スキンウォーカー

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スキンウォーカー

解説

人間を乗っ取る謎の怪物の恐怖を描いた異色ホラー。人間の命と記憶を奪い取る謎の“生き物”が現れた。その“生き物”に触れられた者は急速に体が干からび、ボロボロの死体となる。かつて“生き物”は1つの体で何年も生きていられたが、最近では数日で体が腐るようになっていた。“生き物”はいつも同じバーにいる女性ジュリアに恋をするが、自分の正体を明かすことも同じ姿で会うこともできない。そんなある日、“生き物”はついにジュリアと望んでいた関係を持つ。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020」上映作品。「寄生体XXX」のタイトルでDVD発売。

2018年製作/84分/カナダ
原題:Lifechanger
配給:AMGエンタテインメント
劇場公開日:2020年2月7日

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映画レビュー

2.5邦題よどうした

2023年5月28日
Androidアプリから投稿

「Lifechangr」の原題を持つ本作は、公開時に「スキンウォーカー」と題され、ソフト販売時に「寄生体XXX」というタイトルとなった、まさに題名どうりの作品である。「スピーシーズXX〜」という邦題の付いた、全くそれぞれの作品は別物で、続編でも何でもないなんちゃってシリーズのイメージを持ってしまうが、(恐らくマニアだけだが)もちろんそちらとも関係がない。日本版パッケージの裸体の美女が艶らしい侵略行為をする作品でもない為、場合によっては肩透かしであるだろう。本作の近いところは「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」だろうが、本作に登場するそれは異星人という肩書では無く、「そういう生き方の生命」というだけである。
誕生の秘密、目的、寿命等の情報は省き、一つの生命の営みを淡々と描いているかなり挑戦的な作品だ。この生物は乗っ取った人間の記憶を引き継ぐのだが、一貫してある女性に恋をしているという、なんだかロマンチックな展開を向かえる。どこか寂しさのこもった愛は静かに進んでいく。そんな作品にアホな邦題を付けるのはいかがなものかと思ってしまうが、鑑賞後はそんな気を忘れる位の暗い気持ちになっている。そう、この作品は終始暗いのである。抑揚無く続く主人公のあくせく乗っ取り先を探す様と、ずさんな遺体処理のシーンが続いてしまい、やや眠気が勝ってしまったのが正直なところだ。ザ・インディース映画という感じだが、最後の最後で登場するVFXはSFホラーファンならばニヤッと出来るものだろう。

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Mina

3.0宿主を次々と変える寄生人間が一人の女性に恋をする

2020年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 “彼”はエイリアンなのか?次々と宿主を変え、命と記憶を奪われた人間はミイラ化してボロボロになってしまい、やがて自分の体も腐り始めると次の相手を探す。エイリアンものではよくある展開ですが、どうも一味も二味も違った作品でした。

 最初に登場するエミリーが、目覚めると隣に腐乱死体が横たわっていて、バラバラに切断して焼却する。さらに自宅に戻ると今度は夫ジェームズを殺す。正確には殺したというより肉体と記憶をもらって相手そっくりに変身するといった感じ。普通のSFやエイリアンと違う点は、一人の女性ジュリアに恋して、姿かたちを変えつつもジュリアに接近するという点。“彼”は幼い頃(50年代)に母親に寄生し、そこから男女問わず、宿主を変え生き続けてきたのだ。

 風変わりなSFホラーに加え、鎮痛剤や抗生物質を飲むと腐敗を遅らせることができるものの早く宿主を変えるときにはコカインを摂取するという設定。ジュリアと上手く関係を持ちたいが、彼女はバーでいつも違う人に声をかけられるという認識で、“彼”としては今までの人間の記憶が詰まりすぎて大変・・・

 意外な結末だったし、愛する人がいなくなれば長生きしてもしょうがないことを切々と訴えてきてるかのようでした。グロい映像のラストシークエンスに美しい音楽が流れ、奇異な運命には逆らえないという悲しささえも残る。そして、犬だけは“彼”をわかっているようだったし、犬と共に生きていくしかないのかもしれません・・・

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kossy

3.0グロい純愛

2020年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

謎の生命体、人間から姿かたちや記憶を奪って生き続けるが、直ぐに腐ってしまい、次から次へと人間を襲っていく。
ところがこの生命体が人間の女性に恋をしてしまう。
いやはやハイブリッドなホラーだった。

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いやよセブン

3.0アイデンティティの崩壊と再構築

2020年2月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

他人の肉体を奪わなければ生きていけない。
そんな生き物の愛と執着、悲しき運命のストーリー。

主人公の見た目が短いスパンで変わり続けるのが新鮮で面白い。
年齢も性別も生き方も全く異なる人間に移り変わっていくのに、一貫して「主人公」に見えるので不思議な感覚になった。

しかし、かなり唐突に物語が進んでいくので、興味を持てないままただひたすらにボーッと観てしまっていた。
哀愁漂うモノローグ的なナレーションは雰囲気たっぷりで良いのに、どうしても「誰がどうなってもどうでもいい」と思ってしまう悲しさ。

このままボケーッと終わるのかなと思いきや、最後の急展開で少し高まることができた。
アイデンティティの崩壊、それまで「こう」と信じていたものが「そう」ではなかった衝撃。
そこからのアイデンティティの再構築はなかなか胸熱じゃない。

そしてアレのビジュアルが最高。
私の好きなモノをそのままドーーンと置いてくれて嬉しい。ドゥルドゥルの肉大好き。
腐った肉体の描写も素敵だった。
身体に空いた穴から白い液体が出てくるとか、爛れたうなじとか、やっぱりキュンとしてしまうじゃない。

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KinA
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