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映画レビュー
トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2020
若かりし頃の弟、アキが男前過ぎてビックリな反面、役柄は相当なクズっぷりを発揮する天然を含んだようなキャラで最低最悪なのは間違いないのに、その天然さが何だか観ていて心地良くも。
誰彼構わず嘘で誤魔化しその場を繕う、そんな場面の繰り返しをコミカルに描いていてホノボノする。
フィンランドのロックンロール、カウリスマキ兄弟には雰囲気や音楽的にもPUNKを感じる、特に初期の。
映画館のスクリーンでは「はなればなれに」がかかり、真似たシーンや「勝手にしやがれ」をオマージュしたようなラストなどゴダールを想起させられたり、ハル・ハートリーはカウリスマキっぽい?特に兄のミカ。
劇中の"水着の妖精"は「オリ・マキの人生で最も幸せな日」でも同じシーンがあり、フィンランド特有か?
嘘つきってより、デタラメな人間性に少しだけ心配になってしまう、クズなのに憎めない主人公に夢中になる。
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