スキャンダルのレビュー・感想・評価
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セクハラと戦った女性たちは素晴らしい!
コロナ災禍の中観に行きました。最初は淡々とした作りなので眠くなりましたが、女性が反撃する辺りから目がぱっちり(笑)。最後に女性が権力者を用意周到に叩き潰します。爽快でした。ただ、男目線だとつい権力者の性欲がよく判るので、自分もその立場になったらちゃんと果たして出来るだろうかと思うことありで、反省します。人間は天使にも悪魔にもなれるのでしょうか?ただ、言えることはこの部下と上司の関係は、7回生まれ変わっても遭遇すると言いますから、今世でセクハラに勝っても、来世でまた違うパターンで一緒になります。そこでまた戦って成長しなければならないのです。ちょっとしんどいですね(笑)。いずれにしても3次元世界では戦って正義を獲得しなければなりません。それが周りに対して示す使命でもありますから。つまり、この世は善と悪魔の戦いを経験するためにあるわけですから、彼女たちのように毅然と戦うべきだと思いました。
豪華女優の迫力ある演技力
メイクももちろんだけど、表情とか歩き方とか、全てが重なってこその完成度。予告編では何度も見たエレベーターのシーンとか、痺れます。ビリーアイリッシュの曲はなかったけど、挿入歌も良かったです。知的で品がある現代のロールモデル。女性として憧れる〜
ただ、ストーリーに関しては、話の焦点がいろんな人に当たっているからなのか?ちょっとごちゃごちゃしていて、少し分かりにくかったです。(私の問題かもしれませんが…) ある時から急展開… とはいえ、なんかもったいなかったような… 事実にインスパイアされてるから仕方ないのか…
個人的には同僚のジェスが、FOXはこういうところよ〜と、ケイラ(マーゴット)に説明してくれるシーンが分かりやすい。説明台詞はあのようにいれてくれるとありがたい笑
デートには不向き。ただ男性も見るべき。
権力者は、ほぼセクハラや何らかのハラスメントをしているという法則があります
実話について描かれていますが、シナリオはよく出来ています。
演技も素晴らしい。
こんな映画が評価されていることも素晴らしい。
日本の山口というジャーナリストがレイプしても安倍政権の友達ということで逮捕されない問題なんかも映画にしてほしいけど。
セロン、キッドマン、ロビーの演技が、とにかく、凄い。
忙しい。
大御所2人は流石。
マーゴット・ロビーはオマケみたいな感じ。
残念なのが、3人同時にカメラに収まっているシーンが、2~3分程度しかない部分か。
まぁ、実際あったお話が元ネタになっているので、実際絡んでいない関係と考えれば、サービスショットになるのかな。
スピード感を出そうとしたんだろうけど、この話の詳細知っている人間ならこれでも問題ないと思う。
知らない人間からしてみると、とにかく展開が忙しすぎてついていけないかな。
アチコチに字幕出てくるし。
3人それぞれの視点で描いたオムニバス形式でもよかったのではないかとも思えた。
劇場で吹替版観賞しようとは思わないんだけど、見終わった後、「吹替で観賞した方が、違った印象を受けるのかな?」って感じ。
日本でも、、
女性性との引換に
芸能界のトップに登るって、
もちろんあるんでしょうが、
というか、今ではかなり有名な女優さんが
未だ無名な頃、
そうゆうツテでデートしたと豪語する方を存じていますが、
日本の世相を見る限り、
この様に映画になる事は殆ど有り得ないのだろうなと思うと、限りなく残念な思いです。
シャーリーズセロンの熱演、素晴らしかった。
キャスターにしか見えなかった。
魚は頭から腐る
実際にあったセクハラ訴訟を題材にした映画。
これは結構ハードルが高い。なんせ登場人物が多くて、あれ?この人誰だっけ?みたいなことが起こる。それに、アメリカの政治とマスメディアについてもある程度知識ないとわかりづらい。
セクハラがあったのか?証言する女性たちはいるのか?ってところにフォーカスしないと楽しめない。そういう意味では、男性の側から見ても気持ち悪いセリフがたくさん。特に会長よりの女性たちが会長のことをかばう発言の気持ち悪さはなかなかのもの。セクハラとかジェンダー問題の難しさってこんなところにあるよなと再認識した。
そして、トランプ大統領誕生の直前の話を今映画にしていることに驚く。実話ベースの告発もの映画ができるスピードが上がってるよな。トランプ再選を阻止したい側の意向もあるんだろうけど。
ちなみに原題のbombshellの意味を調べたら、爆弾、人を驚かすような事、魅力的な女性、かわいこちゃんと書いてあった。すごいタイトルつけるな。ピッタリじゃないか。
キャリアとプライドどっち取る?
キャリアを捨ててもセクハラに立ち向かった女性キャスターの話。キャリアを掴むためにセクハラに耐えなければいけない女性達の苦悩が、当時の時事ニュースに合わせて描かれていることで、実際にあった事というリアルを突きつけてくる。
ものすごいリアリティドキュメンタリー
演技だと言うことを忘れる程完成度の高いドキュメンタリー。硬直的な組織に起きがちなこの映画で描かれている問題たが、自分が働いている会社も同じ空気感があり、なんだか映画と現実の世界がそのままつながっているような不思議な気持ちになった。権力を傘に横暴なコトをする男はアメリカ、日本問わず存在し、その犠牲者となる弱者や女性が存在する事を改めて認識した。こういった問題が発生しないような組織作りを私自身現実世界ではトライしていきたいと改めて感じると共に、声を上げる弱者を応援していきたいと思った。
もはやドキュメンタリー映画!
ドキュメンタリーとして観ると面白い気がします!
ポップな映画をイメージしてたけど、わりと淡々とまじめに進んでいく感じだったので、エンタメ要素を期待して観ると期待ハズレになってしまう可能性が・・・。しかも、私はあえて、まじめに描かれているところが好きかな。メイン登場人物も実名、社名もそのままなところがアメリカならではの話。日本では考えられないよねw
この事件がこうして映画になったことがすごいと思うし拍手を送りたい!
アメリカNo. 1視聴率を誇るテレビ局のCEOによるセクハラ事件。何がすごいかって、この事件からわずか4年しか経っていないのに、この映画がもう世に出ているところ。
事件当時、ちょうどトランプ大統領が就任した時期とかぶっているので、大統領選に触れているシーンが多いのだけど、そこにもいろいろ皮肉を感じる部分があり、今の大統領選に間に合うように出してきてるあたりとか、なんとなく意図を感じます。
アメリカで起きた事件だけど、日本でも他の国でも起きていることだと思うと、他人事じゃないなって。もう21世紀なのに、「スカートを短くしろ」ってまだそんなことを部下に言う上司がいるなんて信じられん。いつの時代だよ。
男尊女卑、女性が知性で男性に負けるような時代じゃないのですよ・・・。むしろ、女性の方が優秀なケースだってたくさんある。そんなやり方しか取れない変態が権力を握るような状況を全世界で一刻でも早くなくなって欲しい・・・。
美しくないといけないとか、女性らしくなきゃいけないとか、いい加減そんな古い考えなくなって欲しいです・・・。人間ですからね。女性である前に人間。
シャーリーズ・セロンが演じたメーガン・ケリーが注目度高めだけど、個人的には、ニコル・キッドマンが演じたグレッチェン・カールソンが最高にかっこよかったな!!
抜け目のない完璧な作戦で1人でロジャーに立ち向かった勇気とその知性に拍手ですわ。
アメリカ
最近のミートュー運動に代表されるように、セクハラを扱った映画。セクハラ疑惑のハリウッドへの皮肉か?出演者がリアルに過去にセクハラ受けてそうで怖い。
映画自体は、「アメリカ」を知らないとよくわからない部分も多いので、国内向けの映画でしょう。FOXテレビのこととか。
ストーリーは、出演三人もいて、登場人物が沢山いて、わからなくなってきました。寝不足だったからなあ。DVDが出たら見直します!でも男性社会、権利階層と闘う女性たちはカッコ良かったです。ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロンはステキ!
次世代の尊厳を守る闘いでもあった‥
セクシャルハラスメント。
僕の職場でもハラスメントの研修をやるようになりました。そういう時代ですね。人は人を傷つけ、尊厳や命を奪うことのできる恐い生き物。規則や法律がないと自分を律することができない弱い生き物。
しかし、この作品でCEOのロジャーを訴えたグレッチェンそして賛同して立ち上がった女性たちは本当に強かったのです。男性が‥女性が‥ということではなく、私欲を仕事に持ち込むこと、権力を振りかざすことは駄目!駄目なものは駄目!‥僕らは賢くならないと駄目!というメッセージが届きましたね。この時代に相応しい作品だったと感じます。
一番印象的だったシーンはグレッチェンが訴訟に関する電話を切った時。目の前にいる娘のことを見つめます。娘は母ににこやかな表情で応える訳ですが‥。このシーンを見た時に「この闘いはグレッチェンが自分の尊厳を守るためだけにやっているのではない。次の世代のための闘いでもあるのだ」と思わされました。
素晴らしい行動に敬意を表すると共に、自分たち大人を返り見るシビアな作品でもあると。次の世代にしわ寄せがいかないように‥。
高評価ばかりのところ申し訳ないが
アメリカのテレビ放送局での会長のセクハラにまつわる話。
特殊メイクとはいえメチャ綺麗なシャーリーズセロンと、ちょいとお年をめしたニコールキッドマンと少し気が強そうなマーゴットロビーの3人はほとんど絡み無いのですね。
高評価が多くて恐縮だが、エンタメ性は少なく盛り上がりにかける。もっとセクハラとかの陰謀に対する悪戦苦闘の上の大逆転劇かと思ったらそういうわけではない。
マーゴットロビーのスカートをめくるシーンは強烈に印象に残ったが。
社会派としてもエンタメとしても秀逸な逸品
本当に失礼しました。大好きな女優たちを楽しもうと気楽に臨んだが、シリアスな社会派の傑作でありました。
精緻な独裁体制が構築されたテレビ局。働く者すべてが監視され自由はなかった。逆らえばクビになるという緊張感にヒリヒリした。
そう、民主主義の名のもとで行われる恐怖政治がしっかりとデフォルメされており、FOXニュースだけの問題ではない、セクハラだけの問題だけではないという普遍性があった。
もちろんシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーという最強の女優陣を配したゴージャスなエンターテイメントとしても楽しめる逸品だ。
男女間だけの問題では無いのかも
横文字の名前がめちゃくちゃ出てくるので、
「誰が誰!? この人はどの人!?」
と、少々こんがらがったりもした(;^ω^)
権力を持った人間は
男であろうが女であろうが
マウンティングとハラスメントをしがちになる
これからはそういう事も増えていくのでは
人間は本質的にいじめ体質
御年52歳のニコル・キッドマンだが、本作品でも相変わらずのコケティッシュな魅力を振りまいている。同じことはシャーリーズ・セロンにも言えるが、今回は顔がいつもと違うのが気になった。鑑賞後に特殊メイクだと知ったが、必要性が理解できなかった。
「鯛は頭から腐る」とは、先ごろの日本の予算委員会での辻元清美の発言だが、シャーリーズ・セロン演じる人気キャスターのメイガン・ケリーが「魚は頭から腐る」と、同じ意味の発言をする。日本の政権が総理大臣から腐敗しているのと同じように、アメリカでは政治権力も企業もトップから劣化しているという訳だ。
それにしても、マーゴット・ロビーを加えた三人のキャスターがあまりにもナイーブ過ぎるのが気になる。悪役に凄みがないこともあって、物語が随分と軽くなってしまった。日本の高校生のいじめのほうがずっと酷いだろう。警察の発表だけで毎年200人以上が自殺している。警察では遺書があるなどの明確な証拠で自殺に分類しているので、不自然死すべてを自殺とすると、凡そ1,000人の高校生が毎年自殺していることになる。日本の不幸な高校生よりも三人のニュースキャスターのほうが恵まれているように見えるのは当方だけではないだろう。
アメリカの大統領選挙が近いので、本作品はアンチトランプのプロパガンダという意図もあるのかもしれない。しかし高収入のニュースキャスターに対するハラスメントは、生活苦に喘ぐ庶民にどれだけ響くのだろうか。コールセンターや企業のカスタマーセンターで、客を名乗る人物から毎日のように電話で罵声を浴びせられ続けている人々の安月給のほうがよほど問題だという気がする。
ただ、トランプ〜FOX〜ロジャーという図式が安倍晋三〜読売〜ナベツネと同じであることを思うと、ナベツネがセクハラで追い出される想定はかなり痛快ではある。しかしナベツネが追放されただけでは何も変わらない。それはアメリカも同じだ。だから本作品は反トランプを明確に打ち出したのだろう。
衣食足りて礼節を知るというが、それはケチな犯罪をしなくなるだけで、金持ちが礼節を弁えているとはとても思えない。同級生や後輩をいじめるのは大抵が金持ちの子供だ。不遇な庶民は更に立場の弱いカスタマーセンターの労働者に毒づく。
セクハラもパワハラも、要はいじめだ。陰湿で愚劣な行為である。いじめがなくならないのは、人間が本質的にいじめ体質だからなのだろう。本作品はその上辺をなぞってみせたが、社会の底辺で社会全体からのいじめに遭っている人々を救う意図は示さない。それは大統領選のあとで新大統領が示してくれるという淡い希望を暗示するためかもしれない。
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