ファーストラヴのレビュー・感想・評価
全370件中、121~140件目を表示
穏やかなファーストラヴ
予告であるように
血がついてる包丁を持った女の子出てくるし、
ミステリーなんだけど
優しい気持ちになれる映画でした。
けどやっぱり
女性特有の(男性でも存在するけど)心の傷は
男性や傷がない人には理解出来ないんだろうなぁ
少しでも怖い気持ちになったことがある人には
多少なりとも入っていきやすいかな。
むしろ逆にそうじゃない人の方が
純粋にミステリーを楽しめたりして。
心の闇 痛み。
よかった。観てよかった。
初めから最後まで退屈することなく観ることができた。
北川景子 芳根京子ふたりのリンクする心の闇。痛みが実にバランス良く演じられて素晴らしかった。
夫役の窪塚も優しさ溢れるカメラマン。常に彼女に寄り添うところがとってもいい。。彼の撮る写真も笑顔の作品ばかりで優しさが感じられ癒されました。
時に男性の目が怖く感じる時がある。男達の視線を浴びる恐怖が……。彼女の心はズタズタ。
心理的な描写が画面から犇々と感じられ久々に涙目になりながら鑑賞しました。
北川景子、中村倫也、芳根京子、それぞれの演技が見もの。シリアスなストーリー仕立てが堤監督らしい
原作の小説を読んだうえで鑑賞に行きました。本では文字で書かれている物語を頭の中で映像化しながら読んでいたので、全てのあらすじは把握できていました。それを実際に映画で観ると、よりリアルな映像での描き方に引き込まれました。
父親を殺した容疑で逮捕された女子大生。彼女を担当する弁護士。事件の真相を知るために逮捕された彼女とコンタクトをとる公認心理士。この3人を軸に、過去と現在を複雑に絡ませながら物語が進んでいきます。芳根京子演じる女子大生が父親を殺した理由について、彼女の語ることが世間を騒がせる。「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」のような世界観に似ているようにも感じました。ファーストラヴとタイトルにはありますが純愛とは程遠い、主要人物の2人の間には、なんとも黒い愛があります。中村倫也の、女性と無理やりな恋人関係を持とうとする演技が衝撃でした。
プロのレビュアーの方もおっしゃっている通り、芳根京子の演技が特に目に付く2時間でした。普段テレビで見せるかわいらしい一面とは打って変わって、完全に殺人を犯した一人の女にのめり込んでいました。面会のシーンでは、ころころと意見や主張を変えて相手が戸惑うように仕向けたり、突然パニックを起こして泣き叫んだり、裁判のシーンでは自分の語るべきことを悲痛な叫びとともに語る。北川景子にも負けない女優としての情熱が入った演技でした。もちろん、北川さんもずっと変わらず綺麗で、辛く悲しい過去を持つ女性を演じきっていました。
ストーリーとしてはかなり重たいです。「十二人の死にたい子どもたち」でも堤監督は未成年の自殺願望を、原作に忠実かつシリアスに描き出していて、子どもが抱える心の奥底の闇が溢れていました。この映画でも同様、なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか。そんな闇深い一つの疑問が物語をより深刻に、かつ感動的にしています。個人的にはかなり好きな物語の展開だったと思います。
監督の力不足が露呈している作品
サスペンスだけど、男女の恋愛模様の描写が強かったりしてかなり独特。どちらかというとトラウマを乗り越えていく女性の物語。って感じかなぁ。何も予備知識を得ずに観に行ったので、冒頭で「殺人事件の犯人がサイコパスなサスペンスなのかな?」と思ったが全然違った。結局「男性の女性への性の搾取」というのが作品全体のテーマだと思うのだが(他にもあるかも)メッセージ性が高い作品の割に、最後も被害者女性の苦痛しか表現していなくて、加害者の「罪と罰」の描写がないので単なる感動作になってしまっているのは残念としかいいようがないし、加害者だけじゃなくて、主人公も含めて登場人物が普通じゃない人だらけ(主人公の両親が1番ヤバい…)なので非現実的で特殊な世界にしか映らない。登場人物がこれだけサイコパスだらけだと、伝えたいメッセージ性も薄くなってしまっている。監督の力不足が露呈している作品。俳優の演技はよかっただけに残念 ※芳根京子さんを最後まで松岡茉優さんと思って観ていた…比べると顔はあんまり似てないかも知れないけど、表情や瞳が似ている気がする
心の居場所
北川景子さん、芳根さんの演技が圧巻でした。
そして中村倫也さんと窪塚洋介さんの安定感のある演技。
すごく切なくて胸が締めつける感じの内容だけど、わたしにとっては大切な作品となりました。小さい頃の心の傷を少しだけ癒されました。
人によって見方は変わるかと思いますが、それは仕方ないと思います。
けど知ってほしい
世の中に同じような苦しみをもつ人がいることを。
そして
この作品を作りすぎてるとバカにしないで観てほしい
見応えのある作品!
大学の構内で起きた父親殺人事件の加害者が事件後に放った「動機はそちらで見つけて下さい。」
と言う捨てゼリフと思われる言葉をきっかけに取材する事になる臨床心理士由紀と被告を弁護する庵野。
被告環菜の動機を探す内に彼女の思春期での父親との葛藤と真の親子関係が彼女の心に暗い闇を作る事になる。
また、環菜の動機解明の過程での由紀と弁護士庵野との大学生時代での過去の関係も想起させる事になる。
環菜の氷のように固まった心を溶かし、意外な事実を知る事になる由紀。
そして法廷での環菜の証言と母親の証言、思春期の彼女を助けた男性の証言など目が離せない展開であり、環菜役の芳根京子の迫真の演技は見応えがありました。
ただ、個人的には登場人物の複雑な関係は作り過ぎかなとは思いました。特に由紀と庵野の関係などは。
それを除いては久しぶりに良い作品を観る事ができました。
普通の影にあるもの
「普通」の裏に影が落ち、みんな救いを求めている
重く鈍いテーマの映画で、出てる人みんな良い演技をするから、心の中に手つっこまれて、何それ?みたいな感情を引っ張り出されてしまう。そんなパワーを持った映画でした
窪塚洋介が今まであまり見た事がない雰囲気の役どころで見応えありです
期待せずに観ました
CMをみて芳根京子の演技が印象に残って、観に行きました。
北川景子が予想以上に良かったのですが、他の出演者に比べると少し力量不足とも感じました。ですが、作品に懸けるひたむきさが伝わってきてよかったです。
芳根京子がこんなに、いい感じの女優だったとは。
窪塚洋介がこんなに、いい味を出す俳優だったとは。
彼らが作品に良い重みを付けてくれている感じがしました。
見応えのある作品で観てよかったなと思いました。
堤監督の前作「望み」を見損ねたので近々観てみたいと思っています。
丁寧なドラマ
まず、このタイトルで敬遠してしまう人がいるとしたらもったいないと思います。タイトルが想起させる甘いラブストーリーではなく、心の底の傷口を抉り出すようなドラマです。
芳根京子さんは朝ドラのときはなんかパッとしない印象でしたがその後、見るたびに素晴らしい才能を見せつけてくれます。内面に影を秘め、それを役に自在に解き放つように思え、本作でもそれを存分に楽しませてくれました。
北川景子さんも素晴らしかった。美貌がもてはやされる方ですが、そこには甘んじないという意思を感じました。今後さらに難しい役、汚れ役に挑戦してほしいと思います。
木村佳乃さんもいい意味で裏切ってくれました。鬼のような母親の一面と抑圧に潰されそうになりながら耐えている面を見事に演じていました。
中村倫也さん窪塚洋介さんもそれぞれ良かったですが、女性陣の存在感が大きかったです。
物語は息詰まる展開ですが、法廷シーンがあっさりしていていささか拍子抜け。一審で結審しちゃったんですかね? なぜなんでしょうか? 被告の意思でしょうか?そこをもう少しきちんと描いてほしいです。
それにしても子供を巡るさまざまな抑圧、虐待に胸が苦しくなります。こうしたことに対して自分は何ができるのか、問われているような気がしました。
胸をえぐられる
苦しく重く、胸をえぐられるような気持ちになる。
本当にどうしようもなく悲しい事があった時には実は涙は出ない。
そんなすぐに涙は出ない。
だいぶ経って消化しきってはじめて自然と溢れ出すものなのだろう。
よってこの映画をエンドロールまで観て涙は流れなかった。
胸をえぐられ血を流すようなそんな気持ちのままだ。
冷静に考えると登場人物と同じようなトラウマがある訳でもないのにこんな気持ちになるのはなにか違うトラウマであっても登場人物の感情が投影されて痛みを感じてしまうからだ。そうさせるだけの女優たちの演技力はすごい。
この映画をサスペンスだととらえる人がいるのだなと驚いた。
そう捉えられる人はとても幸せな人生を歩んできた人なのだ。
サスペンスとして客観視出来ているからだ。男性には多いのだろうなとは思う。
芳根京子の役が憑依したような演技に驚き、北川景子の美しさに圧倒され、賢い中村倫也と温かい窪塚洋介の存在に救われたような気がした。
タイトルが伝えるもの。
タイトルがこの物語を伝えてる点も十二分にあるのかな。
直訳すると「最初の愛」ってことから。
ただしサスペンス的な要素はかなり低いです。
個人的にはサスペンスを期待してたんですが😅
それぞれがもつ心の闇
トラウマ、心の闇、寂しさ。
環境や経験、親の影響、感受性…。
誰もが少なからず抱えているであろう、これらについて、自分自身のこれらについて、深く向き合いたくなった映画。
この1.2年観た中で、一番心を打たれた映画。
芳根京子さん、北川景子さん、中村倫也さん…皆さんの演技も素晴らしく、また少し経ってからもう一度みようと思う映画。
芳根京子の演技が圧巻
原作は未読である。心理士が主人公の映画ということで,心理士の資格を持つ娘と鑑賞した。娘は原作も読了しているらしい。主人公の資格は原作では「臨床心理士」なのだが,映画では「公認心理師」に変更されていると,両方持っている娘が言っていた。公認心理師の方が新しい資格なので,認知度を上げるためかも知れないとのことであった。臨床の方は「心理士」であるのに、公認の方は「心理師」で、宣教師や牧師に使われている「師」を使う資格である。ただ,主人公の行動は心理士というよりジャーナリストみたいで違和感があると娘は言っていた。
主人公は,個人的なトラウマを抱えながら心理士として活動しており,理解のある夫と同居している。主人公は,この夫の弟と過去に付き合っていた時期があり,現在弁護士として働いているその弟は,殺人事件の被告の弁護で主人公と一緒に働くことになる。その殺人事件とは,就活中の女子大生が自分の父親で芸術大学の教授を務める男を殺害したというもので,警察の尋問に対して犯行を認める一方,「動機は,そちらで適当に見つけて下さい」という前代未聞の返答をしたことで世間を騒がせている。容疑者の心の闇と主人公の抱えるトラウマが共鳴し合う描き方が興味を引いて物語が進行する。
良く出来てはいたものの,もっとおぞましいトラウマや心の闇もあったのではと思わせられた。また,容疑者は最初のうちはレクター博士のように異常人格なのでは?と思わせながら,後半ではごく普通の容疑者に落ち着いてしまっていたのに違和感を覚えた。容疑者は最後に話をひっくり返すような事実を語ってくれた方が映画としては面白いものになったと思う。その点が少し肩透かしだった。
役者は,何と言っても容疑者役の芳根京子が圧倒的に素晴らしかった。笑顔がとてもチャーミングな美形の役者さんなのだが,笑顔や美女オーラを完全に封印した演技は鳥肌もので,彼女の演技なしには成立しない映画だと思った。主人公の北川景子とその夫役の窪塚洋介,そしてその弟役が中村倫也というキャスティングは美形を並べた感があるが,延々と見せられる北川と中村の恋愛描写は全くと言っていいほど要らなかったのではないかと思われた。
音楽はイタリア人作曲家らしいが、今まで聞いたことのない作曲家であった。内省的な曲想はあまり押し付けがましいところがなくて好感が持てたが、囁き声で歌われる主題歌は嫌悪感を感じずにはいられなかった。もう一つ特筆すべきだったのは、堤幸彦監督らしさが全く目につかないところであった。これには本当に驚いたが、監督の個性をあまり表に出さない方が映画の真価が高まると判断したのかも知れず、恐らくその判断は正解だったと思われる。
(映像5+脚本4+役者5+音楽4+演出4)×4= 88 点。
こころの傷について
感想をまとめるのがむずかしい。
幼い時に家庭内の問題で愛情をもらえなかったこと、性的なトラウマを持つこと。それが性格や考え方や愛し方に影響すること。愛されたくていびつな恋愛をしてしまうこと。
傷のおおきさが違ったとしても、わかる人はきっと多い。
傷を隠したいけど、傷を見せたうえで愛されたい自分がいる。
傷を見せ合うだけではさらに傷がひろがる。
傷を見せた時そのまま大きな愛で受け止めてくれる人が必要。そんな人に出逢う確率はどれくらいだろう。
思わぬ収穫
原作読んだので観に来ました。北川景子さん、綺麗だけど原作と印象が違うような。原作より映画の方が、ダブルキャスト感が強く感じるのはなんだろう?いい女優さん2人使うから監督さんの欲が出たんだろうか。臨床心理士(北川景子)のプライベートシーンを描き過ぎてる気がしました。全体のシーンは少ないけど強烈な印象を残したのは、犯人役の芳根京子さん。この方の演技を見れたのは思わぬ収穫でした。
日本の商業映画の限界。
堤幸彦監督で
癖はあれど実力のある俳優部で纏めていて
素晴らしい原作。
つまらないわけもなく
「いい映画だったな」と劇場を出れる。
ただ、例えばこの作品
韓国で作られたとしたら
もっとエグい話になり
少女に対する辛過ぎる描写がもっと入り
残酷な分、法廷で涙が止まらない作品になっていただろう。
そこが日本の商業映画の辛さ。
服を着てセックスしてるとか
そういう趣味じゃない限り
おかしいでしょ?
越えられない邦画の圧。
胸糞悪い映画
男性が女性を見る目の気持ち悪さ、不気味さ。もっと言えば男性の性欲の気持ち悪さを十全に表した作品。公式サイトではミステリーとありましたが、推理や謎解きといった類いの映画ではありませんでした。
私は男性ですが、それでも、いや、だからこそと言ってもいいかもしれませんね、最後まで本当に胸糞悪かったです。
この映画はその様に作られているので、これは製作者の意図した通りの正しい感想であると思います。そしてその様に作られた映画としてのクオリティは、とても高いのではないでしょうか。
ただ個人的には、結局ラストで環菜が殺人の罪に処された点が引っ掛かりました。殺人罪は不作為でも成立し無罪というのは不自然であること、完全なハッピーエンドはこの映画の主旨に反することは分かりますが、観客も主要人物たちも環菜に同情の余地が多分にあることを理解しているのですから、もっと気の利いた落とし所があったのではないかと思ってしまいました。例えば、エンディングで迦葉が触れていた推定無罪の話などを、環菜の裁判中にすべきだったのでは、と。
あと環菜を虐待していた母と手紙のやり取りを真壁が促しているようなシーンも蛇足でしたね。もう毒親と関わるな、逃げろ。
全370件中、121~140件目を表示