行き止まりの世界に生まれてのレビュー・感想・評価
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何処にでもある日常なのか…
アジア系、白人系、アフリカ系アメリカ人3人の
それぞれの境遇、日常がドキュメンタリータッチで
描かれた映画であった。
出演もしているアジア系アメリカ人監督の視点から、
文字通りサビついたアメリカの、社会の縮図を垣間見た気がした。
この映画の白人は常にダラシなく、
酒に溺れて生きている。
アメリカ映画でよく見るシチュエーションそのままに。
差別的な事をしても気づかない。
アフリカ系の仲間がいても、蔑視する表現をしてしまう。
ニガーニガーって…苦笑いしか出来ないよなぁ😔
アフリカ系の主人公は常に前向きで頑張っていたな
アジア系の監督も含めて、DVや差別的な日常に耐えて
一生懸命生きている…
アメリカではほんの数人の白人が、
巨万の富を得て、中間層・貧困層に行くほど、
アジア・アフリカ系人口が増えている。
数十年経っても変わらない日常に、
もし自分なら耐えられるだろうか。
いや無理だと思った。
スケートボード
90年代半ばだけに限らず今もなお
mid90sのドキュメンタリー版?と想定し鑑賞。
すみません。
「スケボーがあって仲間ができる」
点だけでした。共通点。
長い期間の撮影のドキュメンタリーなので、時間の流れで
登場人物たちの変遷が非常に興味深い。
こんなに人生のスタートから苦労を課せられる方々多いの?アメリカ?
って不安になる。
不幸の多様化みたいな感じ。
そりゃぁ「行き止まり感じちゃうよな」って。
流れちゃうよな、そっちに。って。
けど、人間はしなやかで強い。
でもひとりっきりじゃ強くなれないんだろな・・・と、
その点が良く描かれています。
mid90sが人生の瞬間の切り取りだと僕は思ってます。
その切り取った人生のそのさきを描きているのが本作かなぁ?と
希望も落胆も悲しさも嬉しさも無力感も無敵感も、何もかもが
等身大の人間を描いていると思いました。
編集、とても良くできていると思います。
家庭環境が先か、社会構造が先か
私は日本で、地方の所謂中間層と呼称される家庭に生まれ育った。
そんな純日本人の自分にすら、この映画の光景は余りに近しく、様々な思いをもたらした。
人は、出自の環境を選べない。
そして、その環境で育った社会が世界の全てだと疑わず、抗いもしない。
そんな幼少〜思春期を経て
地方では大半の人間が、自分の人生に対する問いを持つこともない、既定路線の人生行程。
学生時代が人生のピークだなんて、良くある話だ。
やがて成人となり、子孫を残し、そのまた子孫に繋ぐバトンリレーを繰り返し、行き止まりの世界はそこに在り続ける。
その世界が傾いた時に、そこの住民も堕ちていくのか?
或いは、その世界が全てではないと知っても、遅過ぎた気付きや無力を言い訳に抗うこともせず、言いようのない絶望を迎えて自ら堕ちていくのだろうか?
そして、それを無力な者への攻撃で、なんとか尊厳を維持しながら、そういう集団が歪んだ世界を作っていくのだろうか?
どちらにせよ、被害者はいつも弱者で、その連鎖が止まない皮肉。
どこかで読んだ一文がふと蘇った。
「人は、なりたくないと思った者に、いつかなるのよ。」
とても深くて、それが真実。
絶対 mid90s とあわせて観るべき一本(傑作)
イリノイ州ロックフォードの実在する仲良しスケボー少年3人のドキュメント映画。しかも、そのうちの一人のビンが12年間に撮り貯めたビデオ映像を編集して監督として世に出したもの。
3人は白人のザック、黒人のキアー、そして中国系アメリカ人のビン。
地域的な背景にはラストベルト(五大湖周辺の錆び付いた工業ベルト地帯)がある。ビンの家庭環境は実の母親のインタビュー映像のなかで語られる。継父や異父兄弟からのビンへの虐待に対する母親の懺悔はこの映画のラスト近くの山場。ビンの母親は三度目の結婚を最近したらしい。キアーの家庭は離婚はしていないものの、別居し、父親に引き取られたキアーは厳しい父親と会わず家出する。その後父親が死亡し、母親のもとで同居するが、小さい弟がたくさんいる。さらに母親には新しい恋人ができてさらに弟が増える。しかし、キアーは明るい屈託のない性格からか、真面目に働き家計を助ける。キアーはそんななかでも、スケボーは続けていた。ザックはなかなかイケメンで、両親が揃っているが、出来ちゃった婚をする。妻ニナとの育児分担のストレスやインドアスケボー場の共同経営者が借金の支払いをせず、売上金を持ってトンヅラしてしまい、妻へDVをやってしまう。若妻の養育環境も殺伐としたものであったらしく、ザックの両親との関係は悪くないが、ザックはコロラド州デンバーに単身出稼ぎにいく。そこで女と出来てしまい、子供に会えない寂しさと罪悪感からますます酒量が増える。これらの複雑な事情をビンは丁寧なインタビューや実際の映像で描いていく。ザックやキアーはビンのために、本当は隠したいであろう事情をさらしてくれる。よほどの信頼感がなければ無理だろう。同時に3人はそれぞれ自分を吐露することで、自分を見直したり、親を赦し、傷ついた自分を癒すきっかけを得る。もちろん、観ている我々も辛い事情を見せつけられることにもなるが、小さい頃のスケボー少年の屈託のない笑顔やビンの優しく慈愛に満ちた眼差しを通して、まぎれもない現実を見ることができる。貧しい白人、黒人、移民の中国人の3人の少年の友情の裏にはそれぞれが抱えていた家庭や学校での居場所のなさから、「別の家族」を作る必要があったと、ビンは語るのだ。
アカデミー賞長編ドキュメント部門ノミネートの他、多数の映画祭で受賞している。この映画は制作にあたり、制作会社や配給会社が決まるまでには相当年月を要しただろう。2018年に発表されているが、同じく、2018年の作品の mid90s はあまりにも内容が似ており、うまくパクられちゃったに違いない。やはり、アメリカ社会は厳しい。資本がものをいう世界。
誰だって、小さい頃、やるせない毎日だったら、何かで現実逃避する方がむしろ健全だと思う。スケボー買えるぐらいの余裕があってよかった。
俺が撮った、俺達の物語
自身が10代の最初から、自分たちのスケボーを撮り続けてきた監督による、自分たちの映画。まさにドキュメンタリー。こういう映画が可能な時代なんだなあ、と感心。生まれた頃からの自分の動画があるのが当たり前だけでなく、自分が撮った自分たちの動画がある時代なんだ。
ただ、この映画は、その素材を生かした上で、自分たちの "最近" を、丁寧にインタビューというか、ライブ映像を撮り、ロックフォードという小さな貧乏な街と、そこに暮らす自分たちを、見事に描いてくれている。
いろいろある毎日の暮らし、基本的には面白くない暮らしの中で、いかにスケボーが彼らを支えているか、彼らにとってのスケボーの輝きは、めちゃくちゃ伝わってくる。それは、一番に監督の撮り方が上手いことに尽きる。そのスピード感、爽快さ、開放感は、スケボーをやっている者だからこそ撮れる映像じゃないかな。転んで痛そうなシーンですら、彼らの心が伝わってきたかのように「うまくいかなかったか、チクショ!」って気持ちになるよ。
黒人のキアー、白人のザック、東洋系のビン。メインに伝わってくるのは、3人の貧しく、暴力的な家庭環境の悲劇感ではなかった。そんな環境でも自分は抜け出そうともがく3人の姿が描かれ続けるので、とても気持ちのいい映画だと思う。
撮る側も、撮られる側もセラピー
微かな希望が見える気がした
映画としては観ているのがつらい作品だ。登場人物の多くが、自分では望まなかった状況に落ち込んでいく。全部が全部本人のせいという訳ではなく、全部が全部環境のせいという訳でもない。何が悪かったのだろうか。
子供に「無限の可能性」などないことは大人なら誰でもわかっている。生まれ育った環境で既に将来は限定的になっているのだ。大都会の裕福で円満な家庭に生まれた子供と、紛争地域の貧乏で子沢山のあばら家に生まれた子供とでは、おのずから将来が異なる。
本作品の主人公たちは、いずれも問題のある貧しい家庭に生まれ育った。その時点で既に将来は限られている。高等教育を受けられないから、自分なりの価値観を形成することができないまま大人になる。そうすると世間の価値観をそのまま受け入れることになる。ちゃんと働き、金を稼いで親孝行する、子供には高等教育を受けさせていい人生を歩ませるといった価値観だ。
しかしそんな価値観は人生にとって本質的ではないことに次第に気づいていく。白人のザックは大人になって漸く気付きはじめるが、気付いたときには既に人生を台無しにしてしまっていた。
中村元さんが訳した「ブッダのことば:スッタニパータ」によると「子のある者は子について喜び、また牛のある者は牛について喜ぶ。人間の執著するもとのものは喜びである。執著するもとのもののない人は実に喜ぶことがない」という悪魔パーピマンの問いに対して、ゴータマは「子のある者は子について憂い、また牛のある者は牛について憂う。実に人間の憂いは執著するもとのものである。執著するもとのもののない人は、憂うることがない」と答えている。
避妊技術が発達して避妊具が行き渡っている先進国では、子供を作るかどうかはある程度計画的なテーマである。しかしそうでない地域もある。たとえば小競り合いのような戦闘がずっと続いているアフガニスタンでは、タリバンが支配した1996年には人口が1840万人だったのに現在では3000万人を超えている。治安が悪い地域、貧しい地域ほど子沢山の傾向があるのだ。
本作品の舞台であるロックフォードもアフガニスタンほどではないにしろ、おそらく治安が悪くて貧しい地域なのだろう。主人公たちはそのあたりも自覚していて、この場所には未来がないと思っている。しかしどこに行けば未来があるのだ。他所の街では収入の当てはないし、仕事の当てすらない。とはいってもロックフォードにしがみついているだけでは何の発展もないだろう。
八方塞がりのような彼らだが、思い切って一歩踏み出すことでそれなりに道は開ける。世間の価値観で自分を判断して落ち込むようなことは無駄なことだ。ブッダの悟りにまでは永遠に至ることはないだろうが、暴力を振るった親たちの価値観を超えることはできる。そのあたりに微かな希望が見える気がした。
"滑る"
貧困、暴力、そしてスケボー
監督が少年時代から撮影してきたスケボー仲間を追ったドキュメンタリー。
個人的には「ミッド90s」を観たばかりだから流れで観ようと思ったことは確か。当初は予定に入れていなかったけど、いやーなかなかよかったな。
スケボーに乗って滑走する映像がなかなかカッコいい。監督が一緒に滑りながら撮影してるから疾走感もある。
でも、本作はそんな映像がメインではなかった。貧困、虐待、DV、アメリカ社会にはびこる問題を監督個人の問題と絡めて描いていく。暴力をふるう側、暴力を受けながらも離れない側の言い分が聞けるのだが、どちらも精神病理を感じさせる内容。いや、ここまで一般的なものになっているのだからもう社会病理と言える。やはり貧困が1番の要因なのか。
それでも撮影しているのは監督の友人たち。最後語られる近況はそれなりに希望が持てるもので少し安心した。スケボー題材の映画でいいのが続いた。
良かったぁ☺️
現代アメリカの一部分を切り取った物語
今の米国を切り取ったヒューマンドキュメンタリー、と一言で説明できてしまう作品ではあったけれど、仲間内で長年撮りためている映像がふんだんに使用されていて尚かつカメラの目線が常に深いところに入り込んでいて、かなり見応えがあった。編集や音使いも格好良くて、観賞しやすかった印象。
悲しいまでの因果、きっと監督もそれを強く感じたが故の作品、そういったことが感傷的に画面ににじみ出ていて、何気に感情に響いてくる。
内容はあくまで淡々としていて、主義主張とか社会的意義といったものはあまり感じられないかもしれないので、人によってはかなり平坦な印象を受けるかもしれない。
ここにあるのは、あくまで一つ一つのヒューマンドラマ。そしてそれをどう感じるか─ただそれのみ。
何に囚われているのか
正しいコミニケーションの大切さ
恥ずかしならこの作品の舞台となるイリノイ州ロックフォードという町については詳しくは知らない。
その為この日常的な暴力がどれほど町に染み付き住民を苦しめてるのかは分からない。あくまでザック、ギアー、ビンこの三人がこの作品で描かれている姿を見て感じた感想としてはコミニケーションの大切さこれに尽きる。
主人公の3人達は幼少期から日常的に父親から暴力を受け、時には母親や兄弟などが暴力を受ける姿を見て怯えて育つ。
大人になった今ザックは妻に暴力をし、ビンは家族を作ることを強く望まず、そしてギアーは暴力が原因で父親と喧嘩別れしそのまま関係を修復できず他界した父親を今だに後悔し心を苦しませている。
彼らの父親の姿や発言は殆ど描かれていない為暴力の真偽や詳細はわからないが、あくまで彼らの発言通りに話を進めるのであればやはり暴力はポジティブな事はなにも生まれるず、暴力から解放されてもトラウマを植え付け何年も苦しませる恐ろしい呪いである。
ギアーは劇中で暴力があったから人の物を盗む事のいけなさを理解したと発言していた。人の物を盗む事は相手を傷つけるだけではなく、あらゆる人間関係を壊すからいけない。その通りである。
ただそれらを暴力じゃないと伝える事はできなかったのか。決してそうではないだろう。
もしかしたら言葉で伝えるには暴力で伝えるより時間は要するかもしれない。ただその苦労から逃げて暴力で伝える事に意味を見出しては決していけない事がこの作品を通しても改めて伝わる。
彼らの父親もまた暴力を受けて育ったのかもしれない。
その環境から育ったものがその負の連鎖を断つのは物凄く大変な事かも知れない。
ザックが大人になってから同じように暴力をしていた事もそうだが、ギアーのように暴力から逃げる事で育つとなにかあっても逃げる事で解決をしてしまう。それに関してはザックも同じような姿が描かれていた。
誰もが暴力に快感を得て傷つけることを目的としてしてるようには見えない。どうしてもコミニケーションに行き詰まると暴力で解決しようと、そして時には逃げ出すことで人生を送ってしまってる。
きちんとしたコミニケーションが取れていたらまた違ったポジティブな道を選択できたようにも思える。
ビンはカメラを通し母親と心内を明かしたコミニケーションを取る事で最後は幸せな関係を築く事ができたのではないか。
この作品を通して改めてコミニケーションの大切さを学んだ。そして同時に誰もがみんな正しいコミニケーションを取れるわけではない。時には失敗しネガティブな事が起きる事もあるだろう。ただその時に劇中でザックが発言してたようにさらにネガティブな事を起きる事に身を任せてネガティブな事に染まらない事であろう。
ネガティブな事やそれらが続いても決して下を向かずポジティブな事を目指して諦めず日々を過ごす事の大切さを改めて感じさせてくれた。
真剣な表情にグッときた
アメリカの閉塞感のある街の3人の若者のドキュメンタリー。
カメラを構えるのは3人のなかの1人、mid90s でも仲間の中の1人がいつでもカメラを構えていたが、同じ様に10年も撮り続けた彼らの心の変化の物語。
先の事を考えないのは、そこに楽しさとか希望がないからで、環境が大きく関わってる様に見える。
それじゃ仲間との楽しさに逃げるよねって思う。でも確実に迫ってくる未来にどう対応するのか?
カメラの前で語り自分と向き合う事で、微かに変化する日常はとても前向きで良い。
同じ日に観たmid90s もそうだったが、仲間との関係が付かず離れずで、素っ気なくも仲間を想う感じが伝わってきた。
スケートボードで堂々と道路を駆け抜けて行く彼らの姿は強く印象に残り、繋がりと解放がそこにあるのは確信できる。
問題ギュゥ詰め
MINDING THE GAP
記録映像(=ドキュメンタリー)の割りには妙にスタイリッシュで個々人の葛藤の描かれ方が浅く、賛否両論、好き嫌いが別れる作品に感じました。
繁栄に見放された“ラストベルト”を舞台に、親子、男女、貧困、人種などの分断を描いたドキュメンタリーという事で、もっとエッジの効いた内容を期待しましたが見事に裏切られ残念です。
もともと「行き止まりの世界に生まれて」という邦題自体が大袈裟すぎて誇大表現ですね。
カット割りの早過ぎるカメラワークも目が疲れるだけで緊張感が削がれ逆効果かと…
★はザックとニーナの赤ちゃんがとても可愛かったので、健やかな成長を願ってひとつおまけしました。
自分的にはゴッサムシティに生まれたジョーカーの方がずっと身につまされ、心打たれましたね。
キアー、ザック、ビン
3人の青春、成長のドキュメンタリー。
mid90sと立て続けに観ました。
何らかの問題を抱えている子たちにとって、集まってボードにのる時間がいかに楽しくて支えになっていることか。
結局は問題の根底は差別や偏見や格差のある環境なのだと思うと、
改めて、特に格差も無く差別や偏見という感覚を持たずに生きれる日本はなんて生きやすい国なんだろう、と。
黒人の方が抱える差別問題は到底わたしたちには理解できることではなく、
黒人ってだけで警察官に銃を向けられたり、仕事も選べる程ではなかったり。
キアーが父親に言われたという「白人の友達がいても自分が黒人だってことを忘れるな」という言葉に
ブラインドスポッティングを思い出しました。
ザックが「落ちるとこまで落ちる」という迷言を残してる中でも、キアーは真面目に働き、車を買い、
休みだ!!ととても嬉しそうにボードにのる姿がとても印象に残っています。
疎遠になりつつも、暴力の疑惑がかかるザックに対し「あいつはそんなやつじゃない。」と言い切るキアーに、
支え合ってきた3人の仲の深さを感じました。
今ではザックもちゃんと責任を果たす努力をしているみたいだし、
キアーは街をでて、スポンサーが二社ついているとか、
ビンはこんなに立派なドキュメンタリー映画を作り…
とてもとても感慨深い作品でした。
《暴力》のある家庭に生まれて。そうした生い立ち、家庭環境がいかに影...
《暴力》のある家庭に生まれて。そうした生い立ち、家庭環境がいかに影響を与え、暗い影を落とすかについて。誰だって泣く。白人←アジア系→黒人。どうにもこうにもならない最悪な人生、どうしようもない葛藤、山積みな問題。そんな時でもいつだってスケートボードと仲間はそばにいた、スケートボードさえできればよかった、それをしているときだけは。継親への恐怖の記憶、親への複雑な気持ち。貧困層と暴力が多い街、ここから出ていけないのか。事実は小説より奇なりと言うけど、本当にすごくうまく切り取り纏められていて、また当人たちの葛藤しながらもしっかりと考えられた末の言葉選びと魂の叫びに激しく揺り動かされた。10年に渡る嘘偽りのない真実の物語、歳月が積み上げる感動、エモーショナルなカタルシス。合間合間のビルボードの使い方が効果的、音楽も良い。破壊と創造、長年にわたる苦しみと微かな希望。最後は全身から鳥肌が立つ思いだった。本当に素晴らしく感動。人種差別や子育て、親になるということ、今のアメリカをよく映し出している傑作ドキュメンタリー。彼らの人生はまだまだ(これから本当の意味で)続いていくけど、カット。
勝手に関連作『ロード・オブ・ドッグタウン』『ブラインドスポッティング』
今年映画館鑑賞48本目たぶん
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