Our Friend アワー・フレンド

劇場公開日:2021年10月15日

Our Friend アワー・フレンド

解説・あらすじ

「Esquire」誌に掲載され、全米雑誌大賞を受賞したエッセイを、ケイシー・アフレック、ダコタ・ジョンソン、ジェイソン・シーゲルのキャストで映画化。2人の幼い娘を育てながら、懸命に毎日を送っていたジャーナリストのマットと妻のニコル。しかし、ニコルが末期がんの宣告を受けたことから、家族の日常は一変する。妻の介護と子育てによる負担が重くのしかかるマットに救いの手を差し伸べたのは、2人の親友デインだった。生きる希望を失いかけていた時に、マットとニコルから心を救われた過去を持っていたデインは、2人を手伝うため、ニューオリンズからアラバマ州の田舎町フェアホープまで車を走らせ、ティーグ家に住み込んで彼らをサポートすることになるが……。監督はドキュメンタリー作品「Blackfish」で英国アカデミー賞にノミネートされたガブリエラ・カウパースウェイト。

2019年製作/126分/G/アメリカ
原題または英題:Our Friend
配給:STAR CHANNEL MOVIES
劇場公開日:2021年10月15日

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映画レビュー

4.0 名優たちの穏やかなアンサンブルに引き込まれる

2021年10月25日
PCから投稿

愛する家族が闘病を余儀なくされる痛みと悲しみを伴った物語ではあるものの、本作は決してお涙頂戴的な展開に陥ることがない。それどころか非常にさりげない語り口で”生の輝き”を伝えてくれる。直近の出来事が描かれたかと思えば、次の場面では話がずっと過去へ飛ぶなど、いわば直線的な時間軸で進む物語ではないが、これがどういうわけか、記憶の中で次々と浮かんでは消えていく泡沫を見つめているみたいで胸を打つ。この特殊な構成が成立しているのも、すべては三人の芸達者たちが見事なアンサンブルを奏でているからだろう。通常だとこの内容で2時間は長いと感じるはずが、彼らの手にかかると各場面がどれも宝物のように輝きだす。彼らの自然体の演技には、かくも観る者を穏やかに引きこむ力があるのだ。誰もが出会いと別れを繰り返しながら歩み続ける人生。見終わってふと周囲を見廻し、自分を支える大切な人たちの存在に感謝の気持ちを捧げたくなった。

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牛津厚信

3.5 良作です、大きな余韻が残ります それでも見終わったあとには、おおきな余韻がのこりました それでも見終わったあとには、おおきな余韻がのこりました

2025年10月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アワーフレンド
2019年公開 米国映画
良作です
実話だそうです
ラストで、本作はマットが書いた本によるものだと説明されます
淡々と劇的でも、感情に訴えてくるわけでもなく、自然話で普通の振る舞いを女性監督らしいこまやかな視線で映画にまとめあげています
決してお涙頂戴式の安直な映画ではありません

時系列が行きつ戻りつするので少しわかりにくいところはありますが、大した筋があるわけでもありません
マットとニコルの夫婦にはまだ少女な二人の娘がいます
マットにはデインという親友がいます
ニコルが末期癌を告知され、ニコルの闘病とマットの介護が始まります
序盤は娘達にママがいなくなることをどう伝えるかのシーンです
ニコルとマットのなれそめ、忙しい仕事でのすれ違い、そしてこの夫婦とデインとの出会い、告知、闘病の開始、介護の負担、子供達の学校への送り迎えなどのエピソードが綴られます
薬による副作用や死への恐怖で、錯乱したり、暴言をニコルがすることもありますデインがなせそこまで献身的なのか?
デインに生きる意味を教えてくれたマットとニコルの二人の友人のために自分できることをする
それがまた自分の生きる意味を確認する事であったのでしょう
人間として当たり前のことを誠実に果たすことの尊さがこの21世紀の殺伐とした世界の中でもデインはやり遂げたのです
自分にはとても出来ないと思いつつ、少しでも真似ごとができるような人間でありたいと思うそんな映画でした
感動もカタルシスもありません
それでも見終わったあとには、おおきな余韻がのこりました

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あき240

4.5 ありがとうだけでは足りない!抱きしめたい想い♥

2023年3月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

雑誌に掲載されたエッセイを元にした映画
らしく、1つのドキュメンタリー番組を見た感覚になりました。
ガンに冒され、妻のニコルに余命わずかとの宣告、青天の霹靂だったことかと思います。
夫と幼い娘たちと日常生活を送ることが
当たり前だったけど、日に日に弱っていく自分を受け入れる覚悟は計り知れないものと
思いました。
妻のニコルを日々、介助するマット
家族の気持ちに寄り添いながら、サポートするディンの敬愛が描かれていました。
ニコルが安らかに息を引き取ったとき、
天国で再会したい、2人が出逢った頃と同じ気持ちでいるように、柔らかな陽射しが
見送りした家族を照らしていました。

コメントする 2件)
共感した! 6件)
美紅

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