「【「ラス・メニーナス」「裸のマハ」を始めとするバロック美術の名画を大スクリーンで細部まで見れる僥倖感に浸れる作品。政治の波に翻弄されても、独自の地位を築いた稀有な美術館の歴史も面白い。】」プラド美術館 驚異のコレクション NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【「ラス・メニーナス」「裸のマハ」を始めとするバロック美術の名画を大スクリーンで細部まで見れる僥倖感に浸れる作品。政治の波に翻弄されても、独自の地位を築いた稀有な美術館の歴史も面白い。】
ー絵画に留まらず、芸術作品は現地に足を運び自らの目で見て、感じることが大切なことは十分に承知をしている。
しかし、この作品は”只の美術館巡り”の作品ではない・・。ー
■作品の魅力
・紹介される画家、作品は多数で、映画から発信される情報量がナカナカである。だが、懇切丁寧なナレーションが、キチンと補完してくれる。
そして、エル・グレコ、ベラスケス、ヒエロニムス・ボスの代表的な名画についても、大スクリーンの美しい映像で、細部までフォーカスしながら作品解説をしてくれる。
私の感覚的には、一番時間を割いてイロイロと解説してくれたのは、ゴヤであった気がする・・。
ー私は、ベラスケスの「ラス・メニーナス」の右端の少女についての考察や、ゴヤの「着衣のマハ」と「裸のマハ」を比較しながらの考察が面白かった。ー
・美術館スタッフの作品に対する思いを述べるシーンや、修復作業も見ていて楽しい。
ーそれまで、「モナ・リザ」の模写と思われていた絵画を修復していた女性が、”「モナ・リザ」と同じモデルをレオナルド・ダ・ビンチの弟子が同時期に描いた作品で、模写ではない。”と、誇らしげに語るシーンも彼女の仕事に対する愛情と誇りが感じられた。-
・プラド美術館が開館されてから、200年が経つそうだが、その間の歴史を”キチンと”当時の写真などを使用して語ってくれるのも嬉しい。
例えば、スペイン内戦の際の絵画はどのように守られたのか・・、等。
■以前、ルーブル美術館を訪れた時、あの広大な美術館を巡った楽しさは忘れられないが、「モナ・リザ」を観ようとする人の多さと、何しろ「モナ・リザ」であるから傍まで行かないと細部が見えず、辟易した事がある。
挙句、隣のアメリカ人は ”it's too small!" と叫ぶ始末である。
ーこれは、伊丹十三氏のエッセイの中にも同じような小咄があるが・・。-
このご時世、暫くスペインへは行けそうもないし、”空調の効いた殆ど人の居ない空間”で名画を堪能するのも良いのではないかと思う。ー
<”芸術は日々の生活の埃から魂を洗い流してくれる”という、プラド美術館と深い関りを持っていた、パブロ・ピカソの言葉にも納得する作品である。>
■余計なお世話
ジェレミー・アイアンズのキングス・イングリッシュのナレーションは魅力的でありましたが、英語のヒヤリングにある程度慣れていないと、今作の字幕に付いていくのは難しいかな、と思いました。(美術用語が頻繁に出て来る、固有名詞も。)
日本語版を選択するかは、ご自身の英語のヒヤリング力でご判断いただいたほうが良いかもなと、ふと、思いました。
こんにちは🌥
娘さんは間違いなくお父さんの影響受けたんでしょうね✈️
温泉♨️に牛乳もなかなか良いですね😄
私は行きたいなあ〜で終わってしまうので、今後は師匠の仰るとおり、行く!という強い意志を持ってテンション上げていこうと思いますっ👍
NOBUさん、海外も1人で行くんですね、凄い😍私は国内もひとり旅はしたことないです💦
海外の美術館も色々行かれてるんでしょ〜ね、羨ましい❣️
私はルーブルだけは行ったんですが、ラ・トゥールの「大工の聖ヨセフ」の前から暫く動けませんでした。
スペインはダリ美術館、ソフィア王妃芸術センター行ってみたいです。たぶん行けないけど😅