劇場公開日 2020年8月7日

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「Vamos!ウェ〜イ!」ぐらんぶる おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0Vamos!ウェ〜イ!

2020年8月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

単純におもしろいです!予告から、ダイビングを絡めたキャンパスライフがおもしろおかしく描かれることは予想していましたが、まさかここまでとは!原作はあるらしいですが、読んだことはありません。予備知識なしでも全く問題ありません。理屈抜きにして、映像で楽しませてくれます。

とにかく主演の二人が、文字どおり体を張った体当たりの演技で、作品の魅力を高めています。竜星涼くんと犬飼貴丈くんの共演は、さながらキョウリュウジャーと仮面ライダービルドのスーパーヒーロータイムのようですが、そのイメージを捨て去るほどの潔い脱ぎっぷり!そして、ギャグに全振りした二人が、序盤からまさかの全裸逃走劇!しかも何度も!もはや何を見せられているのかわからなくなるほどの迷走ぶりですが、全裸慣れしてくる二人の姿がなかなか笑えます。

その全裸リピートの謎が明らかになったところで、物語はやっと動き出します。そして、そこからのテンポとノリが実によく、気づけば観客もぐらんぶるワールドに引き込まれています。その牽引力はなんといってもダイビングサークルPeek a booの男たち。酒とダイビングをこよなく愛する彼らの存在が、実にいい味を出しています。また、暑苦しい男たちの中にあって、与田祐希さん、朝比奈彩さんらが、しっかりと華を添え、存在感を発揮しています。

そんな周囲の思いが伝わり、伊織も耕平も観客もグランブルーの世界へ魅せられていくのですが、終盤でのまさかのどんでん返しにはやられました。これは、「コンフィデンスマンJP」のパクリでしょうか。そういえば、「君の名は」のパクリもありましたね。とまあ、全編通して遊びごころ満載で、さすが英勉監督です。

映像的にも、ダイビング機材の紹介、練習シーン、海中シーンを取り入れ、ダイビングの魅力が伝わるような工夫がされています。自分も大学時代にスキューバライセンスを取って、気の合う仲間とサークルを作って楽しんだことが思い出され、久しぶりに潜りたくなりました。というより、大学時代に戻りたくなりました。

本格的な夏を迎えたこの時期にピッタリの本作。帰省自粛が叫ばれる中、涼しい映画館で大学時代のノリを思い出し、夏の海を満喫するのも悪くないと思います。

おじゃる