ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりからのレビュー・感想・評価
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いっそセレナーデ
オープニング・クレジットの間に、めくるめくスピードで映画一本分くらい話が進むので、どうなることかと思っていたら、そこからの変化球が本当の決め球だった。
最初執筆中の小説と現実が行き来するあたりは、これは「おかしなおかしな大冒険」をやろうとしているのかなとも思ったが、そうではなかった。
別世界に行った主人公が元の世界に戻ろうとする動機が、初めは“①失った名声を取り戻す”ためだったのが、やがて“②失った妻を取り戻す”思いの方が強くなり、さらに“オリヴィアのピアニストとしての名声”と“自らの作家としての名声”を秤にかけた結果、“③今の世界を選択する”と。台詞に出しては何も説明しないので少しとまどうが、すんなり腑に落ちた。このあたりがフランス映画ならではの粋とも言える。
結局何がきっかけで別世界に行ったのかはよくわからず、主人公は小説の結末がどうのと一人合点していたが、検証しないままなので何とも言えない。私は最後てっきり、二人が同時に気絶したベンチのシーンに戻ると信じていたが。
元ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラー似の友人にはかなり笑わせてもらった。
オリビアのピアノを聴きながら・・・
尾崎亜美の名曲「オリビアを聴きながら」のオリビアはオリビア・ニュートン=ジョンのこと。なぜか杏里が歌う曲よりソングライターでもある尾崎亜美バージョンが好きです。この曲を思い出しただけで、好きなコーヒーがジャスミンティーに、好きな花がカトレアに脳内変換されてしまいました。「恋の季節」といえばピンキーとキラーズだろ!と思ってるオッサンのレビューなんだから気にしないでね。ちなみに新エヴァ破でも使われてます・・・
映画ではオリヴィアがこっそり弾いていたシューベルトの「セレナード」に心を持っていかれたラファエル。恋に落ちたことが全て!彼女なしの生活は考えられなくなったのだが・・・未完成と結末といった抽象的な伏線から、いきなりのパラレルワールド突入です。
まったく変わってしまった人間関係。しかし、親友のフェリックスだけは同じ。ピンポン、ピンポン、胸にタトゥまで入れています。二人はゲイ?などとミスリードしようとして、卓球好きの二人で笑わせてくれるのです。まぁ、言ってみれば“卓球ヲタクワールド”!見知らぬ自分の部屋には毛沢東が卓球してるかのようなポスターまで貼ってあります。そんな仲良し二人組。俺は人気小説家だったんだぞ!と現世界に戻りたくてしょうがないラファエルと、なんとか恋愛を復活させようと相談に乗るフェリックスの奮闘ぶり。教師をディスったりするのはちょっと許せないけど、怒らないのがいい奴の証拠。小説家といっても「ゾルタン」シリーズだけなんだから、そのうち落ちぶれるよ・・・
まぁ、この親友フェリックスがいなければ、とてもつまらないSFラブコメディになったことでしょう。まぁ、最後にはラファエルもイキなことをしまけどね。現世界のラファエルもいい奴だったんだな~って感じです。特殊相対性理論も引き合いに出して講義するフェリックスだったけど、気になるのがジャン・レノが出演してる『おかしなおかしな訪問者』。未見だ。
最終的には元の世界に戻れるんだろうと軽い気持ちだったけど、意外なことに新天地でもう一度恋愛をやり直そうという展開でした。おばあちゃんの記憶や指輪の伏線はどうなった?とか気にしなければ幸せになれる映画でした。個人的には序盤のキスシーンやピアノ連弾で感動してしまい、後半はダレてしまいました。
オリヴィアは外見はもちろん 内面もとっても素敵な女性 もう一つの世...
オリヴィアは外見はもちろん
内面もとっても素敵な女性
もう一つの世界で
人気ピアニストになっていても
高慢なところなど全くなく
誰にも自然体で接している
「10年前に出会っていたら…」と
残念そうに言っていたけど
今カレのプロポーズを振り切って
ラファエルの方に飛び込んできたのだから
2人はよっぽど相性がよいというか
やはり運命の糸で結ばれていたのでしょうか
この先の2人のストーリーは
描かれていないけれど
もう一つの世界の方も悪くない気がする
海辺のレストランで
オリヴィアが語っていたように
子どもが産まれて
子育ての思い出も
2人で分かち合っていく人生を想像したい
〝恋〟が〝愛〟に変わるとき
やっと観られた〜フランス発の素敵なラブストーリーだった。
出会って恋に落ちて結婚して…までがテンポよく素早く描かれていて、えっ?と思ったんだけど…
考えてみたらその後の人生の方が長いんですよね〜
人間って誰かを好きになるのは意外と簡単だけど、結婚となると自分の人生と相手の人生を共有しながら何十年も一緒に生きてくわけだから難しいよね。
自分が小説家になる成功、相手の失敗。
相手がピアニストになる成功、自分の失敗。
愛や恋があれば大丈夫なんてことはない。
でもお互いの夢や生き方を尊重しながら2人とも成功する道だってあるのかもしれない。
ラファエルが本当の愛を知り、彼女の生き方を尊重して自分が成功した世界の方へ引き戻そうとするのを止めたあたりから…涙がぶわっと出た。
笑って泣けて大切なことに気づかせてくれる恋愛映画。
フランスの街並みが良かった上にカマルグの湿地帯の美しい風景まで見せてくれて感激だった。
あと、主人公の心情に寄り添うように流れるピアノBGMが良い。
ピアニストの彼女が奏でるピアノ曲もとても良い。
ラストシーンはもう最高ーー!でした。
あの後の2人を想像しながら元気に帰宅したよ〜
別の世界線の物語
高校でピアノの上手な女性オリビアに出会い
二人を模した小説を書く事で成功した主人公
支えてくれた彼女はピアニストとして成功できない
忙しさのせいもあるのか、有名になる事で傲慢にもなってしまう
そんなある日彼女と喧嘩し世が明けると別の世界に居ることに気づく
その世界の違いは彼女と彼の関係性で
彼女がピアニスト として成功しており
彼は小学校の教師をしながら卓球に勤しむうだつが上がらない生活をしている
この世界の事がわからないまま彼女に必死に近づこうとするが...
紆余曲折あって
何とか彼女とよりを戻そうと必死にアプローチをして
小説を彼女に読んでもらえれば
元の世界にもどるものと知る
彼女に一度は小説を渡すが
彼女のピアノの演奏を聴き感銘を受け、
いかに元の世界での自分という存在が彼女が成功する機会を奪っていたのかに気づき
彼女の幸せを想い小説を回収する事を選択する...
ってここまでで良い!(笑)
最後のキスシーンはいらんよ
彼の想いの強さが感じられてそのままでも切なくていいじゃない
何故、簡単な方に流れたかな
フランス映画に偏見はないが
恋にうるさそうなお国柄なのに何故こうしたかな?
成就しなくても相手を想う恋愛の切なさが出てて
とても良かったのになぁ
最後のキスシーンは美しかったけど
無い方が絶対切なくて良かったと想うんだけどな
脚本を煮詰めきらなかった感もあるかな
でも、なかなか楽しめる恋愛ファンタジー映画でした
フレンチキスと月老
街の景色や実家のある海辺の撮り方、移動する人物など美しいショットがたくさん
主人公のある種のガサツさが物語の鍵(勝手にふるえてろ
'17の二のよう)
相手を顧み己を省みて二度目のロマンチック(実用的!難しいけど)
売り方はアレだが作品の視点もターゲットも男性です
間違いに気付いたら?はじめからやり直そう!
ボタンを掛け違えたことにより、現在ばかりか過去まで変わってしまったというファンタジー・ラブコメディ。
人気SF作家のラファエルは、忙しすぎてピアノ講師の妻オリヴィアとはすれ違いの生活が続いていた。ある日妻と大喧嘩して翌朝目覚めると妻は消えていて、自身の環境も激変していた。オリヴィアは有名なピアニスト、自分は中学の国語教師で、自堕落ともいえる生活を送っているらしい。
パラレルワールドに迷い込んでしまったのか?どこで間違った?修正すれば元の世界に帰れる?何とか元に戻そう。まず妻とまた一から始めなければ。ジタバタするラファエル。元の世界でも友達のフェリックスに協力を頼みますが、相変わらず自己中心的。いろいろ試すも戻りません。
ようやく最後の手段に望みを託しますが、そもそもどうしてこうなったのか。自身の慢心が招いた結果ではなかったか?自分が得た名声と地位は、本当に自分だけの力で勝ち取ったものだろうか。
結局、ラファエルが取った行動。彼は、これはパラレルワールドではなく、自分が再び間違えたら、ピアニストのオリヴィアは存在しなくなると思ったのかもしれません。(すみません、パラレルワールドの定義を良く知らないので、私はこう思いました)
元に戻っても妻のピアノは聴けるけれど、オリヴィアには夢を叶えてもらいたい。自分はそれを望んでいたはずだ、と気付いたのでしょう。
ラファエルはまた小説を書くでしょうか。私は書いて欲しいです。でも彼は変わったから、作風は以前とは違うのでしょう。
映画も女優さんもgood〜!
可愛く、綺麗な、なおかつナイスボディーで性格も良い完璧な女優さんを久々に拝見しました。コンビの主演男優は逆に野生人っぽく、よほどの相性がいいんだなという印象で、元サヤに収まってほしいし、そうなるんだろうと思ってたんだけども、ラストはそう来たかという感じだった。んーとも思ったけどそれもありか!という思いに自分を納得させました。来世ではまた二人出会い‥‥と、思いました!
とにかく、女優さんに惹き込まれましたね!www
私を忘れないで、真実の愛、誠実な友情
「私を忘れないで」
「真実の愛」
「誠実な友情」
フランスでの、忘れな草の花言葉です。(いくつかのサイトを参考にしました)
この映画に詰まっている要素だと思いませんか。
フランソワ・シビルさん、『パリのどこかで、あなたと』の時もそうなんですが、せつない表情に色気があるんです。
恋愛で苦しいのは、それだけ相手の事を好きだから。
苦しむ表情の格好いいシビルさんは、恋愛映画に最高に合います。
さて、いきなり話が飛びますが、ラファエルの最後の行動には驚きました。
でも、余計な物を取っ払ってシンプルに考えると、彼自身が変わる為には、必要な行動だったと思えてくるの。
人は恋愛に対して結果を求めて行動してしまいがち。
でも時として、結果を求めず正しいと思った行動を取る事も、恋愛には必要なのだと思います。
最後にもう一つこの映画の良かった点を。
それは、パンフレット。
パンフレットのコラムが、七月隆文さんなんですよ。
私の好きな映画、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の原作者ですよ。
きっと、パンフレットの責任者も『ぼく明日』好きな人なんだろうと考えたら、嬉しくなっちゃいました。
オリヴィアの可愛さと脚本の粗さで評価が紛糾した
タイムスリップとパラレルワールドは全く別物である。一般的にタイムスリップは過去に戻った人間が起こした行動で現在・未来が変わってしまうのに対して、パラレルワールドは別世界なのでそれぞれの世界への影響は少ない。厳密に言えば過去を変えた現在は以前と同じ現在とは言えないのでパラレルワールド的な存在になるのだが。
ではパラレルワールドにいる妻(地位も記憶も変わってしまっている)はその人本人と言えるのか。微妙なところだが、それでも恋に落ちてしまうのが映画ってやつ。有名なピアニストになっていたオリヴィアは、ラファエルの知っているオリヴィアとはかなり違う。好きなお菓子とかコーヒーへのこだわりとか。心が折れてしまいそうなシチュエーションだ。それでもあの手この手で彼女に近づこうとする姿はたくましい。真っ直ぐな愛の姿に見える。
結局パラレルワールドからどうやって戻るのかとか、最後どうするってところは結構粗いんだけど、なんか強引にハッピーエンドに持っていかれた。オリヴィア役のジョセフィーヌ・ジャピがとにかくかわいいからごまかされた感じ(去年の予告を観てから心待ちにしていただけのことはある)。途中で挟まれる思い出のシーンがとにかくかわいくて幸せそうなんだ。あれがこの映画の評価のベースになった。あれだけでかなり高くなった。
でも、ラファエルの決断ってどうなんだろ。ピアニストとして活躍してる彼女を尊重している感じだが、実は結構自分勝手な決断だ。元の世界のオリヴィアとは別人だから彼が元の世界に戻ってもなんの影響もない気がするし、むしろ元の世界に自分が戻るのが彼の望んだことにつながるんじゃないのか。元の世界に戻らず身を引こうとする姿は自分に酔ってるだけにも見えてしまった。しかも、彼女がやっぱりあなたのことが好き!ってなったらオールOKなのかい!なかなか複雑な気持ちになる結末だった。タイムスリップとパラレルワールドは違う(大事だから2回言ってみた)。
恋しちゃたんだぁ〜🎵な気分になっちゃうよ❤️
サブタイトルでストーリーが読めてしまう
「やっちまってくれてぇ〜💦」な邦題にテンションが下がる事が多々ありますが
結末にちっさな拍手👏をしちゃった位!
着地地点までの道筋が観心地良過ぎて…
ロマンティックで素敵な時間を過ごせました😊
ラブ❤️は勿論!ちょいとばかりのSFモードに主人公ラフェルと親友フェリックスとの粋な友情物語にキラキラなファンタジー…冴えないGWの最中、最高の宝箱に出会えましたね😊
何よりも地味なピアノ教師と国民的なピアニスト
どちらにもぴったりとハマるオリヴィア役のジョセフィーヌ・ジャビのキュートっぷりに万歳したい🙌
風薫る5月に是非お勧めしたい!
気持ち良き萌え物語でした!
この主人公を「純愛を貫く人」と見るか「自分勝手な奴」ととるかによって、作品の評価も「天と地」ほどに違ってくる気がします。
予告の雰囲気が良い感じだったので、気になった作品です。
並行世界を跨いでの純愛ロマンが描かれるのか と
一方的に期待をして鑑賞です。
出会いは高校生のとき。
ヒロインの弾くピアノの音色に惹かれ
音楽室にやってきた主人公。
誤って非常ベルを鳴らしてしまい逃げ出す二人。 ふむふむ
ここまでの展開は、まあ理解できる。 うん。
脱出に成功した直後、同時に気を失う二人 (さあ大変)
気がついた二人はお互いが気になり出し (きたきた)
お付き合いが始まるのでした。 (よしよし)
スクリーン画面上では、
それから交際を重ねて行く二人の姿が
次々と映し出されて行きます。
家の中に増えていくトロフィーや賞状
やがて結婚
と
順調に見えたのですが…
作家として成功していく主人公 その陰で
増えていくヒロインとのすれ違い
次第に気持ちの隙間が広がり始める …うーん
男の気持ちが自分から
離れてしまったのかもしれない、と
ヒロインは不満と不安を口にする。
返ってきたのは
うんざりとした表情と
疲れているんだという返事 … あ~あ
「もう昔のようには貴方の事を想えない」
涙を浮かべるヒロインと
苛立つ主人公
男は荒ぶる心のまま一人で酒場へと出かけ
戻ってきてヒロインの脇で眠りにつくが、
次の朝
男の周りの世界は一変していた。
ヒロインの姿が見えない 居ない
彼女を探し始める男だが…
次第に気が付き始める
「何かがおかしい」
やがて主人公は気付きます。
この世界では
自分は普通の小学校教師で
彼女は国民的人気ピアニスト !
どうなっている???
と、まあ
このような感じでお話が進むのですが…。
◇
余りにも自己中心な主人公と
なぜか彼と行動を共にするようになるヒロイン。
何故そうなる? が続き
並行世界で二人が再びカップルになっても
ためいきしか出てきませんでした …はぁぁぁぁ
せめて最後は
元の世界の、元の場面につながるような
元の世界のヒロインにも救いが欲しかったなぁ と
そんな気がしています。 はい
素直に楽しめる作品
というわけではありませんでした。
(鑑賞後、あれこれと妄想だけ膨らみました…)
◇あれこれ
それにしても
主人公の周りの人々、不幸になった気が…。
・並行世界の主人公の彼女 でしょ
・並行世界のヒロインの彼氏 でしょ
・元の世界のヒロイン も当然
並行世界の、主人公の教え子達だって、
自分たちの先生がある日突然別人になってしまってワケで…
困ったものです。
そういえば
入れ替わり後の元の世界には
並行世界の主人公(学校教師) が入れ違いで行ったのでしょうか …?
◇余談
観終えて頭に浮かんだ歌が2つ。
「いいじゃないの幸せならば」 (作詞:岩谷時子)
「世界は二人のために」 (作詞:山上路夫)
つめたい女だと 人は言うけれど
いいじゃないの 幸せならば とか
二人のため 世界はあるの とか
この作品のことを歌っているのかしらと
そんな気がしてしまいました。
※本来は、どちらも
昭和を代表する素敵なムード歌謡です。 (…冷汗)
◇余談その2
主人公(ラファエル)役のフランソワ・シビル
笑った顔が ”なすび” (懸賞生活の)
に似てるなぁ、なんて思って見てました。
◇最後に
作品の原題は 「Mon inconnue」
直訳すると 「私の見知らぬ人」 ※グーグル翻訳先生より
作品の邦題は 「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」
どこをどう訳すとこの邦題になるのか、謎です。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
ちょっと身勝手な彼。
人生。こんな事が起きるの。
同じ高校だったふたりラファエルとオリビア。
ラファエルの生きている世界とオリビアの生きている世界がそれぞれにある。
ラフェエルの世界ではオリビアと愛しあって結婚したのに仕事が順調になってくると。何時しか彼女のことを気使うことも無くなり…… そしていつの間にかオリビアの世界に…… 彼女がピアニストとして成功していた。
ラファエルは自分本位に生きてきたからオリビアの世界ではなかなか馴染めず大変だったと思う。本当に身勝手だなぁ~と思うところがあちらこちらにあるけど何故か憎めない。彼女をとっても愛しているから。
オリビアを自分の世界に連れ戻そうと必死で…
でも。彼女のピアノの演奏を聴いてこのままピアニストとして生きたほうが幸せと感じた。(ピアノ演奏は感動しました。彼の書く小説よりも)
最後。ハッピーエンドで終わったけど…どうなのかな。
別にハッピーエンドでなくても。
#37 ここ数年では最高のラブストーリー
目が覚めたら別の世界になってたのはよくある話だか、ほどよいコメディ仕立てと美男美女カップルのおかげで最高の出来になっている。
大事なのは元の世界に戻るんじゃなくて彼女の愛を取り返すこと。
しかし最後は彼女を取り戻すよりも彼女の成功と今の立場を受け入れた主人公が潔い。
コロナ禍だから劇場内で大声で笑えないのが残念。
さらに休業中の映画館が多いから、こんなに良い作品を多くの人に見てもらえないのがもっと残念。
早く映画館が再開されて、みんなに見てもらえますように。
François Civil に抱かれたい(アタシは生物学的には♂)
パラレルワールドのストーリーだが、小説が売れて有頂天になり、忙殺され、大事な彼女を思い遣る余裕のないお前!ラファエル!
一般人でもよくある話しじゃないかと思う。家のライトスタンドをぶっ壊して、呑みにいっちまったお前。バチが当たったんだよ。
本当の恋はいつ訪れるかはわからない。でも、この話はなぜか根本的な男女の相性について考えさせられる。オリビアが言った言葉。「10年前に会っていたら・・・」これは間違いない。パラレルワールドだろうが、そうでなかろうが、そう思えたら本物なのだよ。
私はまだ「私の知らない私の素顔」を引きずっていることに前半の途中から気づいた。ジョセフィーヌ・ジャピ。高校生の頃のピンク色のメガネ。大人になってからはメガネなし。なんとなくジュリエット・ビノッシュの若い頃を思わせる。私の知らない私の素顔のジュリエット・ビノッシュの妄想が怨念のようにこの映画でも続いている物語のような気がして、高校生の頃の初恋と大人の恋のふたつをダブルゲットしたような、ビノッシュにとってはすごいお得感を感じた。
ラストの選択は納得。
だって、自分の都合の悪いところは消去して、新しい状況で最愛の人のために生きることを選択できたんだから
幸せだよ。ズルい。
リセットポイントは二ヶ所あると思う。
高校生の時の意識消失ベンチと結婚後の荒れたあの日。
でも、そのどちらをとっても幸せにはなれない気がする。物語の結末を変えても。
現実では決して元に戻れない夢を見させてもらった。
やっぱり、失ったあとからわかる大事なことの話しだった。パラレルワールドはあんまり関係ない。
親友のフェリックスがとてもいとしいと思った。フェリックスなしでは成立しない世界でもあった。
PINGとPONGは消えない。
フランシス・シビル。男からみてもすごく魅力的。黒のボクサーパンツの突起見た?
本気出したら、もっとすごいよ!
このままフランス映画で頑張って欲しい。ハリウッドに行ったらコ・ロ・ス。
自分の幸せか彼女の幸せか
夢を叶え人気SF作家になった主人公ラファエルとピアニストの夢を諦めた妻オリヴィアの話
ある日目を覚ますとラファエルは冴えない教師、オリヴィアは人気ピアニストでラファエルを知らない世界だったという異世界系ラブストーリー
これ系の話でいつも思うんです。
彼女は自分と一緒が1番幸せ!現世界の彼女の人生なんか知ったことか!彼女が振り向いてくれたら全部OK!的な
すごい自信だな…でもそれは愛なの?
少しは今の彼女の事考えてあげなよと…
本作のラファエルも客観的にみるとクソ野郎成分が強いし自分勝手!なのに結構モテるの(怒)
だけど親友フェリックスとのやりとりや前の世界で妻にしてきた事を振り返る姿に根っこはいいヤツなんだろうなって思えた
だから考えたんでしょうね
彼女の幸せが何かを
ラストのセリフのない流れ…とってもよかった
ラファエル、君のこと嫌いじゃないです
最後に一言
内容とは関係ないのですが
近所の映画館では本来なら6月半ばの公開予定でした
でも緊急事態宣言の影響で期待の新作が次々に延期されていく中で本作は都会と同じ5/7に繰り上げ公開に
いろんな人が動いた結果なんだろうな
おかげで皆と同じ時期に観ることができました
感謝です
見たこと無い顔は妄想で浮かばない
10年前に高校で知り合ったピアニストを目指すメガネっ娘と結婚した小説家の夫が、ある日並行世界で目覚めて巻き起こる話。
忙しさにかまけてピアノ教室を営むオリヴィアとすれ違い、飲みに出かけたラファエルが目覚めると、国語教師だし、結婚してないし、オリヴィアは超有名人だし、自分のことを知らないし、と展開していく。
まあ、お約束なのかも知れないけれど、何の根拠もなくこうすれば戻れる!と勝手に決めつけてそこに向かって行ったりするのってどうなんでしょう。
しかもコメディ要素はほぼ無くて空気感は軽いもののマジメにストーリーが転がって行くし、ダメだったとわかったら、又根拠もなく無くこの世界に来た経緯がわかった!って???
これはこれで結構面白かったけど、元の世界のオリヴィアは放置ですか…これって嫁に似ている別人を好きになって略奪したっていう話になってしまうんじゃないですかね?
これなら戻るか悲哀か、若しくは夢オチという結末の方が良かった。
なんならオープニングからそなままSFアクションでも良かったかもw
もやもやした
異世界というか、パラレルワールドの自分と入れ替わってしまった男のラブストーリー。
前半は「自分が元の世界に戻るためにオリヴィアを利用」する展開で、後半は「いかにもう一つの世界のオリヴィアと寝るのか」にシフトしちゃって、イラついて仕方なく。
男目線の作り方で、全然オリヴィアの話も聞かずに自己完結。
主人公がやるべきことは、「奥さんへの愛を思い出し、自らの行いを反省し、元の世界に戻って二人で幸せになること」または、「自分はどうなってもいいから、二つの世界の二人の『オリヴィア』それぞれに幸せになってもらうこと」ではないかと思うのだが。
ラストで主人公は元の世界に戻らないことを選択するけれども、ナルシストのとった身勝手な自己満足にすぎず、結果としてなんとなくカップル成立というのはご都合主義でしょ?
これでは元の世界のオリヴィアはいなかったことになり、殺したも同然ではないのか?
非常にもやもやしました。
フランス映画は、ヤッパ良いわ!ってならない拙さ。
良い事は良いんですけどね。この話、って言うより、この男には声援を送る気持ちになれん事ないですか?
「イヤ。そんな事より、頑張って小説書けば良いんちゃいます?」
などと考えだすと、もうダメw
「この世界・この状態が彼女にとっては一番幸せなんだ。身を引こう。」
ってなるのが最後の最後。で予定通りのオチ。流石に今時、これじゃポロリーンまでは行かんどすw
サイクリングしてた海岸線が綺麗だったのと、親友役のバジャマン・ラベルネは最高でした。
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