劇場公開日 2020年8月7日

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「飲みの席で酒を片手に見るぐらいが丁度良い」ぐらんぶる そらのばさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0飲みの席で酒を片手に見るぐらいが丁度良い

2020年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

約半年ぶりの劇場は、思ったよりも快適だった。
土曜にも関わらず人が少ないし、半分の座席が購入できなくなっている関係で前の座席には人がいない。
劇場のことを考えると良いことではないが、少しずつ足を運ぼうと思う。上映作品がまだまだ戻ってきていないのだが。

それはさておき、本作はTVアニメで知り、べた褒めしている人のコメントを拝見して興味が出たので鑑賞。
本作は割と大幅に原作を変えている。その為、「ぐらんぶる」であって「ぐらんぶる」ではない。そんな雰囲気がある。
ここまで大きくオリジナルな要素を入れながら再構成しているにも関わらず、確かに「ぐらんぶる」だと感じるのは作品の本筋をスタッフ陣がよく理解しているからだと思う。
この点は評価するが、残念ながらB級の枠を出なかったというのが正直な感想だった。

本作は俳優陣の体を張ったギャグが見どころの、超絶バカ映画といったところだが、それに付随する脚本がどうも散発的なものを感じる。言ってしまえば、4コマのギャグ漫画を見ているような感覚だった。
その最たる部分が、ダイビング要素であり、本作ではあくまでも作品中で一つのオチをつける為の要素だったように思う。
純粋なギャグ作品と比べ、この点が足かせになり随所でテンポの悪さを感じずにはいられなかった。これであればCM前提で小編に分解可能なTV放送のフォーマットの方が適していたのではないだろうか。テーマ的にお茶の間には向かないが……

野郎同士で飲みの席で一緒に見て笑い合うぐらいが丁度良いのかもしれない。そんな作品だった。

そらのば