劇場公開日 2020年2月21日

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「もはやドキュメンタリー映画!」スキャンダル Karoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5もはやドキュメンタリー映画!

2020年2月24日
iPhoneアプリから投稿

ドキュメンタリーとして観ると面白い気がします!

ポップな映画をイメージしてたけど、わりと淡々とまじめに進んでいく感じだったので、エンタメ要素を期待して観ると期待ハズレになってしまう可能性が・・・。しかも、私はあえて、まじめに描かれているところが好きかな。メイン登場人物も実名、社名もそのままなところがアメリカならではの話。日本では考えられないよねw

この事件がこうして映画になったことがすごいと思うし拍手を送りたい!

アメリカNo. 1視聴率を誇るテレビ局のCEOによるセクハラ事件。何がすごいかって、この事件からわずか4年しか経っていないのに、この映画がもう世に出ているところ。

事件当時、ちょうどトランプ大統領が就任した時期とかぶっているので、大統領選に触れているシーンが多いのだけど、そこにもいろいろ皮肉を感じる部分があり、今の大統領選に間に合うように出してきてるあたりとか、なんとなく意図を感じます。

アメリカで起きた事件だけど、日本でも他の国でも起きていることだと思うと、他人事じゃないなって。もう21世紀なのに、「スカートを短くしろ」ってまだそんなことを部下に言う上司がいるなんて信じられん。いつの時代だよ。

男尊女卑、女性が知性で男性に負けるような時代じゃないのですよ・・・。むしろ、女性の方が優秀なケースだってたくさんある。そんなやり方しか取れない変態が権力を握るような状況を全世界で一刻でも早くなくなって欲しい・・・。
美しくないといけないとか、女性らしくなきゃいけないとか、いい加減そんな古い考えなくなって欲しいです・・・。人間ですからね。女性である前に人間。

シャーリーズ・セロンが演じたメーガン・ケリーが注目度高めだけど、個人的には、ニコル・キッドマンが演じたグレッチェン・カールソンが最高にかっこよかったな!!

抜け目のない完璧な作戦で1人でロジャーに立ち向かった勇気とその知性に拍手ですわ。

Karo