劇場公開日 2020年7月17日

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「赤い線の成長」ステップ くろすけさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5赤い線の成長

2020年7月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

観ていて色々考えさせられました。

まず、山田孝之さんの優しいパパ役がとても新鮮でした。幼い美紀ちゃんと楽しそうに会話をしながら坂道を歩く姿。美紀ちゃん役の女の子もセリフなのかアドリブなのか、1つ1つがとても可愛かったです。

胸打たれたのは「パパの抱っこは忙しい」確かに、腕の中で寝てしまえば、布団に寝かせてしまう。そのまま抱っこし続ける事はなかなか時間の余裕がなければ出来ない。
自分の子育てでも「抱っこ」は大事と教えられたり、雑誌で読んだりしたけど、寝てしまってもずっと抱っこし続ける事は少なかった。そもそも、眠るまで抱っこだって寝愚図る時だったのかもしれない。娘にとって「抱っこ」は十分だったのだろうか?
もっと抱っこしてあげれば良かった。

小学生になり、精神的な成長にパパは戸惑い、会話もなかなか難しくなる。
うちも同じような事あったなぁ~。
なんて、共感することが多々ありました。

美紀ちゃんの成長と共に、壁の赤い線が落書きに埋もれていき、段々と馴染んでいき、最後には大事な線へと大きく成長して いく変化に感動しました。
あの壁の1本の赤い線から始まり、幸せが枝分かれして増えていく象徴。

最後まで、家族のありかたについて、とても繊細に表現されていました。
色々な家族がありますが、1つ1つステップを踏んで、とても良い大家族になれて良かったです。

日本のお盆の過ごし方に、子供の頃を思い出しました。きゅうりに茄子に…懐かしいです。

くろすけ
おじゃるさんのコメント
2020年8月10日

共感&コメント、ありがとうございます。
赤い線の表現、とってもよかったですよね。きっとこのあとも壁いっぱいに広がっていくんだろうな、なんて想像しちゃいました。

おじゃる