劇場公開日 2020年11月6日

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「本作は「ノルマルム広場強盗事件」の真実を伝えるものではない」ストックホルム・ケース h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5本作は「ノルマルム広場強盗事件」の真実を伝えるものではない

2020年11月6日
iPhoneアプリから投稿

1973年に発生した、ノルマルム広場強盗事件は「ストックホルム症候群(Stockholm syndrome)」であまりにも有名な事件。この作品は大まかなベースが事件に沿っているものの、もちろんドキュメンタリーではないので本質を伝えるものではなく、史実にヒントを得たただの「喜劇」だ。

話の展開のなかで、犯人Lars(史実はJan-Erik Olsson)の犯罪心理が全く読み取れないし、人質のBianca(同Kristin Enmark)がなぜLarsに同調する行動をとるようになったのか丁寧な心理描写がない。作品全体は最初から締まりがなく、まるでコメディのようだ。

ケースでの臨床心理を学びたい人には全くオススメできない。正直、制作サイドはこの作品で何を伝えたかったのか教えて欲しい。

atsushi
ゆたぼーさんのコメント
2020年11月11日

同じく同意 このくらいの作品は一昔前の日本の2時間ドラマ等で良くあったし完全なる飼育でも無難に切り抜けるためにフリをするケースの方が多い!

ゆたぼー
atsushiさんのコメント
2020年11月6日

KZKさん
自分もめっちゃ期待していただけに、その反動が大きくて…。
もったいないなあと。

atsushi
J24さんのコメント
2020年11月6日

全く同じ感想でした。ここまで合致したレビューで興奮してしまいついついコメントさせて頂きたした。
題材はいいだけにもう少し被害者の心理を追求した描写を見たかったですよね。

J24