リチャード・ジュエルのレビュー・感想・評価
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皆さん頑張りました。主人公の勇気に感動です。
あれだけ追い詰められても挫けず、正義を貫く主人公ジュエルと、その無実を信じて疑わない母と弁護士に感動しました。クリント・イーストウッド監督の男気を感じました。
この安心感が心地よい。
いつもながら、クリント・イーストウッドの作品は、安心して観ていられるのが心地良い。
あまりスポットが当たらないような出来事の中に、正義や誇りを持って生きていく人間の生き様を映し出していく、その想い、その姿勢に感動します。
FBIやマスコミの姿勢を、過不足ない素直な形で浮き彫りにする表現力や、ちょっと”ボーダー”かと思えるような主人公の人物像や心の陰影などの描き方には、もう感服するしかありません。
周りを固める役者達も良い味を出してます。
Sam Rockwellがカッコいい!
それにしても、こうした表現の奥行きみたいなものが、なかなか日本映画の作品には見いだすことのできないのが残念です。
感動の実話に涙
第一発見者が怪しい、これは今も良く聞く事だが、証拠が無くても明確な根拠が無くても、過去の小さな傷や外見、そして統計的なものや経験値だけで容疑者にされる...実に怖い。正義とは何か?触らぬ神に祟りなし、そんな風に生きないといけないのか?色々考えさせられた。
当時のマスメディアの恐ろしさを痛切にうたっているが、現在のネット社会の恐ろしさに十分通ずる。
イーストウッド映画らしい、重厚かつ胸に響く素晴らしい映画だった。
も少しエグくやられ最後に痛快な逆転劇、を期待したが、比較的大人しめな展開と結末だった。まあ、実話につきやむを得ない。
不器用だが一貫して正義を貫く主人公、それを支える男の友情と母親の愛情、色んな意味で泣けた。
クリント・イーストウッド作品
観るものをその現場へと誘なうクリント・イーストウッド作品。実話だけにその重みが凄い。
見かけや境遇、他人からの偏った情報で犯人扱いされる理不尽な濡れ衣に怒りさえ感じてしまう。
正義
「リチャードジュエル/Richard Jewell(原題)」
2020年1月17日
映画館
英雄から容疑者へ
爆弾の第一発見者リチャードを襲った残酷な日々...
FBI捜査とメディアに翻弄され壊されていく日常...
暴走する国家権力とメディアの一報で全てが一変し無実の罪に課せられ過ごす日々
際立つキャラに様々な感情湧き上がり正義のあり方を観た者に問いかける
#リチャードジュエル
#RichardJewell
いまの日本の司法制度をあぶり出す
ジュエルが取り調べにあおうとした時、言った。
「弁護士を呼んでほしい。でなければ僕は喋らない」と。
そこが大きなポイントだった。
もし、そのままの状態で、収監されてしまったら、
もし、あのまま検査官の誘導に乗ってしまったら、
もし、わけも分からないまま100日間も自供を迫られていたなら。
この作品ほど、いまの日本の問題をあぶりだした映画はないと思った。
クリント・イーストウッドにそんな意識はなかったろうが。
だからこそ、それは普遍的なものに感じるのだ。
①弁護士の立会いがない。②いつ解放されるかわからない取り調べ。
③人を人とも思わない高圧的な検査官の人権無視的態度
いまの日本ではその全てが許されているのだ。これでいいのか?
少なくともアメリカでは人権が優先されている。
また、メディアと個人の問題も取り上げられている。
キャシーという女性記者がFBIとつるんで不確かな犯人を実名記事化する。
ともすれば女性差別につながる一般にハニートラップという手法で。
ここはイーストウッドは慎重に言っている。
キャシーという記者はいろんな面を持っていた。
彼女のヒロイズムがそうさせたのでは、と描いた。
しかし、キャシーは自分の間違いに気づき、ジュエルの母親の言葉に涙した。
イーストウッド監督の繊細で大きな度量を感じさせる場面だった。
いずれにしても、「リチャード・ジュエル」は、アメリカよりも、
いまの日本にとって、最も重要な映画だろうと切実の思うのだった。
パーフェクト
まずはクイントイーストウッド監督映画ではずれはナイ❗案の定、当たり。弱い者いじめする権力者がいじめた者に負ける人権映画だ。いつも教育映画的、感動を呼ぶ映画をつくってくれるイーストウッドさん、長生きしてくれー‼️
60分でまとまる
作品を120分にするには、、、、
と言ううがった見方もできるほど、導入部がユルイ。
ハドソン川が傑作だとすると、今回は題材に架空のエピソードを入れたりすることなど無意味だと思ったのだろうか?過剰な盛り上げをやめた感がある。
この作品を観て思ったこと
もはや映画での役者の演技に、ことさら悲しみの演技に、真実味や感動など感じなくなってしまったかも。
日本の映画に有りがちな、無駄なシーンを思い出した。
スクープした女性記者の後悔の演技や、母親の訴えかける演技にしらじらしさを感じつつも、、、
そこはイーストウッド!
納得させられる終盤へグイッと持っていかれる。
観て損はしない
帰り道、映画の話に花が咲いたことを付け加えたい。
メディアが持つ力の恐ろしさ
大勢の命を救ったリチャード・ジュエルが、容疑者として祭り上げられ、家族も含めた普通の生活が奪われ、好き放題勝手なことを報道されていく様が、とても恐ろしかった。
何も証拠なんてないのに、こんなことがキッカケで容疑者になってしまうのか。
こんなに何も分かってないのに、そんな動機で報道してしまうのか。
各人の言い分はあるのかもしれないけど、ラストのリチャードのFBIへの質問と答えがすべて。この作品を通して、リチャード・ジュエルという人物を知ることが出来て良かった。素晴らしかったです。
さすがの秀作
社会的なメッセージがふんだんに盛り込まれ思うところはたくさんありましたが、私に一番響いたのはリチャードの母親思いとお母さんの息子への愛でした。
さりげなく描写上アフリカ系母娘を差し込んでいるのも被害者への視線を忘れない配慮とともに主たる母息子との対比配置ではないかと。
隅々まで行き届いた作品だと思います。
反撃のスニッカーズ
イーストウッド監督らしく、過剰演出無しで生真面目に、丹念に作られているところが好き。悪く言うと、地味であっさりしてます。
物語の幕開けの場面では、傲慢・高圧的な人物として描写される弁護士ワトソン・ブライアントは、リチャードの本質を見抜く眼力を持っていました。職務に忠実で「そうあるべき」と思った事は、手を抜くことなく実行する男。スニッカーズのパッケージをゴミ箱から見つけたリチャードに、レーダーと渾名を付け親しくなって行きます。
この出会いが、FBIとメディアの犠牲になった母子に、反撃の力を与える事になります。
「第一発見者を装い、事件を起こすヒーロー願望者」のプロファイルや、あの大学学長からの告発がリチャードへの嫌疑の発端。なの?まじか?物証が無いFBI はリチャードの失言を誘導し、公訴の提起を目指す。もうね、このくだりが事実だとしたら、ファーック!だす。マジですか?この人達。犯罪者はFBI の方じゃん。
野心の塊がブラジャー着けて歩いている新聞記者キャシーはトム・ショウのリークを大々的に報じてしまい、その失点を「一刻も早い犯人逮捕」と言う実績で穴埋めしたいショウは、合理性をつないでいく捜査から完全に逸脱し、FBI が作ったシナリオに合致する事実の収集に走り始める。冤罪一直線だす!
公衆電話まで移動する時間が無い?共犯者がいたんだよ。しかもホモ達。
生真面目に職務遂行した結果も、やられた側から言わせりゃ「異常行動」。
夢の実現のために努力している生真面目さは「歪んだヒーロー願望」。
もう、捻じ曲げまくりです。
加熱するメディアのココロ無い報道、FBI の行き過ぎた捜査で痛めつけられたジュエル母子。リチャードとワトソンは、FBI のアトランタ支局での証言録取の場面で反撃を開始します。と思いきや。リチャードには、単に反撃する気持ち以上の動機が作用する。彼の純粋な法執行官としての正義感は、FBI の誤ったやり方が許せなかった。「証拠はあるのか?」は、自身の無罪の主張にあらず。そうしている間に、真犯人が次の犯行を実行したらどうする?コンサートの場面で、彼が見掛けた母娘。絶命していた母親。脳裏に焼き付いた凄惨な場面。リチャードは、単に正義感に突き動かされ、FBI に抗議する。
ここが、すごく良かった。刺さった。パイプ爆弾の釘じゃなくって、リチャードのハートが。
1994年の「松本サリン事件」でも、同様の出来事が起きました。妻も犠牲者となった河野義行氏は、第一発見者でありながら、長野県警から家宅捜査を受け、県警のリークを報道した信濃毎日新聞を皮切りに、全国主要紙・メディアは河野氏を犯人と決めつけた報道を延々と垂れ流しました。家宅捜索で見つかった農薬からサリンを生成したそうですが、当時のコメンテーターによると。作れるもんなら作ってよ。
結局、オウム真理教の施設周辺で証拠が発見され、更に1995年の地下鉄サリン事件の発生により、河野氏の潔白は確定的になります。
でね、謝罪があったかどうかですよ。
・公安委員長-->直接謝罪
・長野県警-->「遺憾の意の表明」
・メディア各社と関係者-->概ね謝罪するも、バックレるもの多数。
事実に基づかない誤った報道や、売り上げ・視聴率の為に扇動的な報道をしながら、知らん顔するのは、今も変わってない。と言うか、今の方が酷いw
役者さんが、渋くて、皆良かったです。
個人的にはベイビー・ドライバー以来のジョン・ハムとビリーブ以来のキャシー・ベイツ、エロくて下手な英語の演技がバカ受けだったナディア・ライトが嬉しかったです。と、サム・ロックウェルは、明日の晩、ジョジョでの再会が楽しみっす!
良かった。そこそこ。
ジュエルは見ててイライラする
9本目
実話なので面白いんだけど、ジュエルの行動、特に「喋るな」と言うことに対して、要らんことはかりペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ喋る
ちょっとした障害かと思うくらいワトソンの言うことを聞かない
まあ、FBIもそこを狙っての行動を起こすんだけど、見てるこっちは「また余計なことを!」となる
それさえなきゃ満点に近い
淡々と
もっと前の作品のような涙が止まらないような感動をもたらすような作風ではなくなり、淡々とストーリーを描きそれでもしっかりした後味が残す作風が定着した。毎回毎回期待を裏切らない。
それにしても洋の東西を問わず、マスゴミだな。フェイクメディアは報いを受けろ。
メディア被害の典型。メディア被害は日本にもある!!
1996年のアトランタ五輪で発生した爆発事件で、爆発物を発見して、多くの人々を救ったのにも関わらず、容疑者として捜査された実在の警備員リチャード・ジュエルを描いた作品。
アトランタオリンピックでの爆発事件、覚えています。ただ、その後、こんな騒動になっていたとは知りませんでした。典型的な不必要なメディアの報道による、善良な人に対する被害ですね。
日本でも少なからず、これと同じ出来事はありますね。記憶にあるのは、松本サリン事件。これも、第一通報者が疑われ、メディア被害と捜査機関による人権蹂躙を受けた出来事でした。全く同じです。
1996年は、SNSなどがあまり発達していなかった時代ですが、今はSNSが(必要以上に)発達してメディアのみならず、SNSによる被害が発生する時代になってしまいました。いま発生したら、これ以上に酷い事になりそうですね。
待ち遠しい公開でした😉
クリント・イーストウッド達人、またも実話の映画化でまたも傑作誕生です。
96年アトランタ五輪爆破事件のFBIによるでっち上げまがいの強引な捜査とメディアによるリンチのような報道。
合衆国政府に弱々しい一個人が勇敢に立ち向かう姿が丹念に描かれて行きます。時を忘れてグイグイと引き込まれました。
イーストウッド監督90歳いつもながら天晴れな反骨。
キャスティングも完璧です。主人公の澄んだ瞳が忘れられない。そしてお母さんキャシー・ベイツが素晴らしかった。たとえ世界中が敵だとしても母は子供を守り抜くもの!私にはこれが真のテーマなんじゃないかと思いました。母は偉大なり!
刑事裁判の有罪率が99.9%という今の日本社会。明日は我が身の冤罪事件、個人を容赦なく匿名で叩きまくり人権を破壊する現代のネット社会を思いおぞけを震いました。
さすがクリント・イーストウッド
心が温まる映画でした。面白くない映画だと必ず眠くなるのですが、最後まで眠くならずスクリーンに引き込まれました。クリント・イーストウッドなので音楽もとても素敵で物語の邪魔しない心地良いものでした。先日家族に会いにアトランタに行ったばかりなので他人事と思えませんでした。
主人公の自然な演技と母親役の演技が素晴らしかった!
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