夢のアンデスのレビュー・感想・評価
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夢のFUJIYAMA 夢の大和民族の住む山
『クーデターにかかわった人達は未だに自分たちは国の為に戦ったと信じている。そして、子供を含めた無防備な人達を殺害した事を「国の為だった」と肯定している』
そして、その
『軍事政権は国を売り渡した』
この映画を見て思った。なんかどこかの国に似ていないか?たとえ民主主義の国と言っても。アメリカじゃなくてもっと身近な国さ!
そして、締めくくる言葉は『貧富の格差は増すばかり』どっかの国の総理大臣の提唱する経済政策も同じ。でも、そもそもの犯してきた罪については罰を受けているわけでは無い。
さて。
チリ
チリという国については、南米の細長い国、美味しいワイン、くらいのイメージで、 このような歴史があったことを初めて知った。 自国に残って動乱の写真を長期にわたり撮り続けた写真家、この映画の監督、実際のデモに参加する市民達、どの立場にいても、祖国を想う気持ちは同じ。 逆に彼らに暴行を加える若い警察官達はどう感じていたのだろうか。 これからは、チリワインも今までとは違う味わいになりそう。
アンデスを俯瞰
アンデスを大きく俯瞰。チリからのアンデスの風景確かにあまり見たことがない。チリといえば壮絶なピノチェト政権による人々の苦難、公権力による拷問、虐殺、行方不明者、女性たちの戦いというイメージ、そして、鉱山、、ESG、とかSDGsとかが花盛りの今、鉱山での搾取や先住民族の問題をなんとなく想起させるがやはり、という場面、景色も俯瞰。冒頭は、建物の亀裂、国民国土人の往来やコミュニティの分断を示すような亀裂のクローズアップに内省的な監督の語りでアンデスの彼方寝落ちしそうに。 亡命、海外移住せずにずっとチリでカメラをまわし記録を撮り貯めるカメラマンがすごいその意思実現力気負わず恐れずとにかくデモや集会をカメラに捉える、淡々とやるべきことをしてるだけといった風情で、しかも1人で撮影。この方を見るだけでも5つ星だし、日本からは遠いチリのことや、ヒマラヤとは違う佇まいのアンデスを見るだけでも価値あり。地元のおじさんがアンデスは椅子の背もたれのようと語るのも印象に残る。
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