嘘つき

嘘つき

解説

「トーキョーノーザンライツフェスティバル2020」(20年2月8~14日/ユーロスペース)で上映。

1981年製作/52分/フィンランド・西ドイツ合作
原題または英題:Vedenneito

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映画レビュー

4.0トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2020

2020年2月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

若かりし頃の弟、アキが男前過ぎてビックリな反面、役柄は相当なクズっぷりを発揮する天然を含んだようなキャラで最低最悪なのは間違いないのに、その天然さが何だか観ていて心地良くも。

誰彼構わず嘘で誤魔化しその場を繕う、そんな場面の繰り返しをコミカルに描いていてホノボノする。

フィンランドのロックンロール、カウリスマキ兄弟には雰囲気や音楽的にもPUNKを感じる、特に初期の。

映画館のスクリーンでは「はなればなれに」がかかり、真似たシーンや「勝手にしやがれ」をオマージュしたようなラストなどゴダールを想起させられたり、ハル・ハートリーはカウリスマキっぽい?特に兄のミカ。

劇中の"水着の妖精"は「オリ・マキの人生で最も幸せな日」でも同じシーンがあり、フィンランド特有か?

嘘つきってより、デタラメな人間性に少しだけ心配になってしまう、クズなのに憎めない主人公に夢中になる。

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万年 東一