「アトランタオリンピック どんな大会だったか全く記憶にないんだけど...」リチャード・ジュエル ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)
アトランタオリンピック どんな大会だったか全く記憶にないんだけど...
アトランタオリンピック
どんな大会だったか全く記憶にないんだけど爆破事件があったことはうっすら覚えてる。
亡くなった方もいらっしゃるし
被害を受けた方が大勢いらっしゃるのに
不謹慎な言い方だけど
リチャードが真っ正直(過ぎる)で
余計なフィルターを掛けない心の持ち主
だったから発見出来たのかなぁなんて。。
そんなリチャードの性格や気質を
見せてゆくくだりの構成が素晴らしかったし作品の主軸となる人達の描き方は
余計なものを削ぎ落とした感じなのに、
それぞれの人物に感情移入できちゃうのは役者さん達の演技の上手さなのかなぁ。
キャシー・ベイツの弱さも強さも見せる
母親役は、早く安心させてあげたいって
思ってしまったし
サム・ロックウェルの抜け感からの信頼感を感じさせてくれた男気が頼もしかったし
そしてリチャード役の
ポール・ウォルター・ハウザーが
とにかく良かった。
終盤の対峙のシーンの真剣な表情にはちょっと感動したし。
「アイ・トーニャ」の時は
マジでムカつく💩野郎でしたけど(笑)
個人的には、本作でオスカーの主演男優賞にノミネートされてもよかったのになぁと思うくらい。
それとサム・ロックウェルの秘書?
事務員?の人。
サムとの絡みになんだかほっこり。
どこまで本当なのかはわからないけど
なんだかんだ言いながら相手を
動かしちゃうところ、
ああいうことを自然と出来ちゃう人
憧れます。
派手さはないけど
一つづつ積み上げてゆく
リチャードの人物描写や
思い込みで産み出してしまう
「冤罪」の恐ろしさ、
登場人物を通して
「差別意識」の怖さを訴えてくるあたりは流石な脚色だなぁと。
時代背景の演出も良かった
マカレナダンスには不意を突かれましたw
ただ、女性記者の人物像を
前半で結構な割合で映し出してたのに、
後半にかけての彼女の心の変化の描写が
乏しくて脚色が雑な感じになったのは残念。
映画を鑑賞した後で女性記者の扱いを
巡って論争が起きてることを
知ったんだけど、女性記者は故人だし
もう事実がどうなのかわからんけど、
死人に口無しの脚色だとしたら
それはそれで怖い