「冷えたビールと温かい食事」地獄の黙示録 ファイナル・カット ちこどんさんの映画レビュー(感想・評価)
冷えたビールと温かい食事
冷えたビールと温かい食事を楽しみにシューティングゲームのようにベトナム人を殺戮する傲慢なアメリカ人。
こんな戦場にいたら誰だって狂ってしまう。
アメリカンスナイパーでもそうだったけど、帰国した自宅の青い芝生でガーデンパーティーをしていたらきっとまた戦場に戻りたくなってしまう。それほどの狂気。
戦場でサーフィンをしたくなる陽気な狂気。カーツ大佐の生首の帝国の狂気。ウィラードの暗い瞳の狂気。
私達はどうしても映画のなかの出来事と思ってしまうけど、それは現実におきていた事。そしていつの間にか私達はアメリカ人の立場からアメリカ人の視線で戦争を見てしまいそうになる。
アメリカ人はベトナム人を茶色い猿だと言っていたけど、原爆を日本に投下したのも私達が黄色い猿だったから。
どうしても同じ白人のドイツやイタリアには抵抗があって落とせなかったと。
こんな狂気を改めて見せてくれたコッポラ監督と大迫力と臨場感でアドレナリンを放出させてくれたIMAXには感謝。
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