コロンバス

劇場公開日:

コロンバス

解説

モダニズム建築の宝庫として知られるインディアナ州コロンバスを舞台に、対照的な2人の男女の恋愛模様を描いたドラマ。アルフレッド・ヒッチコックや小津安二郎についてのドキュメンタリーを手がけ、小津作品に欠かせない脚本家の野田高悟にちなんでコゴナダと名乗る映像作家による長編デビュー作。講演ツアー中に倒れた高名な建築学者の父を見舞うため、モダニズム建築の街として知られるコロンバスを訪れたジンだったが、父親との確執から建築に対しても複雑な思いを抱いており、コロンバスに留まることを嫌がっていた。地元の図書館で働くケイシーは薬物依存症である母親の看病のためコロンバスに留まり続けていた。ふとしたことから出会った対照的な2人は建築をめぐり、語り合う中で次第に運命が交錯していく。韓国系アメリカ人のジン役を「スター・トレック」「search サーチ」のジョン・チョウ、ケイシー役を「スプリット」のヘイリー・ルー・リチャードソンが演じる。

2017年製作/103分/アメリカ
原題または英題:Columbus
配給:ブロードウェイ
劇場公開日:2020年3月14日

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映画レビュー

4.0モダニズム建築の個性や味わいが物語の重要な一部をなす異色作

2020年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なんだろうこの穏やかな感覚。一筋のやわらかな光がスーッと胸に差し込んでくる静謐さ。様々な状況を抱えた二人が出会い、タバコの煙を吹かせながら言葉を交わしあう。そうやって一時停止した人生が、もう一度動き出すというありきたりな物語の流れなのに、彼らの背景としてこの町並みがあるだけで、もっと言えばモダニズム建築の存在があるだけで、こんなにも深みと余韻が生まれるのか。

映画において建築物は、外見的、機能的にも大きな役割を果たすことがある。本作も未来を思わせる斬新な外観で観る者の意識をハッとさせつつ、昼と夜とで印象を変える表情を楽しみ、また屋内に入るとさらに別の特性が垣間見えてくるあたりが興味深い。まるで人間のキャラクターみたいに特別な味わいや存在感を残す建築たち。遠くに見える医療施設の渡り廊下のように、本作もまた何かと何かをつなげてくれる架け橋のよう。大きく深呼吸した時の心地よさが広がっていった。

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牛津厚信

3.0めくるめく映像美の連続

2024年3月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

本作の最大の魅力はとにかく映像美。コロンバスの美しい建築物が2人の相容れない価値観を静かに埋めていく様も良い。
個人的には映画はとにかく映像が肝でしょ派だが、本作はあまりにも映像が主役になり過ぎていた印象。というより、ストーリーがあまりにも控え目過ぎたか。終始まったりしているおとなしい展開に、正直何度か寝落ちしそうになってしまった…(汗)
とはいえ、この映像美は他ではなかなか観られない代物であることには間違いない。

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いけい

2.0アフター・ヤンは過去の歴史。この映画は始まりかなぁ?

2023年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0好きな建物ってあるよね

2023年4月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

建築に学がないので誰が建てたとか別に知らないんですがなんか好きな建物がある。好きな建物をぼんやり眺めていたい瞬間を私も知っていて、なんかその空気感わかるわー好きだわーって思った

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zzzzz