老後の資金がありません!のレビュー・感想・評価
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お金をテーマに様々なことを考えられる、意外にも明るいエンターテインメント作品。
本作は、2019年にメディアや政治家によって大いに世間を騒がせた、いわゆる「老後2000万円問題」が関係しています。 映画の冒頭では、実在の評論家が「国は『老後2000万円が必要だ』と言っていますが、これには医療費や介護費は入っていません! 本当に必要なのは4000万円です」といった持論を展開しています。 【実は、これはメディアや評論家らの問題が大きく、真相は、国はそんな断定的な事は言っていないですし、いわゆる「老後2000万円問題」の試算には、医療費や介護費などもすべてキチンと入っています】 ただ、あくまでこれは「つかみはOK」というレベルのものなので、ツッコミも無粋かもですね。 普通に生活していると、親の「葬式代」「香典代」などといった様々な「お金の相場」を意外と知りません。 これは天海祐希が扮する、少し贅沢なバッグが欲しいだけの主婦も同様で、ちょっとした出来事で、気が付けば家計は火の車になっていきます…。 本作は、それらをテンポ良くコミカルに描かれているので、楽しみながら見られます。 「お金の相場などを考える教材」としても非常に意義深い作品で、主人公が修羅場を経験しながらも、だんだん成長していき評論家のことも疑えるレベルにまで達しているのは爽快感もありました。 天海祐希をはじめキャスト陣も良く、笑いだけでなく心にしみるシーンもあったりで、一本の映画としても良作だと思います。
思わず膝を打ちたくなる共感ポイント多数ある、良く出来たコメディ作品
ストーリーに入り込むまでに多少時間はかかったが、葬儀屋へ葬儀の打ち合わせ、見積もりを見て驚愕…というシーンでの天海祐希と友近のやり取りは秀逸。三谷幸喜も、役者として嬉々として笑わせに来る。佐々木健介と北斗晶夫婦とのやり取り含め、誰が相手でも縦横無尽に受けて立つ天海のコメディエンヌぶりに舌を巻く。幅広い世代が楽しむことの出来る作品に仕上がっている。
笑えるコメディー作品
次々と出てくるキャストが面白く、気づけば声を出して笑っていた自分に気づく。 老後の不安が高まる中、結末はほっこり・ホロリと心温まる内容。共感多め。 草笛光子さんが役柄にピタッとはまっていて、キュートで格好良くもあった。 今、心の奥底にある老後の不安もこの映画で少しばかり和らいだ気がする。観て良かった。
草笛光子若いな
2024年8月14日 映画 #老後の資金がありません! (2020年)鑑賞 老後の資金を貯めていた主婦は、しゅうとの葬儀に400万円かかり、パート契約が更新されず、夫の会社が倒産し、娘の結婚が決まり、金遣いの荒い義母と同居することになり・・・ #天海祐希 は最高のコメディエンヌだな
ドタバタコメディ
私の世代よりちょっと上ぐらいで、ちょうどマッチしていたこともあり楽しめました。 まあ、そんなに上手くいくかなという点は、エンターテイメントとして見せないといけないので目をつぶりますが、それを差し引いても面白かったとは思います。 40代後半以降の方は、見てもらいたいですね。 本作では、三谷幸喜さんが、役者として出ている点も役どころとあわせておすすめです。
草笛光子さんの若々しさに驚くだけの作品
タイトルから、老後に資産を増やすノウハウでも描かれているのかと思ったら、浪費傾向のある姑と現実にあたふたする嫁がわちゃわちゃするだけの話で、映画にする意味もないレベルでした。 全体的に明るいけど感動も特にない。 唯一の見どころは、草笛光子さんが姿勢もよく、滑舌もしっかりされていて、全く老け込んでおられない事! この方の若さを保つ方法だけで作品作れるんじゃないか?
ハッピーエンドで良かった💖
『老後の資金がありません』を観ました。最初、経済評論家の荻原博子さんの「そこのあなた、老後の資金は4,000万円必要です!」と篤子に呼び掛けるようなメッセージ動画から始まり…
その後、義理の父親の見栄を張り過ぎた葬式、篤子の失業、ハードロックバンドをやっている男と結婚するという娘、章の失業、金遣いの荒い姑との同居、娘の結納金をオレオレ詐欺に引っ掛かり奪われる…と次から次へ難題が降り掛かり、老後の資金はどんどん減っていく。
そして、篤子の友人に頼まれて、姑が友人の父親の身代わりになって、区役所の職員がまさに本人確認をしている最中に、本物の父親が帰って来て大騒動。
だが、その後ドタバタはあったものの、篤子も章も就職先が決まり、姑が催した生前葬があったり、最後はみんな笑ってハッピーエンドで終わった。
章の妹夫婦だけは、これまでに使ったというお金の明細を書いた、分厚く膨らんだファイルを、事ある毎にイヤらしく見せつける。
章はハローワークに行っても、どこまで本気なのか、ニタニタ笑っているし、篤子はボーリングに行ってストレスを発散しているが、みんな呑気と言うか、優しい。「何とかなるさ」とポジティブ思考の人たちで、「仕方ないだろう」と誰かを責めることもなく、全てを受け入れて真面目に生きていた。
そのせいか、後半は全て、良い方向に向かって行った。
なかでも、一番面白かったのは、姑が篤子の友人の父親に成りすまして、区役所の職員が本人確認に来たシーンだ。草笛光子の変装もお見事。三谷幸喜がいい。笑える。
姑が生前葬をすると言い出して、篤子は最後まで反対していたので、出席していなかったが、姑にとって大事なものを忘れて行ったと思い、急いで届けに行った篤子が耳にしたのは、姑からの篤子に対する感謝の言葉だった。あのシーンは胸にジーンと来た。
生前葬のパーティーは、賑やかで楽しそうで、特に篤子と姑の二人で歌った「ラストダンスは私に」は良かった。
最後は、篤子がずっと欲しいと眺めていたバッグを買うことも出来た。ご褒美だ。
篤子の友人に頼まれて、姑自ら、友人の父親役に扮装した時、姑が「昔、宝塚に入ろうかと思ったことがあるのよ、それも男役」と話したことに対して、篤子も「実は私も」と言うと、すかさず姑が「篤子さんは無理よ」というシーンも面白い。
エンドロールで、エンディングテーマを歌っていたのが氷川きよしだったことを知り驚いた。いい曲だった。
『老後の資金がありません』と言うと、重いテーマかと思いきや、最初こそ、これでもかというほど問題山積だったが、結果的に『老後の資金問題』も解決し、意外な着地点ではあったが、ちゃんと着地して良かった。めでたし、めでたし。
楽しくて笑える、心がほっこりする映画だった。
老後の資金がないんだけど、
老後の資金がないんだけど、それでもなんだかんだで楽しそうに暮らしている後藤家はとても良いですね。ラストの展開も爽快! たしかにお金に縛られては生きたくはない。(でもやっぱりお金はないよりあったほうがいいんだよなぁ~。)
幸せな老後
篤子の姑、芳乃(草笛光子)との絆を育む過程が面白い。 笑いの後に感動の場面があり、繰り返すそのパターンが心地よい。 主婦の後藤篤子に扮する天海祐希さんの恥ずかしい変顔や開脚の他に歌う場面もある。 クライマックス、手作りの生前葬は宗教じみてなくてとても良いと思う。
垣谷美雨の同名ベストセラー小説を『狗神』(2001)以来20年ぶり...
垣谷美雨の同名ベストセラー小説を『狗神』(2001)以来20年ぶりとなる天海祐希の単独主演作として映画化。 監督は『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の前田哲。 2021年、福岡市営地下鉄キャンペーンで当選したムビチケで鑑賞。 前田哲監督『九十歳。何がめでたい』(2024)の試写会が当選して、思い出して記録。
グラン・マ劇場
天海祐希が普通の主婦役って珍しい。ラフなジーンズ姿なのに、スタイル良すぎ。素敵オーラを懸命に消してはいるが、やはり溢れ出てる〜。美しいわ~。 しかし、草笛光子はその上を行っていた。ハ、ハ、ハイヒール! 姿勢がいい! 身体柔らか! そして男装! いやー、楽しませていただきました! しかし、この家の相続はどうなってるの? 相続人が、被相続人の葬儀費用を全部負担することないのでは。妹(若村麻由美)夫婦が怪しい…。もう一本、映画ができそう。 自宅を売って、この選択をするとは、新鮮なアイデアだった。いろいろ面倒なこともありそうだけど。 TBSの放送を視聴。
老後不安を笑い飛ばそう
子供が大きくなったからってそう簡単に一家の主婦に安息の日々はやって来ない。老いた親達の面倒、葬儀、子供の結婚、持ち家のローン、自分たちの老後の資金、 想定外の夫の失業…。これでもかと言うくらい追い詰められて逆に強くなる主人公が頼もしかった。
いやほんと、何もかも人様のようにと見栄を張ればきりがない。ドタバタのあげくだけど、お金持ちの奥様だった姑が、見事に金欠家計に適応した生前式をやったのは見事で、そのスピーチにはホロッとしかかったw。
キャスト陣皆よかったけれど、特に天海さん、草笛さんが眼も心も愉しませてくれた。
お金の問題だけではない
主婦目線で見ると共感できることが多く、現実的ではない部分も気にならないほど面白かった。 そしてお金の問題だけではなく、多様性の問題にも触れていることに好感が持てた。 娘の結婚相手、パートでの働き方、シングルマザー、シェアハウス、主題歌には氷川きよし。 この夫婦のどれも否定せず受け入れる姿勢が良かった。それに登場するどの夫婦も夫婦仲が良く、仲が良いことは最終的にはそれぞれの家庭の平和に繋がるのだなと改めて思った。 主婦にとっての「自分のために使うお金」や 「わがままに生きること」は永遠の憧れ。 それぞれ少しでも叶えられるなら変化のない日々への活力になる。ラストに新品のバックで颯爽と歩く天海祐希さんがとても美しかった。容姿だけではなく様々な困難を乗り越えた後の清々しさも加わって輝いていた。 草笛光子さんの役者魂にも元気をもらった。 見て良かった作品。
わがままに生きた者勝ち!
松重豊のファンである。
だからこそ思った!こんな理解ある素敵な妻、篤子さんに、コンビニバイトをさせているその楽観的鈍感脳を洗い直してこい!
終始、義理の家にも娘にも、最後まで言いたい事を言わずにぐっと堪える妻篤子、すごい。
貯金が大ピンチで夫婦2人失業、子供は結婚式、姑は越してくる。
おとぼけな夫。
胃潰瘍やメンタルを崩してもおかしくない状況で、常に働き口を探すその根性が本当にすごい。
松重豊も、ハローワークでズバッと言われ、交通整理の仕事についてもまだ目が覚めない。
でも、交通整理の服装でも際立つ、手脚の長さ。
天海祐希も手脚が長くて、2人とも俳優をすれば一瞬で貯金額の悩みは消えますよ!天性の物を持ってますよ!
と言いたくなる。
作中、天海祐希に、「宝塚はあなたには無理ね」という姑役の草笛光子演じる義母もまた、周りを嫌いにさせない雰囲気の持ち主。
篤子が何も言わずとも、お金の工面にきちんと気が付き、負担にならないように考えていた。
生前葬を開く事にして、来ていないはずの篤子にも感謝を述べる素敵な性格だから、お友達も多くて、生前葬で出た黒字を篤子さんに手渡す。
「ぼたもち食えるの3つまで」
本当にそうで、ほどほどを心がけたい。
お葬式や結婚式、住まい。
巨額がかかるところで、身の丈に合った選択をする大切さを学ぶ事ができる作品。
若村真由美もお金にがめつい訳ではなくて、お父さんの事もお母さんの事も真剣に想う心の持ち主。
でも、兄弟それぞれに世帯ができると、家計の違いや出してあげたくても払えない状況、色々出てくると思う。
父親が亡くなってから、一周忌までの1年間に、多額の支出と仕事の変化を抱えた大変な1年だった夫婦だが、子供達の独立、自宅の売却、夫婦2人とも仕事に就いて、シェアハウスに引っ越しと、家計を常に気にしながら、なんとか激動を乗り越えた。
こういう時にこそ、人が出るなと思うし、家庭の雰囲気を壊さない松重豊と天海祐希演じる夫婦像は、距離感を保った関係性な一方で、穏やかさを保っている魅力があった。
家庭での話し方も、コンビニでの笑顔も、生活感を感じさせずさわやかな篤子さんだったがそれでもやっぱり、欲しかった赤いバッグを姑さんからのお金で購入して提げて歩く姿が最も似合う。だって天海祐希ですもの。
松重豊は、おっとりして少し鈍いが、「惨めな思いをさせてすまん!」それでこそ、松重豊!と思った。
わがままに生きた者勝ち。
その周りには振り回されて我慢する人もいる訳で、
気楽で良いよね〜とも思うが、人生は一度きり。
見栄のためのお金なのか、周りの人と楽しむためのお金なのか、よく考えて使いたい。
楽しい関係性でなら、高い飲み物や場所がなくても、豚もやし鍋でも、シェアハウスでも、楽しめる。
まずはそういう関係性を幾つ周りに持てるかだなぁ、そういう関係性を築く時間のためのわがままは、
大切にさせて貰いたいなぁと感じた。
夫の新卒から続く仲の友達、妻のヨガ友達、作中でもちょこちょこ出てきた人付き合いを、大切にしたい。
結局そこがあるかが、寂しくない老後に繋がる。
心が貧しくない高齢者になりたい。
お金について考えるのに良い映画でした。 幸せ=お金って考えは嫌だが...
お金について考えるのに良い映画でした。 幸せ=お金って考えは嫌だが、 お金が必要なのは間違いない。 お金について、幸せについて考える良い映画だった。 役者さん、芸人さんがいっぱい出たり、 さりげなく宝塚ネタを入れたり、 コメディとしてもすごく面白かったです。 老後のお金って、 何歳までにどれだけあればいいのか、 何歳まで働かないといけないのかなど、 世の中の不景気なニュース見ると不安になる。 家庭を持つということは、 当事者だけの問題ではないし、 それぞれの家族のお金の問題も発生する。 介護、結婚、出産、子育て等。 結婚式、お葬式ってのも、 事前に想定しておかないと、 ピンキリではあるが、 それなりのことをしようと思うと 金額にびっくりしちゃうね(-_-;)
☆☆☆★★★(ちょい甘💦) 原作は未読。ちょっとだけの感想。 明る...
☆☆☆★★★(ちょい甘💦) 原作は未読。ちょっとだけの感想。 明るく楽しい、ハッピーな気持ちにされて貰えるコメディー映画でした。 だけど、作品全体に漂う2時間ドラマ感であったり。良い意味で言えばカリカチュアライズされたた登場人物達の描かれ方であったり、お金の計算を字幕で細かく表示したり…と言った描写には。いわゆるシネアストと言った類いの人。 つまりは、ある種の批判精神溢れた人々にとっての、格好の餌食になる事は間違いないだろうう、、、と思われる作品ではありました。 まあ、そうゆう意見が出ても分からないではないですけど。かっての二本立て興行では、添え物的な扱いの作品の中にホッとする息抜きにぴったりな作品が多々あったものです。この作品等はまさにそんな作品だった様に思えました。 よって、観た事で人生に於ける《徳》になんぞはこれっぽっちも全くなりませんけどね〜(^^;) 早朝から劇場に訪れた観客の多くは人生の大先輩達ばかり。 その人達が、作品のあちらこちらでクスクス…っと笑っていたのだから、それだけでもう答えは出ているんじゃないでしょうかね。 ちなみに私自身も間もなく人生の老朽、、、ゴホっ!…老境に入ろうかと言った頃合い。 流石に〝 老後の資金には2000万円が必要 〟の社会で生きて行くだけの自信は無し(。-_-。) それなりに質素な暮らしをなんとか続け、たまに楽しい映画を観れれば「まあ良いか!」と思ってはいますが💧 今回、数年前から書店で並んていたこの原作本。書店へ行く度に(題名の面白さもあって)気になってはいたものの、なかなか手を出せずに…映画化を機に読む気満々ではあったのですが、色々とあって遂に読む事が出来ず。 でもそれによって、余分な思いがない状態での映画鑑賞が逆に良かったのでしょうか?単純に何度もクスクスっと笑わせて貰えて、楽しい時間を過ごす事が出来ました。 以下、とりとめもなく(u_u) ・ピスタチオとスリムクラブの生存を確認。 ・健介北斗のデュエットが微笑ましく、「原点」?発言(はっきりと覚えていない)の台詞に頷く。 ・ちょこちょこっと井之頭五郎が溢れでる松重豊(笑) ・冒頭から直ぐにお葬式のスタッフとして登場する友近で、観客の笑いを誘いクスクスさせる掴みはOK。 ・若村真由美の嫌味な義理の妹がなかなかのアクセントになっていた。 ・加藤諒と新川優愛のカップル、、、って言う、あり得ないミスマッチ。 なのに、途中から納得して観てしまう…って言う(ーー;) ・「逃げるなババア」の毒蝮節が、ある一定の年齢の者からすると凄く嬉しい(笑) ・中盤の詐欺被害から、後半にかけては草笛光子の独壇場。見栄っ張りなあるあるお婆さんを演じさせたなら絶品だなあ〜。 「ワガママはしたもん勝ち」 …確かに(-.-;) ・この明るさ、観ていて最後の方では陽気なイタリア人向きなのでは?と思ってしまった。 ・作品全体を支えた天海祐希のコメディエンヌぶりに乾杯! ・エンディングに流れる氷川きよしの歌で、更にハッピーな気分にさせられる。 久しぶりにタイアップ曲としては大当たりで、明るく楽しいこのコメディー映画にはぴったりでした。 2021年10月31日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン11
金銭的にも精神的にも人生を考え直せる作品
とっても良かった!これまで独身なのでお金に困った事がない自分に気づいた!人生にお金は必要なんだなぁと金額でしっかり勉強できる作品だった。かつ、お金も大事だがワガママに生きる、人生の豊かさの方も考えさせられる素晴らしい作品でした。コメディタッチな為、気楽に観れるけど大事な事を教えてくれる若者の教材にしたい映画です。そして、ソコソコお金に苦労しない相方を希望したい、と思いました。
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