「気づかされる家族の大切さ。父と娘、等身大の再生物語。」ステップ 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
気づかされる家族の大切さ。父と娘、等身大の再生物語。
【賛否両論チェック】
賛:父と娘の等身大の再生物語に、観ていて感情移入してしまう。日常の何気ない場面で、家族の大切さにも気づかされる。
否:良くも悪くも、1組の父娘の10年間を淡々と描いていくので、惹かれないと眠くなってしまうかも。ラストの急なお涙頂戴感も、人によっては違和感を覚えてしまいそう。
亡き妻へ想いを馳せながらも、前を向いてなんとか一人娘を育てようと孤軍奮闘する健一と、そんな父と一生懸命に向き合っていく幼い美紀の姿は、まさに等身大の1組の親子の姿を描いていて、思わず感情移入してしまいます。
ただその分、どうしてもストーリーそのものは、ひたすら淡々と10年間が進んでいく感が否めないのも、またしかり。ラストに急にお涙頂戴のような展開になるのも、やや気になってしまう部分でもあるかも知れません。
それでも、日常の何気ない場面で、ふと家族の大切さに気づかされるような、そんな素敵な感動作になっていますので、是非大切な方と一緒にご覧になってみて下さい。
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