ステップのレビュー・感想・評価
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自分自身も主人公と同じシングルファーザーでした、、、のちに再婚した...
自分自身も主人公と同じシングルファーザーでした、、、のちに再婚したことも、、女の子の父親だったことも、、、初めから最後までずっとあのころのことを鮮明に思い出して、、ずっと涙が止まりませんでした、、色々思う方はいらっしゃるでしょうが、、、あの頃同じ思いだったなぁとか、、、娘が聞き分けよ過ぎるとか言われる方もおられますが、、、私の娘もあんな感じでした、、、ほんとうに親や周りの方、、なにより娘に救われました。お弁当作ってご飯作って洗濯して掃除して仕事して、、忙しくて大変だったけど、、、、本当に娘の笑顔に、、助けられました。再婚相手も実の娘のように可愛がってくれて、、、今では娘は27、、妹ともすごく仲良くて、、、幸せです。
ほんとうに素晴らしい作品でした。心に残る映画になりました。
涙で前が見えない
子を持つ親がこれをみて
なにをおもうだろうか。
男手一人で娘を育てる
内容はそれだが
現実にはシングルマザーも沢山いらっしゃり
親の性別どちらだろうが
1人で育てるのは大変なことだ。
物語の中ではサポートしてくれるひとがおり
逃げ道もあったが
主人公は果敢に自分の腕から娘を離さなかった
最近テレビのニュースで
子供や赤ちゃんを部屋に置いたままどこか出かけて
そのまま.........というニュースをみる
子育ては大変だし
自分の時間を犠牲にして子供に費やす
でもそれが親になる責任で、嫌なら子供を持つ資格がないのがこの世の中。
でもサポートがあるかないかはかなり環境に左右される
子育てって本当ににこの部分が大きく
助けてくれる家族がいるかいないかで
かなり状況がかわる
この作品を見て何を感じるだろうか?
サポートなく辛く逃げ出したい時
ギブアップだと感じた時
なにか起こしてしまう前に
だれかに助けてと簡単に素直に
言える世の中になってもらいたい
この映画は希望が詰まっていた
これを陰と陽の、陽なら
motherは陰なんだろうな
赤い線の成長
観ていて色々考えさせられました。
まず、山田孝之さんの優しいパパ役がとても新鮮でした。幼い美紀ちゃんと楽しそうに会話をしながら坂道を歩く姿。美紀ちゃん役の女の子もセリフなのかアドリブなのか、1つ1つがとても可愛かったです。
胸打たれたのは「パパの抱っこは忙しい」確かに、腕の中で寝てしまえば、布団に寝かせてしまう。そのまま抱っこし続ける事はなかなか時間の余裕がなければ出来ない。
自分の子育てでも「抱っこ」は大事と教えられたり、雑誌で読んだりしたけど、寝てしまってもずっと抱っこし続ける事は少なかった。そもそも、眠るまで抱っこだって寝愚図る時だったのかもしれない。娘にとって「抱っこ」は十分だったのだろうか?
もっと抱っこしてあげれば良かった。
小学生になり、精神的な成長にパパは戸惑い、会話もなかなか難しくなる。
うちも同じような事あったなぁ~。
なんて、共感することが多々ありました。
美紀ちゃんの成長と共に、壁の赤い線が落書きに埋もれていき、段々と馴染んでいき、最後には大事な線へと大きく成長して いく変化に感動しました。
あの壁の1本の赤い線から始まり、幸せが枝分かれして増えていく象徴。
最後まで、家族のありかたについて、とても繊細に表現されていました。
色々な家族がありますが、1つ1つステップを踏んで、とても良い大家族になれて良かったです。
日本のお盆の過ごし方に、子供の頃を思い出しました。きゅうりに茄子に…懐かしいです。
一番成長したのは主人公健一自身である
妻に先立たれた普通の若い夫が子育てに奮闘する話である。それほど貧乏ではないが少なくとも金持ちではないという設定が絶妙で、主人公武田健一を人格の安定した常識人とすることができる。誰もが感情移入できる主人公だ。
話の肝は、子育てをする過程で時折接することになる義父母との関係性が変化していくところである。当初健一は、自分は妻朋子と結婚したのであって朋子の両親と結婚した訳ではないし、子供の美紀は妻との子供であって朋子の両親の子供ではないと思っていたフシがある。だから君はもう息子だという義父の言葉に違和感を覚える。
しかし妻朋子の両親は、朋子を幼児の頃から健一と結婚するまで育ててきて、その間に培った経験があり、親として豊かに育んだ愛情がある。その溢れんばかりの愛情が健一と美紀に向けられるのは当然だ。朋子の家族である健一と美紀は、両親にとって朋子の人生そのものなのである。
健一は自分が美紀を育てていく過程で、徐々にそのことに気づいていく。義父母にとってそれが何より嬉しい。健一の幸せは自分たちの幸せなのだ。朋子の死は一生背負っていく記憶だが、健一には兎に角幸せに生きてほしいと願う。
愛情に満ちたこの夫婦を名人の國村隼と余貴美子が演じ、相手役の広末涼子、幼稚園の保母さんの伊藤沙莉、喫茶の店員の川栄李奈(朋子の写真は多分この人)の3人の女優陣も好演。お膳立ては万全だ。
そして徐々に変化していく主人公健一を山田孝之が名演。年齢や見た目が少しずつ変化していくのに併せて、考え方や心境も少しずつ変化していく。娘の美紀が育つのはある意味当然だが、実はこの十年間で一番成長したのは美紀を育てた健一自身なのである。
美紀がこれから中学生、高校生となっていくにつれ、更なる試練が健一を待ち受けているのは間違いない。健一は周囲の人達の助けを借りながら、これからも少しずつ変化し成長していくのだ。
少しずつ=一歩一歩=step by stepという意味と、義父母=step father、step motherという意味の両義から、本作品のタイトル「ステップ」が生まれたのだと思う。山田孝之の俳優としてのポテンシャルが存分に発揮された、とてもいい作品である。
再婚当事者の意識下を見たい
ちょっと、何を伝えたいのか受け止め難い。印象的だったのは病室での写真撮影。即ち再婚相手を含めた血のつながらない家族の有りよう。主人公の父親とその再婚相手の内面を、欲や打算も含めて生々しく抉った方が面白かったかな。
見守られているありがたみ
ワンオペの大変さをなぞらえる様な作品だった。
だがそこはおまけ、一人の子供を形成していく上で関わってくれる様々な人々の愛情の描写が、とても良い。
子供とお父さんにどう接していけば良いのか?
相手を思いやる気持ちが伝わって、じんわりと心に響いた。
「もう無理かも、、」のリアル
感動する、、、と、構えてしまったので、ちょっと肩透かし。ニュートラルで見ればよかったかも。
山田孝之はさすがです。
闇金屋も勇者もお父さんも。
カメレオンですね。
子役の皆さんも素晴らしかったです。
ただ、しょうがないと分かりつつ、子供役が変わるところで、1回は冷めてしまう。
ストーリーはそんなにお涙頂戴ではありません。淡々と描かれていますが、逆にリアリティごあるのかも。
子育ての幸せ。
母子家庭はよくあるが父子家庭はあまり聞かない。それだけ男の子育ては難しいということでもあるだろう。この映画はその難しさを描くとともに一つの解決を示したとも言えよう。男にとって子育てが大変なのは、まず第一に仕事との両立、そして慣れない家事一切の負担、子供への愛情のかけかたが分からない、こんな所だろう。営業から総務へ移っての奮闘ぶりが描かれている。仕事に意欲のある人ほど仕事をセーブするのに抵抗あると思うが、主人公は当たり前のように子育て優先の生活に変えた。えらいと思う。家事も男が本来することじゃないと心のどこかにあればやりきれないと思うがそれも全力で取り組んでいる。とてもえらいと思う。子供への愛情のかけ方は男親にはどうしてもできない限界がある。それも良く描かれていたように思う。母親の無条件の包み込むような愛情に比べて、男親はどうしても理性的に接しようとするあまり子供が反発することが多いように思う。それを補っているのが作品中では妻の両親だ。優しいいおじいちゃん、おばあちゃんがいたことがどんなに娘の救いになっていたことか。國村準と山田孝之の親子関係が実にいい。実の親子ではない、義理の親子だから作れた良い関係だと思う。
子供が一人いるだけで周りの大人たちが自分の役割を見つけて人間的にも成長していくのが本当に素晴らしい。映画では伝えきれない部分も多かったと思うが子育てはどうあるべきかを学ばせてもらったような気がする。
あんなこともあったな、と振り返りました。
女房と2人で娘と息子を育てました。
保育園の送り迎えもしたし、行事への参加もしました。
映画を観ながら、こんな大変なことをやっていたんだな、子どもの成長にも曲りなりにつき合っていたんだなと当時を振り返りました。
当時は忙しく、でも楽しくて大変だなんて全然思わなかったけど。
この映画を観て、シングルマザーのお母さん、シングルファザーのお父さん方は大変だと思いました。
2人でどうにかやって来れたことを一人でやるのは大変だと思います。
まして成長していく子どもの心とも付き合っていくのは。
成長する過程の中でのそれぞれの心の動きに泣いてしまいました。
命のとらえ方についても心がジ-ンときました。
子役の俳優さんたち、とてもよかったです。
上手だったし感じがとてもよく、楽しく見ることが出来ました。
亡くなった者の想いも背負い生きていく日々の生活の中にあるかすかな光を淡々と
妻に先立たれても子供がまだ小さいと悲しんでいる余裕もなく、限られた時間の中で育児、家事、仕事、手続きなど日々をただ生きることが精いっぱいになる。実は私は今作と同じというか、更に過酷な日々を味わったことがあり、とても他人ごとだとは思えなかった。
私の場合は、妻が癌になり、更にその時に子供が同時に産まれ、上の子はまだ2歳という状況の中で、妻は骨に転移していて、動くこともできなかったため寝たきりとなったため、妻の介護と2人の子供の育児、家事など全てが降りかかってきた。
事情が事情ということもあり、保育園にすぐ入れてもらうことができ、市役所の人のがんばりで0歳でも4ヶ月目から保育園に預けることができたが、妻の介護はほぼオールタイム。自営業だからまだ成立ったとはいっても1日2時間しか仕事ができず、妻は保険に入っていなかったため、資金難にも陥った。
睡眠時間も4時間寝られれば良いほうで、疲労から車の事故も起こしたりと映画のように「もうダメかもしれない」と思ったこともある。
だからこそ、今作は全てが突き刺さるというか、うちの子供はまだ小さいが、いずれは経験しないといけなくなる、母親のいない学校の行事、入学式や卒業式も自分だったら、子供にどんな声をかけてあげられるだろうかと想像してしまう。
ストーリーとしては、淡々と日々が過ぎていき、その中で共に成長していく父と娘の姿の10年間を描く中で、残された者たちがどう生きていくという点でも様々な出来事を扱っている。
単純に父と娘の物語として感動はできると思うが、物語が単調なのと、時間の流れや登場人物の移り変わりも激しくため、分かりやすい感動というのは、少々し辛い部分があるかもしれないが、同じような経験がある人や、大切な人を失った経験がある人なら、残された者はそれでも生きていかなければならないという部分で共感する部分も多いはず。
今となっては名女優である伊藤沙莉、川栄李奈が時の流れとともにフェードアウトしていくのは勿体なかった。
29歳、独身の男が観た感想。 「まだ父親でない俺の為にある映画なん...
29歳、独身の男が観た感想。
「まだ父親でない俺の為にある映画なんちゃうかなぁ?」と思った 笑
子供や奥さん、家族には沢山の良い思い出も、寂しい思い出もあって、沢山の経験をして成長していける。
全ての出来事を前向きに表現している素晴らしい映画を観れて良かった!
娘と父の関係性のタペストリー
映像はカレンダーの場面に始まり、カレンダーの場面で終わる。
カレンダーからはみ出したサインペンの線は、その下の壁にまで伸びていて、その跡は、主人公の健一の心にずっと引っかかっている。
この物語は、母を亡くした娘と父の関係性を淡々と描いている。最初は2人きりになり支えあって生きていくしかない共依存の関係。
娘が大きくなり、関係性を小学校の友だちと家族以外にも持てるようになる。そして父親が母とは別の女性を連れてくるようになると、自分と母親が裏切られたような気持ちになるのか、父親との関係性が微妙に崩れていく。
自分(娘)も成長するなかで、(自分は離れようとしても)父親は決して自分を見捨てずにそばにいてくれている。祖父母や伯父夫婦も一定の距離感であたたかく見守ってくれている。
雪が溶けていくように、ふたりの間の深い溝も解けていく。
ヒトはちょっとした言葉に傷つけられ、救われたりもする。
言った相手は相手に優しい言葉を投げたつもりでも、受けた相手の心を深く傷つけることもあるし、相手のちょっとした思いつきで発した心の気持ちの言葉に救われて、その後の行動が大きくポジティブに変化することもあるだろう。
当たり前の日常の「有り難さ」に感謝し、たまには家族に「ありがとう」と面と向かって伝えたい。
名バイプレイヤーの面々の演技が、作品のクオリティを一層高めている。
死と共に生きること
山田さん、しっかりお父さんになってましたね。この役は素でやっていたとおっしゃってたので、あまり見た事のない姿を見れるかなと楽しみにしてました。
突然、まだ幼い娘を残して、亡くなってしまった妻。その日から始まった娘とパパの2人の生活。最初は訳もわからず、戸惑い、迷走しながらもしっかりと娘と向き合って、子育てしてました。
子育てって言うけれど、本当は同時に親も育てられてるんですよね。子供はいつの間にかに成長してるから、親もそれに気づいて変化してく必要があるんだなと感じました。
そして、大切な人の死について。悲しみを乗り越えるっていう形ではなく、姿はもうないけど共に生きていくという考え方はとても共感しました。美紀ちゃんはママの死の記憶はないけれど、仏壇、たくさんの思い出の写真があるこの家にママはいるって思ってるのって、素敵なことですよね。友達にママいないだろって言われて、悲しい気持ちになったりすることを経験して、人の気持ちがわかる、優しい子供に成長できたんです。
パパが連れてきたナナさんのことを「お母さん」って呼んだ時、また一つ階段を上ることができたんだね。パパと美紀ちゃんの2人の間に入っていく、ナナさんも本当に勇気がいることだし、それを受け入れる美紀ちゃんもたくさんの葛藤があったと思うけど、少しずつまたそれぞれがステップを上がっていく、時間はかかるけど、楽しいこと、悲しいこと、嬉しいことを共感しあって、また新しい家族を作り上げること、それが生きていくってことなのかなって思いました。
3人の子役さん達がどの子も自然に子供らしく、ちゃんと親子を演じられていたことがすばらしかったです。
とても気持ちのいい作品!
たいへんなスタートでしたけど、頑張りましたね!
美紀ちゃん役の3人の女の子素敵です。今後も期待です。
天気も味方 白ウサギ!
川栄李奈さん、写真だけの出演なんですね。
やっと、100本目鑑賞です。
子育てはこんなに周りが善人しかいなくても大変なんだ
重松清の本は好きでよく読んでいるのですが、この原作は未読でした。設定だけ見ると「ただのお涙頂戴ものだろう」と個人的にはスルーしてしまいそうなものだったのですが、『mellow』や『テセウスの船』での好演が記憶に新しい白鳥玉季ちゃんの演技は金を出す価値ありと思い鑑賞しました。まんまと泣かされました(笑)
先に違和感を感じたところを処理しておくと、自分は子どもと関わる仕事をしているので、子どもや親のある程度リアルな世界を知っているつもりなのですが、白鳥玉季ちゃん演じる小学1年生~3年生が言うには大人びたセリフが多すぎました。保育園時代もそうです。初めて行く保育園でお父さんが「よし行こう!」と言ったら自分で靴を履き出したり、保育園の先生にすぐ虜になったり…というのはなかなか考えにくい、その部分だけリアルさからかけ離れてしまっているように思いました。もちろん、父親に心配をかけるまいとしているという設定なのは十二分に理解しているつもりです。
ストーリーの展開については非の打ち所がないくらい素晴らしかったと思います。シングルファザーとしての「第一は自分の子ども」「でも仕事もしなければ」という葛藤に悩むシーンや、新しい母親を招くことへの娘や家族に対する葛藤の描き方がすごく丁寧で、要所要所のモノローグが感情移入を自然に誘う見事な構成でした。
小学校低学年を演じた白鳥玉季ちゃんが本当に素晴らしい。特にとある授業に向けて家で練習をしているシーンの表情は圧巻です。残りの二人の子役も頑張っていたと思います。小学校高学年を演じた田中里念ちゃん、どっかで見たことあると思ったら『恋は雨上がりのように』だ!どことなく藤田ニコル感が増したような気もしました。良かったです。
この映画を観て一番に感じるのは、周りが主人公の父親に対してかなり理解があること。職場の人たちはシングルファザーをバックアップする体制がとれている。亡くした母親の家族は、次の恋愛へ進む主人公に対しても「君の人生だから」「息子のようなものだから」と背中を押してあげている。そして何より子どもが大人びている。こんな状況でも大変で葛藤を繰り返すのが子育てなのだと再確認しました。これは両親健在だからとかシングルだからとかではなく、子育ての尊さを実感させられました。
通学路の見え方が子どもの成長に合わせて変わっていく演出や、家族関係と成長することの脆さを表してるように見える「目玉焼きの半熟」のくだり、卒業式直前のシーンなどで何度も涙腺がくすぐられました。何より主題歌がかかるまでのラストカット、"子どもは大人の想い以上に先立って成長しているんだ"ということをバックショットで示しているのが最高でした。
もし自分も家族を持つことになったときは、また違った感情をこの映画で得ることができるのではないかと見返すことが楽しみになる一本でした。全世代におすすめです。
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