星の子のレビュー・感想・評価
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【好きって何? その3】
家族の形は様々だ。
様々な困難を経て、他と違う家族の形になってしまうこともあるだろう。
大森作品としては、「タロウのバカ」と「マザー」に続いて、「好き」とは何なのか考えさせられる。
自分を救ってくれた両親への愛情。
それを少し冷めた目で見ていて、息抜きを提供してくれる姉への憧れのような気持ち。
叔父家族への感謝。
友情。
美しい顔立ちの教師への恋愛ともいえない気持ち。
きっと「好き」は多様なのだ。
そして葛藤を伴うのだ。
あなたがここにいるのはあなたの意思じゃない。
確かに、僕達は親を選んで生まれてきたわけではない。
だが、葛藤しながら選択することは可能なはずだ。
動き回ってたら一生会えないかもしれない。
だが、じっとしていたら手に入らないものもきっとある。
だから、人はその時々で選択をして前進するのだ。
同じ場所にいても、見える風景は人によって異なるかもしれない。
同じ場所にいても、同じ流れ星を見ることが出来ないように。
でも、離れて暮らす姉が、もしかしたら同じ流れ星を見ている可能性だってある。
この3人は、きっと、それに気がついたのだ。
※ 僕は禅宗のお寺の血筋で、お経を唱和する会や座禅、写経に何度となく参加してこともあるし、神道の神職のペーパー資格も持っていて、一番古いと言われる祝詞を諳んじることもできる。
でも、新興宗教も宗教だと思う。
変に何かを売りつけたり、過度に組織的な勧誘などしないのであれば、偏見は必要ないと思う。
昔、浄土真宗の(相当)高位なお坊さんに京都を案内してもらったことがある。
その際、青蓮院さんに立ち寄って、浄土真宗は、この隣で蓮如が始めた200人規模の新興宗教だったんだと教えてもらった。
近代化や人口減少で宗教も変化を避けられなくなってきている。
意義を見出す人もいれば、そうでない人もいる。
でも、害を及ぼすのでなければ、毛嫌いなどせず、そっとしてあげれば良いと思う。
優しい映画
この映画は作品を通してインチキ宗教を糾弾してやろうなどという映画ではありません。こういった映画によくある教団の人間からの脅迫や暴力なども一切ありません。常に女の子の視点で描かれてるようなふんわりした映画です。
結末も残酷なものではなくふんわりと終わります。
だからといって退屈な映画ではなくテーマが興味深いので最後まで引き込まれます。
私はこの作品が誰かの為に作ったものだとしたらそれは両親が宗教信者の家に生まれてきた子供たちへの優しいメッセージだと思います。選択権のないまま親の信じる宗教を疑うことなくやってきた子供たちにキミたちは何にも間違ってないよと語りかけてるような作品です。
パシフィックリムからの成長をみた(笑)
1番盛り上がるハズの金髪彼氏のラブ宣言が何故オールスルー?だったら初めから彼氏出すなよと!
それ以外は原作にかなり寄せて作られていて見やすい作品。
宗教にハマってる?人が見たらどう思うか気になります。
正直、良く分かりません
前半は面白かったです。小さい時のちーちゃんも可愛らしく演じられていたし、現在の芦田愛菜の演じるちーちゃんも良かった。新興宗教を背景にこれからどう展開していくのか興味深く見ていたけど、あまり展開に幅がなく、ラストも、あっ終わっちゃった!って感じでした。うーん、主人公は宗教自体はそこまで信じていないけど、その宗教を心から信仰している父と母は他人にバカにされてもやはり愛しているってことなんですかね。しかし、ラストはもう一捻り展開が欲しかったかな。
追記
皆様、沢山の共感ありがとうございます。
最後はこうなるのかなーって自分が予想してたのは、ラストシーンで親子三人で星を見ていた時に、父(永瀬)がちーちゃん(芦田)に「おじさん(大友)の所に行きなさい」と言うのだけど、ちーちゃんはやはり最後は親子での生活を選択する。、、、なんてベタな展開ですが、その方がラストが締まると思いました。ま、原作は変えられませんけどね。
考えさせられる作品
「両親と世間」、「幸福と不幸」という二律背反を同時に背負い込み、考えても考えても答えは見つからない15歳の主人公を等身大に演じる芦田愛菜が見事。
観賞後もラストシーンの余韻がずっと尾を引きますが、両親と同時に見ることが出来なかった流れ星がやっと三人一緒に見えてその後一家心中、などというバッドエンドで無いことだけを祈ります。
総じて、とても深く考えさせられた作品ではありますが、いまひとつ「映画ならではの感動」という点に関して何かが足らず、せっかくの題材を活かしきれなかったようにも感じました。
宗教の嘘!
新興宗教は金目当てだけど、キリスト教、イスラム教等古参の宗教は歴史の荒波を乗り越えているのでまだまし。理性の弱い人、存在に驚いた事がない人が引っ掛かる。
まず、それが本当に神なら皆にとって神なのであって誰かにとってだけの神は、神ではない。
それと、祈るなら一人きりで祈ればいいだけであって群れる必要はない。なぜか集団になりたがる。例えば、創価学会、宗教とは言葉で人を救う事。公明党など政治に足を入れるなど、自分達の言葉では人は救えないと認めているようなもの。
決定的なのが自分達の宗教が正しいと分かれば信じる必要はないという事。自分達の宗教が正しいかどうか分からないから信じようとする。そこには間違えているかもしれないという不安がある。
新興宗教は超常現象で信者を騙すが超常現象より自分の存在の方が奇跡で驚くべき事。自分が存在するのだから、超常現象があってもおかしくない。
神がいるか分からないのが現状です。
宗教の恐ろしいところは、自分達の宗教の信者以外は人間ではない事。
キリスト教の信者にとってキリスト教の信者以外人間ではない。イスラム教も同じです。
最近人種差別が問題になっているが日本人なんてキリスト教、イスラム教等からは、人間とは思われてないから。差別を失くせとは宗教を失くせと同義に等しい。
差別を失くす事は不可能に近い。不当な差別、いじめ等不当な行為を失くす努力が大切。
日本は戦後、宗教教育、哲学教育をやめたから宗教や哲学に疎い。
絶望的です。
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