星の子のレビュー・感想・評価
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星の子ちひろ
南Tはちひろを乗せた以前に女子生徒に対して誤解?を受ける行動があったのでしょう。だから囃し立てられた。さらに保護者や校長から何度も注意を受けイラついていたと思います。やかましい生徒を叱らず、注意する必要のないおとなしいちひろに皆の前で親の事も持ち出してキレまくるとは、教育者として失格も失格。しかし、南Tから見れば親が信仰宗教に入り奇異な行動もしうるさそうでもなくちひろ本人もおとなしい、いじめの格好の標的。保護者や校長への鬱憤をちひろにぶつけたのだと思います。なべちゃんが上手くフォローしてくれたし、新村君も人間性満点の言葉かけをしてくれて救われました。涙目ながら耐えたちひろ。大人より子供、教師より生徒の方が賢いのは多々ある事です。
学校としては新興宗教の家庭はチェックしていると思います。特に保健の先生には情報がきっちりと伝えられている筈です。ちひろも両親もその宗教も学校生活において問題になるような点は無いので普通の対応だったのでしょう。
姉ちゃんが家出したのは手のかかる妹に親の手が取られ自分への愛情に疑いを持ったから。子の親になって両親の気持ちが理解できて自分も愛されていたんだ、と気づいたから電話して来たのかなと思います。
やっぱり家族愛です。ご両親からしたらこの宗教がちひろの身体を治してくれたと信じ込んでいるので自分達が死ぬまでやめる事はできないと考えています。ちょっとでも迷いの心があればちひろの身に不幸が起こると信じ込んでいるのでしょう。ちひろはそんな溢れる愛を注いでくれる親を裏切れないです。お父さんもお母さんも頭にタオルを載せているのは笑いそうになるけど至って真剣。伯父さん家族も本当に親身になって心配してくれる。ちひろは幸せ。
だけどちひろはこれから先どうするのでしょう。信心する心は無くても頭にタオルを乗せて水を掛けるのでしょうか。ただ、経済的にしんどくなる程入り込むのはどうかな?と色々心配かける作品ですね。
宗教の難しさ
宗教は難しい問題なんだなと改めて感じました。
めちゃくちゃ考えさせられた。
宗教2世の話、本当にひたすら辛いだけの苦しみと怒りしかない話ではなく、カルト宗教だからかなり悲惨な状況に追い込まれてるけど主人公は親の愛を感じささやかな幸せも友達との出会いも楽しい思い出もある。ここがなんか宗教の難しさを感じた。宗教の否定は人生の否定じゃない、宗教を通して得た幸せも自分の身の上に起こったただの出来事だから宗教を否定しても消えないし、宗教を信じてる大切な人たちを否定してるわけではない。切り離して考えないといけないんだけど難しい。
視点とスタンスの置き方
まず視点の設定がとても良い。それに加えて主体のスタンスをどちらにも寄りすぎない絶妙な所に置いて、事実と周囲の認識とリアクションを淡々と提示することで、あくまで鑑賞側に解釈を迫る作りになっているのが上手い。この題材でこの塩梅はかなりエポックメイキングだと思う。
主演の芦田愛菜が、何を考えてるか分からない表情、揺れている表情、感情が明確に分かる表情の絶妙な演じ分けでその作りを可能にしている。周りのキャラクター達の類型的になり過ぎない匙加減も好きです。
ごく日常にある宗教家庭
自分の中のなんとなくの宗教のイメージがしっかりと映像化されていた。物語は淡々と進んでくが、それがむしろリアルっぽくて自分は好き。好き嫌いが別れそうな映画!だが、最後がダメ。もっと良い終わり方があったのでは、、、。
役者は文句なし。だが、
芦田愛菜さんはじめ役者陣の演技は素晴らしい。だが、宗教を信じる親を信じることがやや美化されているのではないかと思ってしまう。
統一教会の問題が明らかになり、まだ解決していないどころか与党自民党とがっつり癒着している現状で、この物語を観ることの意義を考えてしまう。
決して宗教を信じること自体が悪いわけではない。それは新興宗教も同じだろう。だが往々にして子供には選ぶ自由がなく、その生活が親の信仰によって犠牲になるという現実がある。
この物語の主人公ちひろは両親に大事に育てられ愛されている、ように見える。
しかし序盤と中盤で家が明らかに貧しくなっている。コンビニのペットボトルより高い水を毎日買って飲み、それ以外にも宗教にたくさん貢いでいるためか、宗教に入れ込んでいることがばれて仕事が続けられなくなったのか、いずれもにせよ修学旅行の費用を叔父に借りなければならないほどに困窮していることがわかる。
現実は映画よりも遙かに残酷だ。数々の宗教2世が親から鞭で打たれたり、食事を抜かれたり、自由に進路を選べなかったり、学費に充てるべきお金を親が宗教に入れあげて苦しんできているといった証言がようやく明るみになってきている。親が輸血を拒否して亡くなった事件もあった。
子供は親を選べない。どんな親であっても愛されたいと願ってしまうし、その宗教がインチキだとわかっていても叔父に糾弾される両親をみれば思わず叔父のほうにハサミを向けてしまう。
後半、ちひろが両親を捜し回っても見つけられないのは、昇子さんが両親と会えないよう嘘の場所を教えていたのではないかと邪推。あくまでちひろはまだ両親の庇護下にあり、両親なしではどこにも行くことが出来ない子供であることを痛感させようとしたのではないだろうか。
ラストシーン、ちひろは両親のために流れ星を見たと嘘をつくことはあっても、あの3人が同じ流れ星をみることはないのだろうし、ちひろは自分の病気のせいで両親が宗教に入れ込むことになった罪悪感を抱え、矛盾に苦しんでいくのだろう。
単純な解決策を提示しないという点では評価できるが、もう少し宗教側への報いが会って欲しかった気はする。
宗教家族のドキュメント感
宗教にハマっても害がないならいいよね。推しに貢ぐのと対して変わらんなあ、と。
宗教を馬鹿にして変だ!!!って声高々に言うのって初詣もクリスマスもハロウィンもやらないのかな。ただの自分の知識不足な気がするので私は宗教関連は何も言わないが正解な気がする…
感動作!と押し出されてたけど特に感動はしなかった。
それにしても先生に吊し上げられた結果どうなるのか先生なら検討つかんのかね。
救われた親をもつ子どもたちへ
ちひろのきもちが分かってしまう子どもたちに観せて
それでいいんだよって伝えたいし、
その子たちの親にも観てもらって
子ども自身のこころがあることを知ってほしい。
信じることは自由だけれど、
どうか盲目にはならないで。
それは宗教にかぎった話ではなく。
いつもどこかに冷静になれる自分を置いておかないと、
大事なものを失ったり、
大切な人を傷付けたり、してしまう。
親に愛され素直に育ったちひろ。
違和感もちゃんと抱いているけれど、
愛されているし愛しているから、
離れられない。
説明的なセリフはあまりないのに、
その境遇が伝わってきて、苦しい。
愛菜さん、すごいです…
(高良健吾と黒木華の幹部カップルの高貴な雰囲気が説得力あって、良い)
ちひろの想い
芦田愛菜さんてすごいな。
監督は主人公ちひろの心情を言葉にはせず、どう思っているんだろう?と見るものに委ねる作り方をしたとおっしゃっていました。
それは鑑賞後にみたインタビュー記事で知ったのですが。
ちひろは感情を言葉で表現しません。
でも芦田さんの演技がすごく繊細で、伝わってくるんですよね。ほんとに。
言葉?確かになかったと後で気が付きました。
多感な時期に宗教に違和感を覚えだす主人公。
それでもそれが当たり前だったから。
お姉ちゃんは宗教が無かった時の記憶もあるから反発が大きかったのかもしれません。
難しいですよね。宗教を否定されるということは親を、そして自分を否定されるようなもの。
側から見てたら、ありえません、おかしいです。
それでもそんなこと誰にもいう資格なんて無いんですよね。
自分で決めるしかない。
子供たちのピュアな演技を堪能できた!!
芦田愛菜©を中心に子供たちのピュアな演技を堪能できました。題材に好き嫌いはあると思いますが、この部分だけ表したかったのか途中で終わっている気がします。今は大丈夫そうですが先行きが不安です。
河童
心に残る映画でした。
この重くは無いが、決して軽くは無いこの映画で、思い出しても笑ってしまうようなシーンがあった。日常の線上にある宗教や偏見やそのおかしみを、これなら表現できるのか!と面白かった。優しくて温かい人間の目を感じて、わたしもそんなふうに人を見たいなあって思った。演者が全員素晴らしいです。
宗教と家庭、親と子、個人として生きること
子は親の所有物ではない
生まれた時から子どもは一個の個体一人の人として存在するもの
大なり小なりそのことを親も子もなるべく早く認識するべき。親子の愛情とかそういうのとうまく折り合いつけて楽しい家族もいればどちらから疎かにならざるを得ないこともあるだろう。
単に宗教二世とか信仰宗教と社会の関わり、差別とか洗脳とか社会問題化していることも、そして家族の在り方や人としての普通の振る舞い、親への愛子への愛兄弟の愛とか世間体とか学校での生徒同士の関わりや教師の特権的というかクソな態度とか、、色々示唆してくれる。
子どもたちの演技がみなよい。
そして永瀬正敏とも
テーマがよくわからなかった
新興宗教問題としてよく挙げられる事象の描き方はあっさりしているし、芦田愛菜の葛藤も中途半端な感じ。
あたまにタオル乗っけてる以外は、ほっとけば普通に暮らしてる家族なんだよな。兄に指摘されて突然キレる原田知世、無理やりねじ込んだエピソードの不自然さ。
イケメン先生はカムアウトしやがって糞だけど、生徒がみんな優しいよね。変な水いつも携えてるのにいじめられてないの不思議だった。今どきの学校、子どもたちってあんな感じなの?
タイトルなし
岡田くんの嫌な先生の感じが良かった。ちーちゃんの両親、高良くんと黒木さんのカップル、脇が怪しい感じで、役者ってそもそも演じる人たちだし、そもそも解離的なのかとも思う。芦田愛菜ちゃんの役者としての力はすごい。
もしかして、まなちゃんは二人に殺されたりするのかと思う怪しさがあった。
宗教教団にまつわるディテールがいい。お姉ちゃんのキャラも役も。家族問題の本質を描いている。
新村くんが素敵だ。彼女が新村君と結婚したいというところが好き。
待っていなかったら一生会えないかもという言葉。主人公が親に会えない不安。どうしても3人で一緒に流れ星を見ようとする家族。
おじさんにハサミを向けた姉。
原作の力だと思う。
親たちがどれだけ変でも、彼らの愛情を知っているから、彼女は親のもとにいる。岡田くんのことを性格悪いねと名指す親友、新村君。何でも素直に喋ってしまう真っ直ぐな主人公。
そこには、宗教は変だけれど、正常とされる世の中もどうなのと見る視線がある。
問題なのはキモさと金がかかること
広告やポスター事前に知ってたのに、始まった瞬間「あれ?実写?」と思いました。おそらくですが「バケモノの子」「天気の子」と並ぶ系譜だと勝手に勘違いしていたようです、すみません。
いいカルトモノでした。
人間は心と体が密接ですから、両親は頭に水を垂らさなくなったら本当に病気になるんです。だから自分でそれを実行することを、端から見て狂ってると吐き捨てた数学教師は未熟。その未熟さを抱えた人は大半と思いますが。ただ両親はちひろちゃんにも水をかけようとした。あれは「やってみる?落ち着くよ?」と提案するのはいいが無理にかけたらカルトですね。
クマのぬいぐるみを抱いていないと眠れないの、に対して、なくても眠れるよなんの根拠もない気持ち悪いからやめてくれ、とは誰も言わないと思います。頭に水垂らすのと何が違うのか。
①形式の不気味さ②大勢が同じことをしている③過剰に金を使っている。④行為への依存度が高すぎる、あたりでしょうか、まあいいです。
この映画を通してカルトを論じる、という形でなく、ここでは映画としての感想を書くべきでした。スレ違いというやつ。
芦田愛菜ちゃんの演技は別格でしたね。カルト信者や家族はある種無意識の領域に楔がうちこまれ(徐々に醸成され)ていて、外部からの刺激等で矛盾を認める結論に行き着きそうな、思考をはじめると楔のブレーキがかかるんですよね。それは感情の動きとかとは別の脳の動きだと思いますが、それを芦田愛菜ちゃんは演じきってる。芦田愛菜ちゃんすごすぎる。
しかし最後いきなり終わりました。ちひろちゃんや両親が何らかの転機を迎えることはついになかった。たしか「HATE U GIVE」を観たときも思いました、これは人種差別の話ですが、社会問題がど真ん中にある映画はオチ(解決)を示せませんね。現実で誰も示せていないですからね。
観た人にスッパリ観終わらせてくれず、ずるずると映画内容を思考してしまう。制作者の思惑通りだ。
なんとも
芦田愛菜のスピーチを見てから、ずっと見たかった作品。
今、何かと話題の新興宗教の話。自分が原因で親が宗教にどっぷりハマっているというなかなかのシチュエーション。
おかしいのだが笑えない。色々と考えさせられる作品
信じるということ
安倍元首相殺害事件後、小説のような現実に驚き、ネットメディアを見まくっている。
(多分、不安に突き動かされて。情報を仕入れて、安心したいのだろう。)
そんな中で紹介されていたこの映画。
まなちゃん演じる二世信者「ちひろ」の、繊細な心の動きが丁寧に描かれていて、何度も泣いてしまった。
家族って何だろう?宗教とは?人々のつながりとは?
大切に思いあうからこその、選択の数々がとても切ない。
色々なことが見えてきて、傷ついてもなお、親を信じようとするちひろ。
「カルトは怖い」と決めつけ、自分とは関係ないもののように単純に切り捨てることはできないと思った。
宗教
安倍晋三元総理の銃撃事件で明るみになった容疑者の家庭環境。そういえば宗教絡みのこの映画を思い出し見た。
自分の親は普通じゃないかもと感じながら生活している芦田愛菜ちゃんの表現力が、最後まで飽きさせなかった。
でも実際には、もっと苦しくてどうにもならないくらい追い詰められたんだろうとか、まだまだ犠牲になった家庭がどれほどいるのか考えると、宗教の途方もない献金や政治家との繋がりには嫌悪感しかない。
めちゃくちゃ難しい役だと思いますが、芦田愛菜さんさすがでした。 な...
めちゃくちゃ難しい役だと思いますが、芦田愛菜さんさすがでした。
なんというか、泣く寸前や座り込む寸前の表情とか、うますぎる。
もっともっと不幸に描いたほうがよりリアルかもとも思うけど、これくらいの塩梅のほうが観てられるのかな。
宗教 新興のそれ。
私の父は、 お坊ちゃん育ちでいろいろなものにハマる人だった。
終戦を海軍兵学校で迎えた際は いわゆる「日本の一番長い日」の題材である玉音テープを奪還しに行こうというグループで盛り上がり(なのに実情は兵学校の医務室の病棟で赤痢に罹った面々とウンコのたびに回数を記すマッチ棒を並べてた病人だった)
戦後はプロレタリア文学にかぶれ 貧しい小作人の娘であった母と恋に落ち共産党員になる。
その後解脱して 女に走り 私たち姉弟は母親が変わる。
そして二番目の母と暮らす中で ある新興宗教に入信。
これは私たちも親戚も巻き込んで大掛かりなものであった。
15年ほど熱心に入信していたが
ある時 ぱったり宗旨替え。
弘法大師に走る。
もちろん 我が家の仏壇(浄土真宗)も地元の神社も参拝しつつだ。
この家族(作品の)
父親と母親がかなり仲が良いし、一途に善良。
長女はその両親を見限り家出。
次女は、両親の入信のきっかけが自分の病弱からであった事を姉にこんこんと言い含められて
逃げる方法も方向も見出せていない。
全然 あなたのせいじゃないんだよ、と言ってあげたい。
バスに乗って団体で巡礼に行く感じ。
あるよなあと思う。
結構なリアルであると 宗教を渡り歩いた親をみてるとわかる。モデル モチーフ あるなあ〜。
結末が まったく完全に 投げっぱなしなのは
これは題材から言うと ある程度予想できるが
いくらなんでも ここ?
という終わり方ではある。
赤ん坊の病気が治癒したのは、ほぼ間違いなく成長によるものであって お水のせいじゃない。
(この部分の赤ちゃんの撮影が 可哀想で気になって見るのやめようかとさえ思った)
とにかく 我が家の信条
水を売る団体でマトモなのはない。
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