ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たちのレビュー・感想・評価
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いろんな人の、いろんなオリンピック。
スキージャンプはやったことありませんが、
個人的にスキー自体に関わりが深いので予告で気になっての観賞。
期待値的にはそこまででしたが割と楽しめる良い作品でした。
オリンピックには当然ながら関わっている人達がたくさんいます。
出るために努力する人がいて、それを支え応援する人や期待する人、
さらには努力が実らなかった人や成功を妬む人、
過去のオリンピックに縛られる人にそもそも土俵にすら立てない人などなど。
そんな人達の、オリンピックにかける情熱や葛藤がよく描かれていたと思います。
気になった点としてはあまりないのですが、
テーマ的にわかりやす過ぎる位にわかりやすく作られた作品ではあるため、
そこで若干の好き嫌いはあるかもしれません。
題材的に見た目や動きの派手さはありませんが、
オリンピックというテーマから人の想いや感情を表現し、
ヒューマンドラマとして綺麗に纏められた良い作品だと思います。
演者はかなり寄せてるけど…
スキーはほとんど『フィッシャー』ゴーグルは全て『ウベックス』大人の事情とは言えそこんとこSAJ丸め込めなかったん?
実際テストジャンパー集めるにあたって各県連に打診する訳なんだけど学校とかにも許可もらうわけだから親とかスルーとかあり得ないから。
ここで「感動してください」ってシーンがありありでちょっと引いちゃいます。
実話にかなりの脚色が有ると。
当時Cチームの遠征補助が5000円程だったんだけど西方さんはどうだったんだろうね?
お金の事とかは全く触れてない。
スキーだってAチーム時代は1本なんてあり得ないしそれこそ各メーカーのサービスマンがやってくれる。
綺麗事だけを感動させようと並べた作品。
何のために、誰のために
人は「何のために、誰のために」やっているのか曖昧だと、ただやらされている感一杯で本来の力が出ないし、そもそもやる気が失せてしまう。
この作品でモチーフになっているテストジャンパーは全くの縁の下の力持ちで、テストでどんなに素晴らしいジャンプをしても観客からの称賛も無ければ、記録にも残らない。
本作の主人公・西方仁也は、1994年のリレハンメル五輪のスキージャンプ団体戦で惜しくも金メダルを逃したため、次の長野五輪で雪辱を晴らすべく切磋琢磨している。
ところが「好時魔多し」で、開催が近付いた頃に腰の故障で代表を落選する。
悔しさで自棄になりそうになるが、テストジャンパーとして五輪の参加を依頼された彼は、嫌々ながらも裏方を受ける。
西方を含め集まった25人のテストジャンパーは夫々の思いを抱えていて、その思いが少しずつ彼の塞ぐ気持ちに刺激を与えていく。
それでもリレハンメル五輪で金メダルを逃した“戦犯”とも言える原田雅彦が代表と晴れ舞台に立ち、自分が裏方であることに忸怩たる思いを西方は拭うことが出来ない。
そんな中、五輪本番で猛吹雪の天候となり、金メダル筆頭候補である日本代表に思わぬ皮肉な運命が訪れる。
果たして、裏方で西方を含めたテストジャンパーたちがどのような役割、そしてドラマを繰り広げていくのか?
長野五輪はリアルタイムで観戦していたが、本作を観るまで舞台裏でこのようなドラマが繰り広げられているとは夢にも思わなかった。
本作を観ると、「One for all All for one」という言葉の真の意味と、「何のために、誰のために」に人は危険を冒してまでするのかということが、熱いものが胸に込み上げながら伝わってきます。
#ヒノマルソウルメイツ
ソウルとパッション
2021年4月22日
映画 #ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜 (2020年)鑑賞 @試写会
#リレハンメルオリンピック で金を逃し、#長野オリンピック でテストジャンパーを務めた #西方仁也 の物語
#原田雅彦 の涙の金メダルの影には感動的なドラマがあったとは知らなかった
#濱津隆之 の原田役は似ている
東京オリンピックが2倍楽しめる作品
コロナ禍で、開催されるかどうかさだかではないが、4年に一度のチャンスのオリンピック。この映画は、冬季長野オリンピックの実話だけれど、その舞台裏、代表になれるかなれないか、金メダルか金メダルでないかで当事者も周りも振り回される様子がよく描かれている。水泳の池江璃花子が、前回のオリンピックから帰ってきた空港で、メダルを獲得した人と、メダルを逃した人の扱いの違いに、次回のオリンピックは絶対メダルをとると思ったと何かで話をしていたけれど、スポーツ選手の心の葛藤やチームで心ひとつに物事を成し遂げる姿、エンドロールに流れるMISIAのソウルフルな歌声に、明日も頑張ろうと背中を押してもらえた気がする。
小坂菜緒のアイドルとは思えない演技力も、これからが楽しみ。
分かりやすい構成でグッと来るところもあって、良い作品だった。ただ、...
分かりやすい構成でグッと来るところもあって、良い作品だった。ただ、めちゃくちゃ良かったかと聞かれるとなんでだろう、そこまでではない印象だった。題材のせいなのか、リアルな話なのに、リアルじゃない描写があったせいか分からないがそうだった。
テストジャンパー
2021.4.13
一ツ橋ホールにて試写会
1年越しの上映おめでとうございます。
実話、テストジャンパー、裏方・縁の下の力持ち。
高橋さんを演じた山田裕貴さん凄い。
小林さんを演じた小坂菜緒さんこれからが楽しみです。
あっという間の114分でした。
皆さんに観てほしい作品です。
綺麗事にしないドラマが緊張感とリアリティを生む、予告編にはない切り口が魅力的
予告編の切り口があまりにもひどくて心配だったが、意外にも綺麗事ではないことで出来上がった話で結構グッと来た。オリンピックは国のためではない。戦ってきた個人を称えるものだから。
自分は長野オリンピックの後に生まれたので、この経緯は知らない。それこそ原田さんのエピソードくらいしか知識はない。そんな彼に背負っていた男がいたのとは…。
前半は西方仁也の屈辱と挫折。中編はテストジャンパーたちの背景。後編は長野オリンピックの舞台裏を描く。全体的に西方が変わっていく話とかではなく、個々が長野オリンピックにどう向き合っていくのかを描いたドラマ。なので綺麗事は、ない。それがメッセージをボヤッとした印象はあるが、やはり個々のパートで胸が締め付けられ、涙してしまう。
若さに甘えてテストをこなすだけの若手にオリンピックの出場権すら与えられない中で戦う女子高生。耳が不自由ながらジャンプを楽しんでいる選手など、オリンピックにかける思いがそれぞれ異なるため、リアリティを覚える。なので西方より周りの想いの方にグッとくる。その中で西方の気持ちが変わってゆく。
特に山田裕貴が素晴らしい。耳が聞こえないので拙い話し方になるが、ムードメーカーとして奮発する役どころ。フラットに障害者としてピントを当てつつ、誰よりも飛ぶことに楽しさを覚えるカッコよさが魅力的。それだけで結構ジンとくる。
あと、飯塚健はラストにかけての緊張感を作るのが上手いなと思った。『笑う招き猫』もそうだったが、その空気に引き込んで重ねていく緊張感が今作でも発揮。このオリンピックを知っているか知らないかで捉え方も変わりそうな作品だ。
事実に基づいた作品だけに、ドラマに仕上げすぎている節も感じられるが、オリンピックのためにこれだけの葛藤を抱えているのだと気づかせてくれる。オリンピックのやる意義が少しだけ見えた、気がする。
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