけの秘密=日記を開示することで、無様な自分に対する嘆きをゴッサムの混沌に重ねて描く。ここにマット・リーブス監督の本気度を感じた。
成長の過程にある未熟なウェインに起用されたパティンソン。
全編モノクロームの『ライトハウス』で、裸になって恍惚に酔うという飛び道具を与えられたれウィリアム・デフォーとは異なり、凡であるが故に理不尽な要求を前に狂気を露わにする無骨な男。呪われた過去を抱える陰影の深い演技は決して楽なことではない。多分にエキセントリックなキャラクターに物怖じせずに挑んだその役柄は、ウェインへの布石となったのかもしれない。
ウェインが心を許す数少ない人物のひとりが、キャットウーマンとなってバイクで疾走するセリーナだ。女優として洗練されたクラヴィッツのスマートな姿には好感を持った。アルフレッドのアンディ・サーキスは監督の盟友として役割を果たす。そしてバットマンの対局に位置する“合せ鏡”となるリドラーにポール・ダノ、ここは多言無用だろう。
ギミックへの配慮も行き届く。
若きウェインはデイパックを背負いバイクを駆る。バットスーツは防弾で身を守るだけではなく、クラップルガンを装備し、屋上から降下するウィングスーツにも変わる。チューンナップされバットモービルもこれ見よがしには登場させない。ラストではバイクがさりげなくアップデートされている。ストイックなこの姿勢が、新たなるバットマン像と重なっている。
妥協なきビジョンが貫かれた、かつてないゴッサム・ノワール
一言で言って陰鬱としている。だがこれは決して否定的な意味ではない。作り手の意図や世界観が刃物のように研ぎ澄まされているというか、映画が始まると同時に広がる奇怪な”視線”にしても、得体の知れない胸騒ぎをひたすら膨張させてやまない。それほどマット・リーヴスが構築するノワールなゴッサムシティは謎と荒廃に満ち、寒気が走るくらい圧巻だった。そして珠玉のキャスト。ある人物が「人は見かけとまるで違う」というセリフを放つが、確かにここに集う誰もが従来の俳優としてのイメージを大きく覆している。青白さ際立つ主演のパティンソンはもちろんのこと、アンディ・サーキスの誠実さも魅せるし、コリン・ファレル、タトゥーロ、それから肝心の”あの男”も、尋常ではない怪演ぶりだ。暗くて孤独な道筋はどこへ繋がっていくのか。あらゆる悪を白日の下に晒すことができるのか。我々は今まで以上に覚悟しながらこの戦いの行方を見届けねばならない。
大ヒット作「ジョーカー」に寄せる方向性はアリだとは思うものの、割と賛否が分かれそうな「バットマン」リブート作。
「バットマン」映画で最高峰だと思われる作品に「ダークナイト」があります。ただ、そんな「ダークナイト」に引けをとらなかった作品に、第92回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門ノミネートまでした「ジョーカー」があり、本作は「バットマン」のリブートに際して、この「ジョーカー」に寄せてきた感があります。
とは言え「ジョーカー」ほどのリアリティーは、そう簡単に作れるものではないと再確認できた作品でもありました。
まず良かったのは、ポール・ダノ扮する知能犯リドラーが謎解きをさせるという見せ方で、何とか状況が散漫にならずに済んだ点でしょうか。そして、飄々と猟奇的な雰囲気を醸し出せるのは「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」などと同様に、流石のポール・ダノでした。
また、「TENET テネット」のニール役でも活躍したロバート・パティンソンも、バットマンに合っていたと思います。
ただ本作の作風は、全般的に画面も含めてほの暗く、私は(実在の未解決事件を描いた)デビット・フィンチャー監督の「ゾディアック」という作品を思い出していました。私は「ゾディアック」も好きなのでいいのですが、王道の「バットマン」において、このトーンは、やや一般受けしづらいのではと感じました。
また、本作ではほぼ覆面スーツだからなのか、バットマンの覆面から見える素顔の部分が広くなっているような印象を受けました。
そもそも、ブルース・ウェインはゴッサム・シティで最も有名な人物です。
そしてロバート・パティンソンは顔も独特な美形なので、世間が「バットマンが誰なのか気付かないのはおかしいのでは」という懸念は消えませんでした。
このように、ややリアリティーに欠け、キャットウーマンとの関係性も含め必然性と共に魅力が描き切れていない印象。
とは言えクリストファー・ノーラン監督版の「ダークナイト」前の「バットマン ビギンズ」もそこまで出来が良かったわけではないので、次回作でどんな方向転換があるのか期待して待ちたいと思います。
ミステリーテイストなバットマン
かつてないほどのテイストのバットマンでした。
まぁ、バットマンはダークヒーローと言われているから、暗めの映画になりつつありますが、本作はこれでもかと言うほどの、しっとりしたダークさが漂いました。
そして、ミステリーテイストでもあるので、なんだか謎解き要素もあるサスペンス映画を観ているような感覚でもあります。
そんな中でも、キャットウーマンも前面にだし、惹かれあって行く2人の様子なんかは少し甘酸っぱい感覚にもなりました。
いやー、ゴッサムシティは絶望的な状況でしたね。かなりひどい状況ですが、一筋の正義が希望を持たせましたね。
3時間と言う長丁場でしたが、途中だれることなく鑑賞出来ました。ただ、終始ダークな状態なので疲れましたねー。
ミステリーのような感じでなかなか面白かったが、長ーい、長すぎ!疲れ...
若き日のノワール
130インチスクリーンで鑑賞。
ニルヴァーナの「サムシング・イン・ザ・ウェイ」が使われていたりしてオシャレな作品。
まだバットマンとして活躍してから2年経過したばかりのブルース・ウィン(ロバート・パティンソン)、本作のヒロインであるセリーナ(ゾーイ・クラヴィッツ)の二人が精神的に惹かれあう様子も描かれていて、ゴッサムシティのスケール感もあり、少なめのアクションシーンも格好良く、中だるみ無しの3時間。程よく難しくて引き込まれた。
ぺんぎん?ことオズに扮するのはコリン・ファレル。特殊メイクのせいなのか存在感があった。
バットモービルは、“ティム・バートン・シリーズ”のデザインが好きで、“ダークナイト・トリロジー”の軍用的でリアルなゴツイガタイのマシンがバイクに分離する機能に衝撃を受けた記憶がある。
本作のデザインは、クラシックなマッスルカータイプ。クルマの後ろ姿が特徴的で、作風に似合っている。
よりダークに!バットマンは何処へゆく
名探偵バットマン
ドルビーシネマ。
ヒーロー物というより「名探偵バットマン」といった印象だった(今回のヴィランが謎かけオタクだったからまあ)。何度もリブートされたバットマン誕生の話はすっ飛ばして2年目からというのはアリ。長いが面白かったですよ。
主演のロバート・パティンソンが本作の世界観に非常にマッチしていて良かった。バットマン時の威圧感ある堂々とした出で立ちに対し、素のブルースは陰気で繊細な佇まいになる演じ分けが見事。キャットウーマンのゾーイ・クラヴィッツも魅力的。
吹替版は観てないが、ヴィランであるリドラー役が石田彰ってハマりすぎでしょw ただリドラーは出自こそ不幸ではあるけど、現在は立派な職業に就いてるし、社会に虐げられた弱者とはいえないような・・・その驚異的な調査力をもっと他に活かせよと。
善と悪が複雑に絡み合う脚本や重厚で陰鬱な世界観は、さすが猿の惑星新世紀聖戦紀を撮ったマット・リーヴスだなあと感心する一方で、そんな空気を吹き飛ばすようなバットモービル初登場時のケレン味ある演出が好きすぎる。この時のペンギンの表情も良いw
対MCU
2022年3月鑑賞
近年バットマンと言えばクリスチャン・ベール演じるノーラン版が印象が強い。
近々のDCUのベン・アフレックはどうしても薄い印象。
ノーラン版が終わった当時
ようやく暗い時代のバットマンが終わってくれたなんて投稿や書き込みを目にしたが、今作はノーラン版より数段ダークで陰湿で重くシリアス。笑
クリスチャン・ベールはブルース時では笑顔もあり少しおちゃらけたキャラクターでもありましたが、今回のブルースはニコリともしません。
アンチノーラン版だった人達はさぞかしガッカリした事でしょう。
しかしMCUが世界的なビッグコンテンツになった今DCはこの方面でやるのが正解だと思う。
個人的にはかなり好みの一作だった。
まずバットマンの無駄な設定と生い立ちをぶっ飛ばし冒頭からバットマンでの開始。
MCUスパイダーマンもそうだったが
『みんな知ってるよね?やらなくていいよね?時間の無駄だし』
という。一見さんお断りスタイル。
でもこれでいいのです。
ブルースがなぜバットマンなのか?
ピーターがなぜスパイダーマンなのか?
ヒーロー映画を観に行く大半の人たちは既に知っていて何度も何度も観なくてもいいのです。特にベン叔父さんの悲劇は。
監督脚本が違えど、その部分は絶対に変わらない部分なのだから。
賛否あると思うが好感を持てます。
さて、肝心の中身は、冒頭から『すでに始まってます』笑
置いてけぼりを喰らう人はもはや冒頭で付いてけないはず。
確かに意地悪な作りですが
異様な画面の暗さと演出でなんとか入り込めます。
ネタバレはしたく無いのでストーリー面にはあまり触れませんが
個人的にはベストに近いストーリーだった。
全体的にはやはりノーラン版やホアキンジョーカー側
簡単に言うと『現実思考』の作り方
そんな現実味を帯びた世界にバットマンやリドラーを落とし込むのはなかなか難しいと思いますが、この辺りはノーラン版やジョーカーでベース作りをして貰ってたおかげで『頭おかしいいかれた奴』として落とし込めてます。
そんな世界観でのストーリーは
やはりどんちゃんバトルでは無く。
クライムサスペンス。
警察の捜査ありきのストーリー展開です。
この辺りが、バットマンでしかできない異様なジャンルだなぁと感心してました。
個人的にはかなり没入出来ましたし、単純に面白かった。
続編も観たい。
そう思わせてくれる作品でした。
ただ!
やはり映画作品として
エンタメとして考えるならば。
改善点もあります。
作品自体を一見さんお断りにした事はまぁ個人的にはいいが、やはり少しの説明はした方が良かったかもしれない。
MCU作品ディズニー+でスピンオフドラマ連発で閉鎖的になってきてる今
バットマンまで閉鎖的になっては今後の作品作りに影響すると思う。
ファンも大事だが新規も大事。
次にジョーカーに引っ張られすぎ。
今作のリドラーなんてジョーカーとかぶってしゃーない。
そしてバットスーツのタフさ。
これだけは気になって仕方なかった。
せっかく現実味を与えた作品なのにペラペラのレザーヘルメットでそれは死ぬて。
どんなスーツだよと。
そこら辺はノーラン版の方がしっかり作り込めてた。
最後にやはりブルースが暗すぎる。
もはや重度のメンヘラです。
ブルースの性格面は続編で変わってくるかもしれませんね。
今は成長段階だと捉えます。
まぁ色々書きましたが
個人的にはベストバットマンだったかも知れません。
ダークナイトに匹敵するかも。
あとこれから観る人に言いたい。
初見字幕はしんどい。
画面が暗いせいで文字と映像が目で追えない瞬間がある。
数回観るか吹き替えも観るとよりストーリーがハッキリするでしょう。
バットマンです。
この暗さはけっこう好き
暗い大人向けのヒーロー映画
正直、今までのバットマンのどれよりも劣っていると思います。
最初のティム・バートン監督の映画は歴史的な傑作でしたし。
更に、クリストファー・ノーラン監督の映画も、「ダークナイト」は傑作でしたが。
今回のバットマンは人間的過ぎて、闇を抱え過ぎているので、人間的ではありましたが、娯楽映画としては楽しめないと思いました。
最悪の更新
結論めちゃくちゃ好みだった。最近マーベルのエンタメ感に呑まれてたけど、そうですわ私完全にDC派やった。
超名作のハリウッド大作としてはかなり攻めててるなという印象。
バットマンはこうでなくては。ゴッサムシティって常に過去最悪な町を更新してくるよね。
明るいシーンが一瞬たりともないのも振り切ってて好き。
絵がめちゃくちゃカッコよかった…
長尺だけど最初から最後まで飽きなかったな。
どんだけ名シーン詰め込むねんていうくらい詰め込まれてた。
一応ヒーローなのにバットマンの登場シーンはホッとするどころか恐怖を感じてゾクゾクするよね。
ところがバットマン自身が自身の存在意義を見出してからは、ヒーローの登場シーンになる。
その変化を自然な見せ方を映像で表現してることに気づいて静かに感動している。
カースタント
停電の闇の中の戦闘シーン
照明灯を照らし人々を導くバットマン
どれも名シーンであった、、詰め込みすぎでもったいないくらい。
映像のリアルさというか手持ちカメラで撮ったような荒々しさと不穏さがあってハリウッドらしからぬ予定調和じゃない緊張感を感じたんだけど
そうか、この監督クローバーフィールド撮った人なのね。
俯瞰するのじゃなく、仕掛ける方でもなく、市民の目線だからなのかな、突如襲ってくる暴力の理不尽さや迫力が際立つよね。
また、新たなバットマンが生まれた!
いやー、ビックリです。 同じ「バットマン」を扱った映画なのに、どうしてこんなに違うんだろう。 毎年、違う個性を持った仮面ライダーが登場するのに、どの映画も同じような作りになる邦画に見習ってほしいです。(だから、子供向けの一言で終わっちゃうんだろうね)
DCも「シャザム」とか「アクアマン」で、ちょっと軽めのユーモア路線に傾いていくのかと思ってたら、この「ザ・バットマン」は、メチャクチャヘビーでハードでした。
ただ、長いよね。映画館で見た時には、その淡々とした展開に飽きが来ることもしばしば・・・ 体調がイマイチだったのか、長めの瞬きをしてしまって、話が飛んで???なところもありました。
ところが、今回、Blu-rayで見直したら、メチャクチャ面白い!全然、長さを感じません。
すっかり魅入っちゃいました。やっぱり、体調ってのもあるんですかね。
さて、本編ですが、謎解きがメインのミステリー仕立てです。
謎が謎を呼ぶって感じで、展開が気になるストーリーですが、相変わらずド派手な画面の連続です。 特に雨の中のカーチェイス、なかなかしびれました。 クライマックスのゴッサムが○○になるところもド迫力で見応えあります。
戦闘シーンも、苦戦を強いられたり、暴力的になったりと意外性があって楽しめました。
キャットウーマンもカッコよくて良かったです。可愛らしい表情も見せたりして、セクシーなところも抜群でした。
「ダークナイト」みたいな重厚なバットマンはもうないだろうと思っていたけど、別な雰囲気でこの作品も結構シビアでした。
ホンッと、じっくり何度も見てみたい一本です。
【ネタバレ】
なんか、リドラーがショボくなかったですか? あんな殺人事件を起こしておきながら、あっさり逮捕されちゃうし、普通の見た目でインパクト無いし。あのたくさんの人達、みんなでリドラーってこと?ヴィランって感じが全然しませんでした。
ただね、グロい連続殺人と、堤防破壊によるゴッサムの水没と、やってることは、えげつなかった。
全638件中、1~20件目を表示

















