子供はわかってあげないのレビュー・感想・評価
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いい人しか出てこない、癒される映画
タイトルでなんか尖った青春映画かなと思って観に行ったのですが、笑い所もある楽しい映画でした。 冒頭で古舘寛治演じるお父さんが上白石萌歌演じる娘と一緒に踊るシーンでこの家族の仲の良さが一度に分かり、その後の展開に説得力を持たせました。 その後出てくるキャラクターも魅力的な人物ばかりで、中盤の切なさや、最後のクライマックスでは登場人物の言うとおり自分もなんで泣いてんだろ状態でした。ほんといい映画でしたね。 「町田くんの世界」のような観賞後感の映画だなあと思っていたらもじくん、町田くんだったんですね、全然気がつきませんでした。 カット割りが少なく、対話が続くのが特徴的だなと思いましたが、役者からすると気持ちがきれないのがやりやすい分NG出すと全部やり直しだからイヤだったろうなとは思いました。
上映館増やしてあげてくれ
いきなり結構長めにアニメ始まったので、一瞬スクリーン間違えたかと思いました、笑。 雰囲気がとても好きな映画でした。自然な優しさに包まれていて、クスッと笑える小ネタやワードセンスがある。ストーリーは平凡と言えば平凡な気もするけど、心地よくてずっと見てられます。 カメラアングルが面白いですね。萌歌ちゃん目線だったり、遠目のカメラだったり、いい映し方してるなーと思いました。無駄なカットも多くて、これがこの映画のリズムというか余白というか、優しい雰囲気を演出してるんだと思います。 萌歌ちゃんよかったですねー自然体。かわいいんだけど、なんか普通にその辺にいそうでもあるかわいさなのがちょうどいいです。なんか足とかも健康的な太さで、変にモデル体型とかじゃないのがいいんです。 細田くんも優しい雰囲気いいっすねー酔っ払いもよかった。ドラゴン桜以来気になっております。 千葉雄大もかわいいし、斉藤由貴のオッケー牧場ややぶからスティックも最高です、笑。トヨエツもお茶目で素敵すぎる。 今の家庭がとても温かくて幸せな空気をしっかり出しているから安心して見られる映画なんだろなーと思います。 ちなみに、うちの野球部の先生は、なっ、じゃなくて、いっ、ってよく言ってました。たぶん、いい?の省略形です、笑。
女子高生の児童虐待海苔巻きウィンナーも爽やかに終わりメデタシメデタシ。
今年の邦画のダークホース来たー!
ってのが鑑賞中の感想。
特別に美人だとも、可愛いとも思わないけど、女優としての上白石萌歌は凄いや。
ってのが見終わっての感想。
粗いプロットのストーリーだと思うんですが、冒頭の作り込みが緻密で、もう映画としては、そこが好き。
朔田家の夕飯時の日常。美波の高校部活後、門司くんとの出会いのシーン。結構な長回しです。目まぐるしく人が動きますし、台詞量もかなりのもんです。特に校舎内の移動シーンでは、カメラの前を大勢の人が通り過ぎて行きます。コレが、ものすごく統制されていて、かつ自然に見えますもん。拍手もんです。沖田修一監督は、前作「おらおらでひどりいぐも」でも、田中裕子の回想シーンあたりが、長回しで大掛かりな仕掛を使って見せ場を作ってました。この作り込み、好きやなぁ。大好き。
笑いどころをちょこちょこ仕込み、人情噺でシンミリさせて、告白シーンで締めくくり。
親子の情に賞味期限切れは無いよ。からの「スキ」が、とーーっても爽やか。
しかし、お二人さん。こんがり焼けちゃったっすねーw
良かった。とっても。
邦画の当たり年にあっても、5ベストには入ると思う、個人の感想ですけど。
よかった
父親の立場で見ていると、生き別れの娘が高校に通って部活をして、友達も大勢いて、自分から会いに来てくれて、その上一緒に食事をして寝泊りするなど夢のようだ。いい子すぎて絵空事のようだ。
トヨエツにキュンです💕
私が小2の時に離婚した母親に世話焼きのおばさんのおかげ?で中2の時に再開した。 再婚相手の方がとても良い方で何事も無かったようにすぐに母親と打ち解けられた。あの時の気持ちが蘇りました。 水着になったトヨエツに娘に溶け込もう!っと言う気持ちが見えて泣けてきた。 お腹の出てきたトヨエツ。 それを曝け出すのがカッコよい。 恥ずかしながら受けとめる萌歌も良い! 鬼ごっこが微笑ましすぎる(笑) 全ての年代に青春は存在するって思いたい私にホッコリをもたらしてくれる作品。 若いってそれだけでいいなぁ…って。 原作を読みたくなりました。
くるよくるよ胸騒ぎの夏が
物語らしいものは物心つかないころに別れた父との奇妙な一夏の再会がメインな出来事の話なんだけど、とくに劇的なことにはならない。
主人公の上白石萌歌のアイドル映画的な内容でいがいに水着ばかりだけどやらしくなくコロコロ変わる表情がかわいい。
爽やかな青春映画だった。
幸せな夏休み青春映画
ド直球の夏休み青春映画であり、アニメおたくな少年少女のガールmeetsボーイもの。 笑いまくったし泣いたし、幸せな138分。 沖田監督のフィルムって、不思議なほど自分と波長が合う感覚を覚えます。 上白石萌歌はかわいいし、水着がいやらしくないのがまたいいし、なんといってもトヨエツの死体姿がたまらない。 しかし、冒頭から(作品中の作品)アニメパートだったんで、なんか違う作品に間違って入っちゃったのかと戸惑いました。
ハンバーグ
沖田修一作品を観るのは「横道世之介」以来 これは上白石萌歌のアイドル映画 上白石萌歌が独特の魅力を放っており、例えるなら80年代の薬師丸ひろ子のような唯一無二の存在感 おじさんでも観ることができる青春映画
平和で楽しい青春コメディ
タイトルからすると大人と子供が揉めるのかと予想していたが、はじまって早々に、どうやら穏やかに進んでいく作品だと見当がついた。奇想天外な展開や奇抜な登場人物は皆無で、ありふれた市井の人々のエピソードが続くという想定だ。 映画はほぼ当方の想定通りにストーリーが進むのだが、途中で登場人物がただのありふれた人々ではないことに気がついた。ありふれた人々にしては、人柄がよすぎるのだ。 人間は自分を基準にしか判断できないとはよく言われることで、本作品の登場人物たちは寛容で悪意の欠片もないから、他人の悪意が想像も出来ないのだろう。他人の悪意を想像しなければ、怒ることもないし、揉めることもない。どのエピソードのどのシーンにも悪意がひとつも登場しないのだ。なんとも平和で楽しい、天国みたいな映画である。 ビゼーのカルメン序曲は聞いているだけでなんだか忙しい気分になる超有名曲だが、この曲をテンポを変えてBGMにしている場面がある。これがとても効果的で、楽しいような浮かれたような気分になる。音楽に加えて、ところどころにギャグみたいなシーンを突っ込んで笑いを取る。タイトルとは裏腹の青春コメディである。初恋の要素もある。 主演の上白石萌歌は好演。歌も上手いしスタイルもいいし、どうやら運動神経もよさそうだ。青春=走るということで、走るシーンを効果的に使って若いエネルギーが弾ける様子を映し出す。 相手役の細田佳央太は19歳とは思えないほど演技が達者で、映画「町田くんの世界」~テレビドラマ「ドラゴン桜」~本作品と、まったく異なったキャラクターを演じている。若い演技派としてこれからも活躍しそうだ。 そしてなんと言ってもトヨエツである。この人の存在感が作品全体を引き締める。大したものである。育ての父親を演じた古舘寛治さんはツイッターで「投票向上委員会」への入会を呼びかけている。政治的な発言をする俳優が増えるのはいいことだ。
岩高水泳部の3年間はフォーエバー・・・なっ!
原作未読。
甘酸っぱくもほろ苦くもないが、爽やかでほんの少しだけ青臭い青春とか初恋とか・・・、もどかしさや疑わしさの中にも隠し事のない暖かく確かな親と子の愛情とか信頼とか・・・、ありきたりの表現だがそれらを軽妙かつ軽快なタッチで描いた良作で、空と海とプールの鮮やかな青さ、縁側と風鈴と蚊取り線香と花火といった昭和の夏の風景などに思いっ切り後押しされ気持ち良く泣かされた。
父親らしいことをしてあげたい(してみたい?)が娘との距離の詰め方に慣れておらず言葉少なく不器用な実父と、いつも近くにおりあたたかく見守る理解ある母親とで娘への愛情の注ぎ方はそれぞれだが、しっかりと真っ直ぐに伝わっていることが全体を通して感じ取れることができるようになっている。
トヨエツは行方知れずの実の父親役を別のテレビドラマでも演じていたこの役のベテランだが、さすがにあの海パン一丁姿は同年代のイケメンおじさん俳優達が演じるにはまだまだ時間がかかるだろうと思わせる程に最高にカッコよかった。
たった数日しか一緒にいないくせに娘の男友達に不快感を示すシーンでは血の繋がりだけでなく、別れて暮らしていても片時も忘れる事がなかった事を想像させ、滑稽ではあるがジーンと来てしまう一番好きなシーンだ。
主演の上白石萌歌さんは実年齢は若干設定より上のようだが(撮影は公開の2年前)、見た目が幼く等身大の女の子として高校生役を違和感なく誠実に演じており、終盤に2回ほど泣くシーンがあるが両方とも引き込まれるような気持ちで見入ってしまった。
悪い人が一切出て来ず、重めになりがちなテーマを敢えて薄口仕様にした事で観ているものをふんわりとした幸福感で包み込むような作品であり、この夏必見の映画と言っても良いと思う。
最後にこれだけは言いのだが、
斉藤由貴さんはいつの間にあんなに素敵で存在感のある女優さんになったのだろうか?
本当に力の抜けた自然で素晴らしいお芝居に感動すら覚えるほどであった。
良質な和製コメディ映画
役者、カメラワーク、シナリオ、演出どれを上げても素晴らしい。毎シーンクスクス笑いありで中々日本映画にはない作り。 カット割りも良い。長回しだったりドローンだったり気持ちの良い割。特に冒頭のカットインはあるもののヒキすべてを見せるシーンはこの映画はこんな雰囲気の映画ですよって、良い意味で安心する。 上白石萌歌がダントツに素晴らしい。嫌味なくシーンをこなし、水着姿も健康的で安心出来る。豊川悦司との掛け合いなど全く動じずにこれからが楽しみな女優。 沖田監督のコメディセンスには脱帽させられる。原作は未読だが、原作に劣らないと思う。各役者の演技が素晴らしいから。 もっとこの映画を世間に観てほしい、キラキラ映画観ている場合ではない高校生や大学生。このセンスのいい映画を観るべき。 なぜ製作チームは映画祭など狙わなかったのかこれほどの出来であれば確実に大きい海外映画祭に出せて世界にアピールできたのに。こう言う考え方がないから日本映画は世界に売れない。だから予算が下がりクオリティが下がる。悪循環。
【意識と無意識の間にあるもの/親子になること、人を好きになること】
この「子供はわかってあげない」は、思いがけず強く印象に残る作品になった。 原作のことは知らないけれど、興味深いものなのだろうと想像もする。 そして、映画も秀逸な作品に仕上がっていると思う。 この夏公開の、いわゆる大作ではない邦画なかでは、「サマーフィルム」と、この作品がオススメかもしれない。 それに、敢えて選べと言われたら、僕は、こっちの方が好きかもしれない。 子供は、子供になろうと思って、自ら、そこにいるわけではない。 親だって、子供が出来て、だんだん親らしくなっていくのであって、親になるんだと敢えて意識してるわけではないだろう。 だが、物心つく前に離れ離れになった、この親子、美波と藁谷友充は、敢えて、子供になろう、親になろうと思ったのではないのか。 だから、美波は、水泳部の合宿期間プラス1日を、父親の家で過ごしてみたのだ。 藁谷が、門司くんに対して、酒を酌み交わそうとするのも、美波の父親らしく振る舞ってみたかったからに違いないのだ。 そして、藁谷が、相手の意識をどのように読むのか説明する際に、例に取られたミルフィーユ。 親子になるのに、もともと意識をすることなんてないと思うと書いたが、当然、無意識にでもない。 本当は、意識と無意識の間に、もう一つ重要な何かがあって、親子だとか人間関係に影響を与えているのではないのか。 ミルフィーユの生地と生地の間に滑らせるように……。 親子の関係だって人間関係だ。 意識はしてなくても、親子の関係に次第になっていくのだ。 ミルフィーユという課題に対して、泳げるようになるために水死体のように浮かぶという回答。 教えられて、それを人に教えて、繋がって、広がっていく。 これも、意識するとしないとに関わらず、全くその通りではないのか。 二人は気が付いたのだ。 親子になったのだ。 そして、これは、きっと人を好きになる時も同じだ。 徐々に、そして、いつのまにか意識することになって……。 高橋源一郎さんまで良い味出して、藁谷や門司くん、お兄ちゃん、水泳部のコーチ、お母さんにお父さんなどキャストは皆素晴らしいが、美波こと上白石萌歌さんが光っていたと思う。 なんか、良い余韻が残る作品だった。
夏休みの真空パックのような青春映画
最強のバカンス映画ならぬ夏休み映画。 ガールミーツボーイandガールミーツファーザー。 先週みた『サマーフィルムにのって』も爽快だったけど、こっちは絵の厚みが違った。その分予算も違うのだろうけど。ワンシーンワンカット的な前半攻め攻めの演出、横切る人の厚み、仕掛けの多さによる楽しみ。部活動あるあるではないが先生と部長、仲間に至るまで手抜かりなく面白い。 物語は中盤の水泳大会あたりからグンと面白くなり、そしてトヨエツが出てきてからはもうボーっと眺めてていい。にしても強い日差し、日本の夏の海の色、合宿、夏を丸ごと閉じ込めた感ある。そして沖田監督作品の伝家の宝刀である食卓芝居は今回も最高。トヨエツも沖田作品になるとこんなふうになるんだ、と。にしてもモカが不意をついてもの凄いいい顔をしてくる。斉藤由貴が出てるからか、往年の相米映画を思い出したりした。 なんか今年に関して言えば、夏休みを体験したかのような気分になって映画館を出てこれる。冒頭のアニメもちょっと長いし前半ちょっと長い。けど、ひょっとしてこの長いって感じがないとこの鑑賞後感には至らないのかもしれない、ってくらい夏休みに部屋で横たわる感じが残る。
薄い物語になってしまっている、、、なぜだ?
先行公開にて鑑賞です。原作とっても好きなので楽しみにしてました。 それが良く無かったのか・・・期待しすぎてしまったようです。 ほんわか雰囲気は良かったかな?で、かなりクスクスポイントと笑いの種類(シュールっぽい)は「あぁ、この雰囲気」って感じでしたね。原作完全再現ではないですが、ストーリーは外れていないかな。あと演出面で言うと、長回しカットが結構あってそれが作品の雰囲気作りに一役買っている気がしました。序盤のサクの家族描写は秀逸だったなぁ。脇を固めている演者さん達の力でしょうが、空気感が良かったですね。中でも豊川さん、さすがでした。健在ですね。キーマンですからね。ここが揺らいじゃうと大変になってしまったでしょう。 さて、本作は原作知らなければそこそこ楽しめるのでは?と思いました。原作好きな方には物足りななかったんじゃ?って思います。原作で描かれたTHE・思春期の心の揺れ動きが十分描かれていないんですよね、というか伝わってこないんです。特にサクとモジくんの間が特に。 原作内のセリフや場面は描いていますが、そのイベントに至る心情が見えないから、セリフのみで「そういう気持ちなんだ」って理解するしかない・・・って感じです。 サクとモジくんの成長とまではいいませんが、ちょっぴり変化していくプロセスの描き方が少なくて最初と最後のサクやモジくんの変化を感じないんですね。イベントが通り過ぎていくだけに見えました。淡々と飄々と展開しているようで、知らずに心情が変わっていく様が映像にはできていない気がします。あのエピソード、もっともっとドキドキしたかったなぁ。ラストのサクとモジくんに唐突感あるって思う方もいらっしゃるような気がします。 全体的に急いでエピソードこなしている感が強く、登場人物の心情に厚みを感じられなかったんですよね。明ちゃんの扱いや善さんの大好きなセリフがなかったことも残念だったかな。ま、仕方ないかな。色々事情あるでしょうし。 余談ですが、NIGHT HEADを熱く観ていた者からすれば、霧原直人が子供持ったらこーなるのか?こんな将来像か?などと思って一人ニヤニヤしてました。ま、本編とは完全に無関係ですが。 ちょっと残念だったなぁー。
ミルフィーユ
幼い頃に母親と離婚して行方のわからない実父を捜し、会いに行く女子高生の話。
オープニングは、えっ!?違うもの観に来ちゃった??と思わせるアニメから、しかもクソつまらんしそこそこ尺あるしw
そんなコミカルなネタで相通ずる継父と主人公と仲の良い家族達。
そして同じくそのアニメが切っ掛けで知り合った違うクラスの書道ボーイの手を借りて、実父を捜し巻き起こるストーリー。
どこか惚けた様な笑いを散りばめながら家族と父娘とほんのり恋愛と、そんな話を惰性の様にヌローっとみせていき、つまらなくはないのだけれどなんだかなぁ…と思っていたら、優しく胸アツだったり、むず痒い青春だったりと素晴らしいフォローが入り、キレイにまとめてくれて納得させてくれた。
これは、愛おしい夏の思い出のような作品だ!
初っ端から、スゴイ! 「魔法左官少女バッファローKOTEKO」って、何だ! あれ、観る映画勘違いしたかと思ってしまうが、これで30分はもってしまいそうな勢いだ! 「オッケー牧場」や「藪からスティック」は、オヤジのダジャレのように、すべらせるためのギャグだが、なぜか言うたびに、ストーリーがスイスイとなめらかにすべっていく。 細かなところまで、スキがない。取ってつけたような、セリフやシナリオもなく、ストーリーはスイスイと進んでいく。 この映画にギャグはない。上白石萌歌演じる主人公“美波“のキャラや、同じ学校に通うアニオタ“もじ“くんのキャラで、思わず笑わせてしまう。 これは傑作だ!すべてのキャストがイキイキと輝く! 通常、138分の尺は長く感じるものだが、もっと観ていたくなる!そんな作品だ! 何だったら、トヨエツ演じる実のお父さんのところへもう一度戻って、キャンプに行ってもいいぐらいだ! そんなこんなで、ぜひ劇場へ足を運んでほしい!愛おしい夏の思い出のような作品です!
2時間笑いっぱなし。
美波は水泳部のアニオタ女子高生。母と再婚した父と幼い弟と幸せに暮らしている。ある日、友達んちに遊びに行ったら、実の父親から送られてきた謎のお札と同じものを発見。その事がきっかけで新興宗教の関係者であろう、実の父を探すことに。 何となく予想していたロードムービー要素は全く無し。お父さんすぐ見つかる。で、会いに行く。ここでも長年会えなかった親子のぶつかり合い全く無し。イライラとかモヤモヤとか葛藤とか、メンタルに訴える要素は皆無。小ネタだらけで笑いっぱなし。 上白石萌歌ちゃんは強烈な丸顔で、屈折感のない素直な役がどハマりする若手ナンバーワンのコメディエンヌだと思う。久しぶりに豊悦の楽しい役も観られた。 始まりの劇中アニメが長くてビックリ。違う映画に座ってしまったのかと思うくらい。 やっぱ、夏の思い出といえば、海やプールだよね。老若男女問わず、頭を空っぽにして笑える楽しいコメディ映画だよ。
若者の青春なのになんだか懐かしくなる
ひと夏の温かくほっこりする話。長回しや間を多く使い、のんびりとした空気が流れる。田舎の縁側で寝転んで観たいような映画。 アニオタの女の子が、同じ趣味で意気投合した男の子と心を通わせながら、生き別れとなった実の父を探し会いにいき、自分を知っていく物語。 「親の心、子知らず」という言葉があるが、「子の心、親知らず」でもある。 「子供はわからない」ではなく「子供はわかってあげない」。親の知らないところで逞しく成長していく子供たちの青春を描く。 「OK牧場」や「藪からスティック」など懐かしいワードが飛び交ったり、小粋なセリフの掛け合いが心地いい。役者たちの自然な演技が引き出されている演出。 2時間20分と長めで特別ドラマチックな展開があるわけではないが、ぼんやり眺めてしまう。
全121件中、101~120件目を表示