「声演技はよかった」映画 えんとつ町のプペル たたたたさんの映画レビュー(感想・評価)
声演技はよかった
原作未読で前情報も持たずに観ました。
舞台のえんとつ町のビジュアル設定は非常に凝ってて、観てるだけでワクワクする。
あと演者さんの声演技の自然さに驚く。
窪田さんと芦田愛菜ちゃんさんの演技がすばらしい。
芦田愛菜ちゃんさんが演ってるってわかって観ても、集中して聞き分けないと芦田さんが透けて見えてこない自然さ!
一番のテーマはキービジュアルにある『信じぬく』ですね、
観終わったあとにはそれ以外ないと言えるぐらい、ぴったりくる言葉です。
信じる、ではなく、信じぬく、なのが重要ですね。
夢とか憧れとか他人には無価値なものを恐れず信じぬく。
父との幼気な会話、託された想いを信じぬく。
周囲の語る"べき論"に対して、自分の心が感じた違和感を信じぬく。
+夢に立ち向かうときに、友だちが横にいてくれることの心強さ
ということなんだと思うし、西野さん自身がプペルを通じて夢を叶えたことを重ねて考えれば、グッとくるメッセージではあるんだけど、、、
どうしても私の感覚と合わなかったのは、プペルに対するごみ人間という呼び方。
子どもを主な鑑賞者、メッセージの受け取り手として想定している物語にもかかわらず、
それにそぐわない品のない呼び方のため、そのギャップから、描きたいテーマがぼやけてしまっていると感じた。
せめて がたくた人間とかそれぐらいマイルドな表現でもよかったのでは?
主人公がプペルを信じぬかないシーンでそこはお前だけは信じぬけよ…とか、最後友だちいなくなっちゃってそれでいいのか?など、思ったことはたくさんあったけど、
とにかく子どもの吸収力(清濁なんでも飲んでしまう能力)にもっと注意を払って欲しかったというのが、個人的な終着点です。
でも西野さんの夢を叶えた事実には率直に感服します。