ワイルド・ローズのレビュー・感想・評価
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【"三コードの真実"を胸に刻んで" 一人の素晴らしい歌声を持つ若きシングルマザーが葛藤しながらも成長する姿を描いた作品。】
■今作品が心に響くのは
・ある罪を犯し、刑務所に一年収監されていたローズ(ジェシー・バックリー:歌声も演技も素晴らしい。)が小学生の娘と幼き息子を深く愛する一方、自らの夢を叶えたいという心の葛藤をきちんと描いている所であろう。
・劇中、ローズが披露する素晴らしき歌の数々が、彼女の心情と見事にシンクロしている所も、効果的である。
■印象的なシーン
・刑務所を出獄した後、まずは知り合いの男とイッパツ情を交わした後、殊勝な顔で子供達の面倒を見てくれていた母の家を訪れるシーン。
- あんまり成長していないなあ、ローズ・・。母、娘とのぎこちない関係性も一発で分かる。-
・ハウスキーパーとして裕福なスザンナの家で"一杯飲んで"歌いながら働く姿。幻のバンドメンバーの姿も楽しい。
そして、スザンナの好意により、憧れのナッシュビルに行く夢が叶う寸前まで行くが、自らの虚飾と子供達の存在に葛藤するローズの姿と決断。
- 今作品の中盤の白眉シーンである。-
・娘の心情を知り、かつて自らの夢を諦めた母から"パン屋で二十年働いて稼いだ"大金を渡されるシーン。
- 母との確執が、解けていく・・。派手さはないが、沁みるシーンである。-
・憧れのナッシュビルで、カントリー発祥のミュージックホールで自らの思いを歌い上げるシーン。
- 可なり沁みる。そして彼女はある決断をする・・・。-
〈母親として生きる。そしてカントリー歌手としても"故郷"で生きる。愛する大切なモノのためにローズが選んだ選択肢。
ラスト、故郷のステージで"ある歌"を素晴らしい声量で歌い上げるローズの姿を誇らしげに見上げる母、娘、幼き息子、スザンナの姿が、印象的な作品。
ローズの歌声の素晴らしさと共に、一人の女性が悩みながらも、逞しく成長していく姿を描き出した作品でもある。〉
母と娘の愛 夢はいつからでも追える
刑務所から出てきたばかりの若いシングルマザー、才能はあるのに不器用でヒステリックなせいか中々うまく物事が進まない。
夢を掴む目前で、過去を調べられてそのことから結局うまく行かなかったり。
真剣に子育てに向き合いながら母としても人としても少しずつ変わっていく彼女の姿に涙。また、彼女の姿を見守っている実母に涙。この物語は実母なくしては不可能ですね。
そう、子育てってついつい自分が叶えられなかった夢を子供に託してしまいがち。物心つかない子どもの習い事とかはまさに親のエゴだと思う。(親としての経験者だから言える)
でも、お母さんのようなやり方で自分の夢を叶えるのもありなんだなって、、8歳の長女の表情が物語を通して変わっていく、そんな姿にも涙。
ママになっても、過去に失敗しても、何歳になってもチャレンジし続けることは素晴らしい!前向きになれる作品でした。歌声は素晴らしい!
#39 🇺🇸映画なら観なかったけど
🇬🇧映画と知り観に行くことに。
狭くて何もないグラスゴーに不満を抱き、ひたすら夢を追いかける主人公が、故郷や家族の良さに気づくと、本当の夢が見えたというお話。
いつも自国の悪口ばかり言ってる日本人には共感できる部分があると思う。
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