ジーザス・イズ・キング

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ジーザス・イズ・キング

解説

2019年10月にリリースされたカニエ・ウェストのアルバム「ジーザス・イズ・キング」と同タイトルを冠した短編ドキュメンタリー。19年夏、米アリゾナ州北部の都市フラッグスタッフのペインテッド砂漠にある、アーティストのジェームズ・タレルによる大規模アートインスタレーション「ローデン・クレーター」で行なわれたカニエ・ウェストのゴスペルイベント「サンデーサービス」(日曜礼拝)のパフォーマンスを収録した。死火山の噴火口とその周辺を天文台につくり変えるという壮大なプロジェクトとして、1972年から半世紀近く制作が続いている「ローデン・クレーター」の内部を撮影した世界初の映像となり、アメリカや各国のIMAXシアターで限定上映された。日本では東京・池袋のグランドシネマサンシャインで限定公開。

2019年製作/31分/G/アメリカ
原題または英題:Jesus Is King
配給:IMAX
劇場公開日:2019年12月6日

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(C)2019 IMAX Corporation and West Brands, LLC. All Rights Reserved. Roden Crater (C)James Turrell

映画レビュー

4.0IMAXの威力全開、スピリチュアル映画

2019年12月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知らないものを知る、観る体験。 カニエ・ウェストのことを碌に知らない私だが、「Jesus is King」はなかなか聴いてビビるというか、そういう類の作品であったので、期間限定上映にやってきた。日本最大のIMAXスクリーン、グランドシネマサンシャイン・シアター12での上映である。 舞台は現代美術家、ジェームズ・タレルのライフワークたる「ローデン・クレーター」。そもそもローデン・クレーターの内部が映像作品に撮られること自体が初。クレーターを天文台にする(すごくざっくりなので詳しくはググって欲しい)という試みの場所...光、空、雲、円形。無機質な壁。IMAXのためおっそろしく微細に見える。裸眼で見る以上のリアリティというのがあるのか。あんなにものをがっつり見ないもんな。 とにかく、そこでカニエ・ウェストと聖歌隊(クワイア)がゴスペルを歌う訳だが、もうとにかく発声が身体全体にくる。昔、黒人霊歌(スピリチュアル)を合唱で歌ったことがあるが、自分は紛いものだわとしか思えない。派生形であるゴスペルの圧倒感と、あと凄い感情の表出。感極まっている。歌の力は本当に、やばい。音響の凄さもあって、生でこちらに迫ってくるのだ...。 これは、絶対にIMAXで観るべきだ。そういうふうにつくってあるものだ。その生々しさ、裸眼を超えたリアルを体感するべきものだと思う。 しかしカニエ・ウェストは本当に振れ幅が極端だな...この作品も途中途中で聖書の引用が挟まるし、ものすごく内省的になっていると思う。というか、内省、受容の方向にいくとそこに神が居るんだな、と思った。多分あんまり日本人にはない発想のような気がする。

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