劇場公開日 2021年10月22日

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「目に誇りを見た…?」G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0目に誇りを見た…?

2021年10月23日
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いや!ただ、エゴを捨て心を空っぽにできたら、芳ばしい系として楽しめるかも。"大規模な日本ロケ敢行"みたいな文面が踊っていた割に、東京と言いつつバックに富士山大写しだったり、新宿と言いつつ東京タワーの画が入ったりと案の定カンペキ"なんちゃって"ネオンジャパンの世界。それを突き詰めたように、本編から間髪入れず衝撃のED、ダサ派手すぎて腹抱えて笑いまくったしスクリーン出てからもしばらく爆笑してたのボクです。あれは反則、今でも思い出し笑いできる!配信始まったらEDだけ見直そうかな。

肝心の登場人物たちも薄いキャラ描写。とりわけ情緒不安定トミーの無能さや一族に仕えるアキコの一貫性のないキャラクターのブレ方がスゴくて、冗談抜きで理解できない域に達している。どいつもこいつも大したキッカケもなく180°立場変わるような掌返し激しくて、符号的に都合よく使われすぎ。ヘンリー・ゴールディング演じるタイトルロール主人公すらブレブレ。そりゃ作中"父の敵を討ちたい"という点のみ一貫しているが、にしても他のところ主体性なさすぎ。自分の味方だったら、あんなのいつ裏切って敵側につくか不安になる。そんなフラフラした主人公の真意見抜けないとかブラインドマスターも大したことない。ハードマスター役イコさんことイコ・ウワイスはそうだろうなと覚悟しつつも、新世代ホラークイーンこと我らがサマラ・ウィーヴィングもフラッと日本訪れた観光客のレベルでビックリした。
至るところで既視感を覚える要素 & ツッコミどころ満載。ハリポタ(『賢者の石』『秘密の部屋』『炎のゴブレット』)みたいな展開・要素からの終盤は『京都大火編』。予告で「忍者大戦!」と使われていた映像の大部分はこの辺りだった。谷垣健治のアクション(日本パートだけ?最初のほうのオールドボーイっぽいvs大人数のところとかアメリカパートのアクションは『マイル22』くらい見にくかった)!これくらいのアクションがもっと本編全体的にあったら作品への印象・満足度も違ったものになっていたか。本作自体がヒーローのオリジン"〜〜になるまで"を描くものなので仕方ないが…(ex. MCUそれぞれの1作目『ドクター・ストレンジ』、ヴィキャンデル版『トゥームレイダー:ファーストミッション』)。というか2つの組織ってあんな感じに、チートな石ひとつですぐ手組めるくらいの対立なの?組んだところで不自然すぎるし、さして胸アツでもないぞ。お前らもっと自覚持って地球守るかテロするかみたいな惑星規模の対立してくれ。

差異を伴う反復
見下ろしている敵ボス、刀ファイトと思いきやグーパン、立場逆転する機内トミー(ex.『X-MEN 2』)、スネーク鎖ファイト

P.S. もし続編あれば見たいは見たいけど、ストームシャドーはやっぱりバッキバキなイ・ビョンホン

とぽとぽ