劇場公開日 2020年8月7日

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「爽やかな『ミッドサマー』と形容したくなる作品。」ぐらんぶる yuiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0爽やかな『ミッドサマー』と形容したくなる作品。

2020年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作を未読のまま鑑賞した観客による感想です。

非常に謎めいた、というか普通はあり得ないような状況から始まる本作。すでに予告編を観ていたので設定自体は驚かなかったけど、早々に明かされた真相でむしろありえなさ感が増幅したり、全裸よりも「アレ」の隠し場所がまずいんじゃないかと思ったり、主人公二人がほぼ裸体でいても普通に講義を受けている、といった周辺ポイントも十分面白かった!

二人が体験する島の大学での生活が、「見方によってはラヴクラフトの小説や『ミッドサマー』みたいじゃん…」と思っていたら、恐らく『ミッドサマー』に影響されたと思われる場面があり、疑惑は確信に(勘違いかもしれないけど)。ここでの高嶋政宏さんの笑顔が恐すぎる!

本作の撮影後、人前で着替えたり裸になることに躊躇がなくなってしまったという犬飼貴丈さんや、竜星涼さんを始めとした出演陣のそれぞれにきちんと見せ場が用意されているけど、与田祐希さんは映画初出演にも関わらず、半眼になるわ女王様キャラを演じるわと、なかなか身体を張っています。

本作はPG-12のレーティングが付いてはいるものの、男性の肌色率が高いのと、ちょっと大人なネタが入っている点を除いては、健全なる変態映画と受け取りました。どうも大学一年生の、未成年という設定であると思われる主人公達が飲酒する場面が多い、という大人の理由があるみたいですね。

なかなか海中の場面がないなー、と残念に思っていたら、これについてもちゃんと見せ場が。英勉監督の近日公開作『映像研には手を出すな』の公開も、今から楽しみです!

yui