サイバー・ゴースト・セキュリティのレビュー・感想・評価
全3件を表示
ネクロマンサー(死霊魔術師)
ゾンビ映画もネタが尽きたのか謎の魔女とか悪魔祓い、スマホゲームを絡めて新境地を拓こうとB級映画界も懸命ですね。
ポケモンゴーをモチーフにしたようなスマホ・ゲーム、熱中すると悪魔に魂を吸い取られゾンビ化、現代人のスマホ依存を皮肉ったような切り口はまあまあです。
これを阻止しようと魔女軍団と闘うのはネクロマンサーと呼ばれるこれまた謎の集団、ベースにギリシャ神話ホメロスのネクロマンシー(死霊魔術)があるらしい、現代なので電気装置のような仕掛けを使っているが、やってることは悪霊を実体化させて破壊とか死者の復活と荒唐無稽、魔女とネクロマンシーも似たもの同志、魔女と息子の因縁の対決とか魔界の血脈が入り乱れるのはスター・ウォーズっぽく見せたかったのか。
それにしてもイタリアの宝石と呼ばれたモニカ・ベルッチさんを悪魔に仕立てて残酷シーンのオンパレード、複雑な心境です。
荒唐無稽を糞まじめに通すのがB級映画の心意気だと思うのですが、昨今は下ネタ絡みのコメディに寄せる傾向が目立ちます、監督のプライドが邪魔をするのか遊びですよと逃げてるようで潔さに欠けますね。もっとも、中身はスプラッター系のゾンビホラーなので気の毒と言えないことも無いですが・・。
ストーリーは単純明快でも....?
本作の映画監督の方は、2017年に5分ほどの短編映画「DaemonRunner 」を制作していて、今回の映画の前身とも言えるもので、そのほかにもゾンビ映画を主に作っている人とバイオには書いてあった。
2014年のゾンビ映画「Wyrmwood 」(邦題:ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ)と比べると幾分スプラッター感が弱まり、夜のシーンや屋内でのシーンが多いためか迫力ある2014年の作品と比べるとマイルド化されて物足りなさを感じさせるかもしれない。
内容はシンプルなのに何故か?分からない設定で人が復活したり、謎の武器なども登場したり、場面が変わるといつの間にかヘルメットを被っていたりして???の連続となってしまっている。しかし、そんな小さなことを考えずに映像やシナリオの展開の速さなんかを見ているとこれもありかなと思えてくる。
ある人が、こんな映画のことを”グロス・アウト”ホラー映画と位置付けていたけれども、このグロス・アウトという芸術ムーブメントの一つとして挙げられ、嫌悪感を助長して視聴者にショックを与えることを目的にしているとされる。確かにスプラッター的要素があるのは否めないが、映像的にはそれほどのグロさのない映画と個人的には思っている。
全3件を表示