「イーサン・ホークを観て、ストックホルム症候群になってみませんか? いい酔い心地でしたよ。」ストックホルム・ケース カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
イーサン・ホークを観て、ストックホルム症候群になってみませんか? いい酔い心地でしたよ。
1973年にストックホルムで実際に起きた銀行強盗事件をモチーフにした映画。この映画、ノオミ・ラパスのほうが先にキャストが決まったのか?イーサン・ホークの方が先にキャストが決まったのか?すごく気になってしまいました。どちらにしても、文句のつけようはないのですが。どちらのファンでも楽しめたと思います。
ビアンカ(ノオミ・ラパス)は旦那もいるし、小さい子供がふたりいる。なのになぜラースに惹かれてゆくのかが見所。イーサン・ホークはヨーロッパのすてきな女優さんとからむ設定が多い。羨ましいなぁ。大人の恋愛映画。大人限定。ありきたりの家族愛や貞操感念で駄目出しする野暮な人はまったくお話しになりません。嫁が人質になっている間に家でウイスキーだかブランデー飲んで、うたた寝している旦那はダメですけど。魚焼くのも回避するし。
ボブディランの曲が場面のサブタイトルのように、シーンに合わせて使われるのがとてもおしゃれ。
ボブディランの曲からビアンカが同郷だと思い込んでしまうのも憎い設定。
死体になぜラジオ?と気づいたのに、毒ガス入れて確かめようとする警察署長。アホなのか賢いのかわからないけど、まずまずの見せ場でした。
警察署長、スウエーデン首相、銀行の支店長が最初から緩いのがちょっとマイナスかなぁ。もうちょい、緊迫感が欲しかったけど。1973年ってこんな感じ?イーサンに合わせているの?
銀行強盗するなら、奥の貸金庫部屋には入っちゃダメなのはよくわかりました。
イーサン・ホークを観て、ストックホルム症候群になってみませんか? いい酔い心地でしたよ。