劇場公開日 2020年11月6日

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「仮初めのラブストーリーと思って見ればしっくりくるかも。」ストックホルム・ケース トマソンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0仮初めのラブストーリーと思って見ればしっくりくるかも。

2020年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

イーサンホーク、大好き。わけわからん乱暴者かと思いきや、途中どんどんセクシーになってクライマックスを迎えるのです。あー、壁ドンみたいなシーンも良かった。
ともあれ、ストックホルムシンドロームは、長期間にわたる人質~犯人関係の持続の結果必ず湧き上がるエモーションなわけではなく、(神として頼りにしていたはずの)当局の対応が犯人の要求以上に不条理で許せなかった場合、というのが必要条件なのではないかと認識を新たにしました。
私は前半早々泣きました。人質になって死を意識した時、現場を訪れた夫に子どもに作る今夜の献立のこしらえ方の説明をする。今後のためにも、、、。こんなに具体的で愛情あふれる遺言はないのでは、と。それがドライでユーモラスに描かれているので、笑う場面と捉えるだけの人もいるのかな。だから映画って面白い。十人十色の受け取り方。
それにしても時は1973年。ボブ・ディランの曲がフィーチャーされていたのは知らず、ボーナスでした。
まあまあ全編ユーモラスなオブラートの掛かったところが風刺的。スエーデン人全員英語しゃべってるわけですし。(それを言ってはいけないか)

トマソン